街中を、冷たい風が吹き抜ける。
肌に風を感じる人、窓の外から舞う木の葉を見て感じる人。
徐々に近づく冬を、人は五感を持って感じる。
……それは季節を感じるという事。
石の肌では感じる事の出来なかった、時間の移ろい。
「殺生石?」
「あら、だんな様。珍しく早いお帰りなのですね」
「うん。こんな寒いのにまた蛋白石達は狩りかぁ」
「あの子達が寒さで怖じ気づく訳ありませんよ」
「それもそっか」
隣に座る、最愛の人。かけがえのない人。
……限られた時間の中でしか生きる事の出来ない、人間という存在。
「いやー、寒かったよぉ。近所の木もすっかり裸状態でね、これはもう冬だよ」
「そうですか」
「うん。そういえばうちの実家はもう雪降りそうなんだ」
雪。
わたくしはそれを一度たりとも見た事がない。
だんな様の脳裏に移る雪は、どんな物なのでしょう。
「こっちもあと少しで雪も降るだろうね」
「あら、それは楽しみですね。わたくし、雪を見た事がないので」
「えっ? ちょっと意外だなぁ、それは……」
「長く生きていようとも、南方の地ばかりにいれば見る事など出来ませんから」
それに……。
「そっかぁ。でも僕は雪勘弁して欲しいかな。歩いたりするのが大変になるから」
こうして隣で笑ってくださるだんな様と、風景を共有できる。
今まで雪を見なかった判断は正しいのだと、自己満足でもそう思える。
「ただいまーっ」
「おかえり?」
「あ、おかえりー。今日はたくさん獲れた?」
玄関口へ、二人を出迎えに行くだんな様。
……後何度、この後ろ姿を見つめていられるのでしょうか。
「うわ、いつぞや捕まえた変なのがっ!」
(;^ω^)「うはwwwテラヤバスwwwww」
……やがてだんな様が、雪のように冷たくなってしまう頃。
それまでは、こんな生活が続いて欲しいものです。
肌に風を感じる人、窓の外から舞う木の葉を見て感じる人。
徐々に近づく冬を、人は五感を持って感じる。
……それは季節を感じるという事。
石の肌では感じる事の出来なかった、時間の移ろい。
「殺生石?」
「あら、だんな様。珍しく早いお帰りなのですね」
「うん。こんな寒いのにまた蛋白石達は狩りかぁ」
「あの子達が寒さで怖じ気づく訳ありませんよ」
「それもそっか」
隣に座る、最愛の人。かけがえのない人。
……限られた時間の中でしか生きる事の出来ない、人間という存在。
「いやー、寒かったよぉ。近所の木もすっかり裸状態でね、これはもう冬だよ」
「そうですか」
「うん。そういえばうちの実家はもう雪降りそうなんだ」
雪。
わたくしはそれを一度たりとも見た事がない。
だんな様の脳裏に移る雪は、どんな物なのでしょう。
「こっちもあと少しで雪も降るだろうね」
「あら、それは楽しみですね。わたくし、雪を見た事がないので」
「えっ? ちょっと意外だなぁ、それは……」
「長く生きていようとも、南方の地ばかりにいれば見る事など出来ませんから」
それに……。
「そっかぁ。でも僕は雪勘弁して欲しいかな。歩いたりするのが大変になるから」
こうして隣で笑ってくださるだんな様と、風景を共有できる。
今まで雪を見なかった判断は正しいのだと、自己満足でもそう思える。
「ただいまーっ」
「おかえり?」
「あ、おかえりー。今日はたくさん獲れた?」
玄関口へ、二人を出迎えに行くだんな様。
……後何度、この後ろ姿を見つめていられるのでしょうか。
「うわ、いつぞや捕まえた変なのがっ!」
(;^ω^)「うはwwwテラヤバスwwwww」
……やがてだんな様が、雪のように冷たくなってしまう頃。
それまでは、こんな生活が続いて欲しいものです。