四人の距離の概算  ◆j1I31zelYA


人の世はババ抜きと同じだと、その人は言っていた。
誰かに“ババ”という貧乏くじを押し付けて、そいつを槍玉にあげることで秩序を保つ。

こいつは間違っている。
だから仲間はずれにしても構わない。
こいつの考えていることはおかしい。
だから認めてはならない。認められなくて当然だ。

そうするのが世界というもので、自分はババに選ばれたのだと鬼のような顔をして、悲鳴をあげている人だった。



でも、救われてはいけない人なんかじゃなかった。
だから、私たちは“ババ抜き”をしない。




そこそこたくさんの豚肉、にんじん、たまねぎ。
しかし、カレールゥもカレー粉も見つからなかった。

「肉じゃが、かな?」
「調味料もあるし、な。安直な気がしないでもないけど」

悲しんでいたって、殺し殺されるを演じた後だって、お腹はすく。

変なところだけ気が合ったというか、お腹が空腹の合図を鳴らしたのは、三人ともがほとんど同時だった。
職員用の台所があったし、遅いお昼ご飯を作ってくるよと竜宮レナが立つ。
泣きつかれていた船見結衣も、それを見てあとに続いた。
手を動かしていた方が、気がまぎれるからと言って。
もちろん、言葉の裏には『七原と二人きりでいたくない』というネガティブな感情もあった。というか、そちらの感情の方が大きかったといっていい。
それでも、レナとしては結衣がどんな形であれ動こうとしたことが嬉しかったらしい。
一緒にお料理ができる、と喜んでいた。

「ご飯と炊飯器も見つかったし、さきにお米を洗っちゃうね。
肉じゃがなら、ご飯は欲しくなるから」
「うん……じゃあ私は、玉ねぎの皮でもむいてる」

職員用の冷蔵庫は、思いのほか収穫があった。
流し台は狭いけれど必要な調理器具はすべてあったし、食材だって(肉のラベルを見る限り)賞味期限前のものが揃っていた。
だったらこれを買ってきたはずの職員はどこに消えたんだろう、と思わないではなかったが。

「これで糸こんにゃくがあればもっと良かったんだけどね」
「あ、レナは入れる派だったんだ」
「もしかして結衣ちゃん、糸こんにゃく入れないタイプ?」
「いや、こだわりは無いけど……調理実習で肉じゃがを作った時には、入れなかったからかな」

米を水洗いする音。玉ねぎの皮をペリペリと剥がす小さな音。
会話の内容は、まるで当たり障りのないことだった。
それはレナなりの気遣いかもしれないし、『気がまぎれるから』という結衣の言葉を忠実に実現させようとしてくれているのかもしれない。

「レナ……手慣れてるな」
「これでも、家の家事は全部やってるからね」
「いや、いちおう私もそうだけど……レナの方がぜんぜん上手いよ」

野菜を切る段になって、レナの料理スキルの高さを知った。
まな板はひとつしかないので、結衣が洗ったものをレナが切っていくという作業になったのだが。
レナは、手が早い。じゃがいもの皮なんて、ピーラーを使うより早そうなぐらいにするすると剥いていく。
もちろん、芽だけは丁寧に刈り取って。
結衣だって家事に自信はあったけれど、せいぜい『まだレシピを見ながら作るものも多い』ぐらいの段階だ。
レナからは、一般家庭の料理ならおよそなんでも作れそうなぐらいの地力が見える。

「結衣ちゃんも、交代してみる?」
「じゃあ、玉ねぎ引き受けるから」
「うん、お願いね」

レナの代わりに流し台の前に立ち、丸々とした剥きたての玉ねぎを手渡される。
『引き受ける』と言っても、そこそこ料理慣れしたヤツなら、『玉ねぎが目にしみて泣く』なんてイベントはそうそう起こらないのだけど。

――でも『アイツ』はすごく泣いていた。

そりゃあ、調理実習でも無かったら料理しないようなヤツだから当然なんだけども。
でも、なぜか他の班の玉ねぎを勝手に切って泣いていた。
そのくせ、自分の班の作業はちっとも手伝わないし。
皆のそばをちょろちょろして料理番組みたいなナレを挟んだりしてくるから、いい加減にうっとうしかったし。
でも、そのうざいという感覚は確かに、『歳納京子』といる時だけに味わえる、他の人物では代わりになれない記憶だった。

そうか。
“いない”って、こういうことなんだ。

静かに納得が生まれて、手がとまる。
今いるここの正体が、“二度と歳納京子と立ち会えない場所”だと知ってしまった。
ダメだと思う。足がぐらぐらする。
胸が締め付けられる。嫌だって叫びたくなる。

