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朝ご飯特訓中!

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だれでも歓迎! 編集
  休日っていうのは、うんと寝ていたいものだ。
  特に寝起きの悪い俺にとって、休日ゆっくり寝ることは最高の時間とも言える。
「マスタぁーっ」
  ……つまりアレだ、こうして起こされるのは大嫌いなのだ。

「んぅ……天河石はとにかく、どうして金剛石もいるんだよ……」
  無理矢理起こされて台所に来てみれば、珊瑚ではなく金剛石がいた。
  もちろんうちに住んでいるわけではないし、遊びに来たのだろう。
  しかし……今七時だぞ、日曜日の。
  いくら何でも遊びに来る時間にしては早すぎる。くそっ、眠い……。
「今日は天河石の特訓につき合おうと思ったの……思ったのですよ」
「特訓だよっ、朝ご飯っ♪」
「あー……つまり、何か。料理の練習したいのか……俺起こす必要ねぇだろ」
「だって珊瑚お姉ちゃんいなかったんだもん」
「……あたし、料理できな……できません」
  ……ちくしょうっ、珊瑚の奴!!
「それなら俺作るから特訓は別の日にしろよ……」
「えーっ、マスタぁに教えてもらいたいんだもん!」
「……珊瑚のが料理上手いだろ」
「マスタぁがいいのぉーっ」
  あーもぉ、どうして朝からこいつのわがまま攻撃なのか。
  ……わがままか。そういや素直が取り柄のような天河石にしては珍しいな。
「はぁ……ったく、上手くやらなかったら怒るからな」
「はーいっ。お姉ちゃんっ、がんばろうね♪」
「うん、がんばろっか」
  ……はぁ、寝たい。


「にゃーっ」
「だあぁぁっ、油跳ねた程度であせるなっ!」
  まぁ、一筋縄ではいかないことぐらい分かっていた。
  天河石の料理の実力なんて絶望的なんだから。
  それに対し金剛石の方はセンスがあるのか、飲み込みが早い。
  なので俺はほとんど天河石につきっきりだ。

「あの、たこさんウィンナーってどうす……どうすればいいのですか?」
「たこさん? たこさんってあれか、赤いアレ……俺そんな凝ったモン作らんぞ」
「えーっ」
  いや、そんな不満な顔されてもな。
  だいたい一人暮らしだった男がたこさんウィンナー極めてる方がおかしいというか気持ち悪いというか。
「じゃあ、一緒に考えてよ……考えてくださいっ」
「え、いや……」
「ふにゃあぁーっ」
「え、あぁ天河石お前塩使いすぎだっ」
「ねえ、考えて下さいったら!」
「いや、だってこっち……あだだだだっ、腕、腕引っ張るな!!」
  な、なんで朝から俺がこんな目に……うぎゃあぁーっ!
「あっ、もうすぐグリコンダー始まっちゃうよっ!」
「じゃあ急いで作ろうっ。ほらっ! 早くー!」
「なら見たあと作ればいいだろうがぁー!!」

  結局朝飯作ってグリコンダー見て……あぁ疲れた。
「もうやだ……俺もう寝る」
  床に横たわり、愚痴をこぼす。
  いや、だってもうね……いきなりたたき起こされてこき使われたら、怒る気力もないって……。
「マスタぁ」
「二度寝は良くないですよー」
「……うるさい、俺は寝る」
「えー、朝ご飯食べようよぉ」
  ……朝ご飯?
「なんだ、できたのか……」
「うんっ、マスタぁこれ見てー」

  天河石と金剛石が皿をこちらに……おぉ、立派な目玉焼きとたこさんウィンナー。
「マスタぁに教えてもらったからぁ、今日はきちんと出来たよっ」
「たこさんウィンナーもきちんとできた……できましたよ、おかげさまで」
「そ、そうか……って、俺の分だけ?」
「「……あっ」」
  天河石と金剛石、顔を見合わせて目を丸くする。
「……お前ら」
「あ、あははは……」
「マスタぁ……どうしよぉ」
  結局、残り二人分の朝食を俺が用意したのは言うまでもない。
  なんでこう、もっといい話みたく終わらないのか……。

「ん、主はどうした?」
「朝ご飯食べたら寝ちゃったよー」
「そうか……せっかく黒曜石からおかずを分けてもらったのだがな」


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