「この時期は洗濯物が乾きにくくて……日本は大変ですねぇ」
ペリドットさんとの世間話。
学校の帰りに寄ったスーパーで出会い、そのまま近くの喫茶店へ。雨宿りついでだ。
「そうですね……あ、でも僕の実家はそうでもないんですよ。この時期も雨が多いってことはないし」
「あら、それはいいですねぇ。私は日本にいることも少なかったもので、どうにもこの季節には参ってしまって」
それは僕も一緒だ。こっちに来てまだ日が浅いため、この湿気地獄は体に堪える。
「湿気が籠もって大変ですからね。うちは除湿器フル稼働ですよ。蛋白石もすぐ除湿器の水が溜まって大変って言ってました」
「ふふふ、こちらもまったく同じ状態ですよ。殺生石さんは湿気で尻尾を整えるのが大変でしょう?」
「お見通しですね……でも夏は除湿、冬は加湿って、大変ですよね。形が似てると、間違えて夏場に加湿器なんてドジもしちゃったり」
ホント、この前は驚いた。除湿器と思って動かしたら湿度がどんどん上がって大変なことに……思い出すと笑えない。
きっとペリドットさんもあきれちゃってるだろう。こちらに苦笑を向けて……硬直してる?
「……私だけじゃ、ないんですね」
その言葉の意味を理解するのに、ほんの少しだけ時間がかかった。
「えっと……」
「除湿器と思って動かしたら……その、湯気でメガネに、水滴がですね……」
ペリドットさんとの世間話。
学校の帰りに寄ったスーパーで出会い、そのまま近くの喫茶店へ。雨宿りついでだ。
「そうですね……あ、でも僕の実家はそうでもないんですよ。この時期も雨が多いってことはないし」
「あら、それはいいですねぇ。私は日本にいることも少なかったもので、どうにもこの季節には参ってしまって」
それは僕も一緒だ。こっちに来てまだ日が浅いため、この湿気地獄は体に堪える。
「湿気が籠もって大変ですからね。うちは除湿器フル稼働ですよ。蛋白石もすぐ除湿器の水が溜まって大変って言ってました」
「ふふふ、こちらもまったく同じ状態ですよ。殺生石さんは湿気で尻尾を整えるのが大変でしょう?」
「お見通しですね……でも夏は除湿、冬は加湿って、大変ですよね。形が似てると、間違えて夏場に加湿器なんてドジもしちゃったり」
ホント、この前は驚いた。除湿器と思って動かしたら湿度がどんどん上がって大変なことに……思い出すと笑えない。
きっとペリドットさんもあきれちゃってるだろう。こちらに苦笑を向けて……硬直してる?
「……私だけじゃ、ないんですね」
その言葉の意味を理解するのに、ほんの少しだけ時間がかかった。
「えっと……」
「除湿器と思って動かしたら……その、湯気でメガネに、水滴がですね……」
そっか、ペリドットさんのところは熱い蒸気が出る加湿器なんだ。メガネ……曇ったら大変だろうなぁ。
「や、やけどには気をつけてくださいね」
「はい……まだまだ機械は慣れませんね」
照れ隠しの苦笑を浮かべながら、紅茶を一口。
「でもなんだか意外です。ペリドットさんにもそういうちょっとした失敗があるなんて」
「買いかぶりすぎですよ」
互いに笑い合う。
「そういえば、一つお尋ねしたいことがあったんですよ」
と、今度は改まって僕の顔を笑顔で見つめるペリドットさん。僕に聞きたいこと、か。珍しいこともあるんだなぁ。
「どうかしましたか? 蛋白石たちならいつもいい子にしてますよ」
一息つくためにコーヒーを一口。
「それも気になっていましたが……殺生石さんとのおつき合いは、どこまで進展しましたか?」
コーヒーは、盛大に口から吹き出された。
「や、やけどには気をつけてくださいね」
「はい……まだまだ機械は慣れませんね」
照れ隠しの苦笑を浮かべながら、紅茶を一口。
「でもなんだか意外です。ペリドットさんにもそういうちょっとした失敗があるなんて」
「買いかぶりすぎですよ」
互いに笑い合う。
「そういえば、一つお尋ねしたいことがあったんですよ」
と、今度は改まって僕の顔を笑顔で見つめるペリドットさん。僕に聞きたいこと、か。珍しいこともあるんだなぁ。
「どうかしましたか? 蛋白石たちならいつもいい子にしてますよ」
一息つくためにコーヒーを一口。
「それも気になっていましたが……殺生石さんとのおつき合いは、どこまで進展しましたか?」
コーヒーは、盛大に口から吹き出された。
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