紅葉真っ盛り。近所の林から色とりどり、大量の落ち葉が舞い上がる。
「わぁー」
それを見て天河石がはしゃぐ。何が楽しいのかは分からないが、とにかくはしゃぐ。舞い散る落ち葉を手に取り、指で回したり……あぁ、楽しそうだな。
「こらぁ天河石ぃ! 手伝えよ!!」
遊んでる暇なんてない。想像以上の落ち葉の嵐による襲撃を受け、俺は今家の前の掃除に追われている。くそっ、何でこんなに落ちてくるんだ。こんなんだったら火炎放射器でも使って焼き払ってやりたい。
……火炎……火……焚き火かぁ。最近はいろいろ規制が多くて焚き火もダメなんだよなぁ。やったらきっと近所のおばさんに怒られる。
「マスタぁー、ぼーっとしてないのっ」
「え? あぁ悪い……って、さっきまで遊んでた奴に言われたくないっ」
秘技、箒旋風で落ち葉を天河石に向けて飛ばす。
「きゃーっ」
攻撃なのに、天河石は実に楽しそうだった、くそっ。こうなったら俺が小学校の時に編み出した箒旋風零式を……。
「何を子供みたいにはしゃいでいるんだ……」
「おっ、珊瑚か。お前もやるか?」
「楽しいよー♪」
「やらん」
なんだよ、つき合いの悪い奴だな。
「それよりも、今日は黒曜石からいい物を分けてもらったぞ」
「ふむ、その紙袋の中身か?」
「ああ。本当なら焚き火でもして焼きたてを食べたいものだが、そうもいかないからな」
紙袋の中身を一つ取り出す。それは、少し焦げたアルミホイルに包まれた物体……そしてこの独特の匂い。
「あっ、焼き芋だぁーっ」
「そういうことだ」
「さすが珊瑚、気が利くねぇ。じゃあ一つ」
珊瑚の持つ紙袋に手を伸ば――。
「ダメだ」
おあずけを食らってしまった。
「掃除をしておくと言っておきながら、全然終わってないじゃないか。綺麗にするまで焼き芋はなし」
「えーっ、ぶぅ……」
「横暴だっ! 何の権利があってそのようなことをっ!」
「公平な結果だ。某はジャンケンで勝ったのだからな」
なんだかいつもよりずっと意地悪な笑みを浮かべる珊瑚。くそっ、こいつも焼き芋好きかっ! 独り占めするのかっ!?
「ちゃんと掃除を終わらせたら、3人で食べよう」
「信用できない! 独り占めするだろっ」
「フフフ、それは某次第だな。とにかく早く終わらせた方がよかろう。それじゃあ某は先に戻ってるぞ」
結局、焼き芋を見せびらかしただけで珊瑚は室内へ。くそっ、珊瑚があんな意地悪キャラだったとは……。
「やきいもぉ~……」
「嘆くなっ、とっとと掃除終わらせて俺らもありつくぞ!」
「そ、そうだねっ。お姉ちゃんに食べられちゃう前にっ」
先ほどの倍以上の速度で掃除を再開する。全ては焼き芋のため、栄光のため。
憎たらしいほど舞い落ちる葉は腹立つが、焼き芋の甘美な甘さを妄想すれば、それにも耐えることができそうだった。
結局、終わったのはそれから30分も経ってからのことだが。
「わぁー」
それを見て天河石がはしゃぐ。何が楽しいのかは分からないが、とにかくはしゃぐ。舞い散る落ち葉を手に取り、指で回したり……あぁ、楽しそうだな。
「こらぁ天河石ぃ! 手伝えよ!!」
遊んでる暇なんてない。想像以上の落ち葉の嵐による襲撃を受け、俺は今家の前の掃除に追われている。くそっ、何でこんなに落ちてくるんだ。こんなんだったら火炎放射器でも使って焼き払ってやりたい。
……火炎……火……焚き火かぁ。最近はいろいろ規制が多くて焚き火もダメなんだよなぁ。やったらきっと近所のおばさんに怒られる。
「マスタぁー、ぼーっとしてないのっ」
「え? あぁ悪い……って、さっきまで遊んでた奴に言われたくないっ」
秘技、箒旋風で落ち葉を天河石に向けて飛ばす。
「きゃーっ」
攻撃なのに、天河石は実に楽しそうだった、くそっ。こうなったら俺が小学校の時に編み出した箒旋風零式を……。
「何を子供みたいにはしゃいでいるんだ……」
「おっ、珊瑚か。お前もやるか?」
「楽しいよー♪」
「やらん」
なんだよ、つき合いの悪い奴だな。
「それよりも、今日は黒曜石からいい物を分けてもらったぞ」
「ふむ、その紙袋の中身か?」
「ああ。本当なら焚き火でもして焼きたてを食べたいものだが、そうもいかないからな」
紙袋の中身を一つ取り出す。それは、少し焦げたアルミホイルに包まれた物体……そしてこの独特の匂い。
「あっ、焼き芋だぁーっ」
「そういうことだ」
「さすが珊瑚、気が利くねぇ。じゃあ一つ」
珊瑚の持つ紙袋に手を伸ば――。
「ダメだ」
おあずけを食らってしまった。
「掃除をしておくと言っておきながら、全然終わってないじゃないか。綺麗にするまで焼き芋はなし」
「えーっ、ぶぅ……」
「横暴だっ! 何の権利があってそのようなことをっ!」
「公平な結果だ。某はジャンケンで勝ったのだからな」
なんだかいつもよりずっと意地悪な笑みを浮かべる珊瑚。くそっ、こいつも焼き芋好きかっ! 独り占めするのかっ!?
「ちゃんと掃除を終わらせたら、3人で食べよう」
「信用できない! 独り占めするだろっ」
「フフフ、それは某次第だな。とにかく早く終わらせた方がよかろう。それじゃあ某は先に戻ってるぞ」
結局、焼き芋を見せびらかしただけで珊瑚は室内へ。くそっ、珊瑚があんな意地悪キャラだったとは……。
「やきいもぉ~……」
「嘆くなっ、とっとと掃除終わらせて俺らもありつくぞ!」
「そ、そうだねっ。お姉ちゃんに食べられちゃう前にっ」
先ほどの倍以上の速度で掃除を再開する。全ては焼き芋のため、栄光のため。
憎たらしいほど舞い落ちる葉は腹立つが、焼き芋の甘美な甘さを妄想すれば、それにも耐えることができそうだった。
結局、終わったのはそれから30分も経ってからのことだが。
「某がそこまで鬼だと思うか? ほら、みんなで食べよう」
まぁ、ちゃんと焼き芋は食べることができたから、よしとしよう。
まぁ、ちゃんと焼き芋は食べることができたから、よしとしよう。