0419:第七放送[二日目18:00]  ◆NqifpZkP7Y




夕刻。

―――皆さん、ごきげんよう。そろそろ陽が傾いてきましたね。食事は済ませましたか?
夜に向けて楽しい時間の始まりですよ。

フフ……では、ハーデスさん。よろしくお願いします。

―――星矢、秋元・カトリーヌ・麗子、姉崎まもり、ケンシロウ、ピッコロ―――
以上の5名が脱落者だ。


フフ……相変わらず貴方は無駄口を叩きませんね。
本題に戻るとしましょうか。

これより追加される禁止エリアは、『秋田県』『島根県』『三重県』です。
該当する区域にいる者はすみやかに避難することを勧めます。

今回は首輪の爆発でお亡くなりになった愚か者がいますので。
いやはや実に……フフッ……滑稽でしたねぇ。あんな手があったとは。
虫ケラなりの意地、というやつですか。
おっと失礼、バーンさん。あの方は貴方の子飼いでしたっけ。
いえ、私は褒めているのですよ? 私はね、勝敗は純粋な戦闘力で決まるもの、と思っていました。

その考えを改めざるを得ないこの展開に、改めて驚いてます。ええ、本当に。
我々の世界ではあり得ない出来事が、次々と起きているのです。

こうした珍味を味わうのもたまには悪くはないものですね。
陳腐な展開、幕引きでは開催した意味がありませんから。フフフッ……

―――構わぬよ、フリーザ王。『仲間』という名の安住の地に浸り、寝惚けた戦士など軍には不要であろう?
生への執着は淘汰を早め、より高純度の戦いが生まれる土壌を作る。
余にとっては楽しみが増えただけのこと。

そうですねぇ。私も未だに現実を受け入れず小細工を続けている卑怯者の集団より、好感が持てますよ。

バーンさん、ハーデスさん。私は反省しているのですよ。性急過ぎたと、ね。
あの『ご褒美』が良い刺激になるとばかり思って決断してしまいましたが、
逆に脱落者のペースは落ちるばかりで……お二方を退屈させてしまったのではないかと、
心配してしまいました。

『死者の蘇生』という大変な作業をハーデスさんに無理を言って頼んでしまったのは、
他ならぬ私なのですからね。寛大な御心に感謝いたします。


どんな手を使ったとしても蘇生のご褒美は変わりませんからご心配なく。ねぇ、ハーデスさん。

――――…………ああ。


フフ……そういえば、言い忘れてましたが、機関車を一車、破壊したお馬鹿さんたちがいました。
まったく何を考えているんでしょうねぇ。

もちろん、修復の予定はありません。
運行する残りの一車はそのままにしておきますので、残りの貴重な交通手段を有効に扱ってくださいね。


それでは皆さん、ごきげんよう。さらなる奮闘を期待していますよ。



【残り26人】



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最終更新:2024年07月31日 21:36