「結衣ちゃん」

レナの呼びかけで我に返ると、そこには悲しげな微笑があった。
包丁を持つ手首を、震えないように包むように押えている。
柔らかい声で、その提案を口にした。

「煮込むのは時間がかかるし……やっぱりじゃがいものバター炒めとかにしないかな?」

ゴロゴロとしたじゃがいもの四つ切りを指さし、薄く切りなおそうかと示している。
単に調理を代わるから休んでいるようにという提案ではなく、メニューの変更を申し出てきた。
レナが十分以上に鋭いことは、よく分かっている。だから真意ぐらいは汲み取れた。
結衣を硬直させた遠因が、さっき漏らした『調理実習で肉じゃが』にも関わっているのではないかと見当をつけたのだろう。

見抜かれていたことにひやりとした。
それでも、気遣いを気遣いとして受けとめられたのは、相手がレナだったからだ。
ここに、レナがいることを感じた。
だから、きちんと考えて答えられていた。

「ううん、これがいい。これを美味しいって思えたら……ちょっとは、大丈夫になるかもしれないから」
「うん」

ほっとしたように笑うレナは、変なたとえかもしれないけど、母さんみたいな感じだった。
船見結衣も、仲間うちではふざけて『母さん』呼ばわりされたりすることがあったけれど。

玉ねぎを切る作業を再開する。
縦半分に切ってから、くし形切りになるように包丁をおろしていく。

「たくさん作ろう」
「うん」
「余ったら冷蔵庫にいれてさ……ちなつちゃんや、綾乃の分も、残しておいてあげたいから」
「うん、そうだね」

野菜を切り終えたら肉をひと口大の大きさに切って。
サラダ油をひいたフライパンで、肉から野菜へと火を通していく。
その間にレナにはダシ汁を用意してもらって、炒め終わった具材を酒や砂糖と一緒に煮込みはじめた。
あとは、アクに気を付けながら待つだけで出来上がり。
レナがどこからかアルミホイルをくしゃくしゃにしたものを持ってきて、落とし蓋に便利なのだと言った。
行程そのものは慣れていたから、とんとんと完成に近づいていく。

「結衣ちゃん」

話題が途切れてきたころに、レナがぽつりと切り出した。



「秋也君のこと、まだ怒ってる……?」



「怒ってない、はずない」

放送を聞いてからの一連のことを言っているなら、確かに七原秋也に非はなかったのだろう。
銃を向けられかけたけれど、先に攻撃しかけたのは結衣の側だったし。
むしろ、悪いのはどう考えたって殺そうとしたこちら側にあった。

でも、あいつは冷たい。結衣やレナたちとは違う。

例えば、次の放送でちなつや綾乃の名前が呼ばれやしないか結衣が怯えていたとしても、
七原秋也は『まったく、こいつはいつまで学習せずにびくびくしているんだ』という涼しい顔で、「覚悟しておけよ」なんて心ない台詞を口にするのだろう。
そうすると読める相手に、わだかまりなく接するなんてできるはずがない。

「レナは……私とアイツに、仲良くしてほしいと思ってるの?」

それに、七原の容赦しないやり方のこともあった。
狂ったり、道を踏み外した人間を切り捨てるという。
さっきはたまたま、結衣がレナのおかげで止まれたから、殺されずにすんだだけだ。
これから、結衣たちの見ている前でもそれをするつもりなのだろうし、
ちなつや綾乃にだってそれは適用されるかもしれない。
きっと七原は止まりはしない。
誰もかれも救えるほど強くはないからという免罪符を掲げて、『殺せない』結衣たちを甘っちょろい理想論者だと規定する。
正しすぎて、救いようがないほどに正しい人間だ。
レナもそんな七原に反発していたのに、さっきも一緒に休憩することを提案したり、七原と自分たちを取り持とうとしている。
その一点についてだけは、レナに共感できなかった。

きっと疑念とか困惑とかがこもっていただろう視線を受けて。
レナは鍋から目を離して、調理場にあった丸椅子に座る。

「結衣ちゃんを説得する間、撃たずにいてくれたから、かな」

同じ椅子を結衣にも勧めると、少し考えを整理するような間をとってから言った。

「本当に合理だけで動く人なら、あの時に結衣ちゃんを撃ってたはずだよね。
そうすることで私と争いになったとしても。それで私が暴走して、撃つ相手が二人になったとしても。
現に、秋也くんは再会した時に『桐山ならそうしてた』って言ってたんだから」

さっき銃口を向けられた時のぞくっとする声音とは違う、柔らかな声でゆっくりと論証していく。
レナの瞳はたしかに揺るがなくて、あの時の七原からしっかりと善意を汲みとっていたみたいだった。
それがレナの言っていた『信じる』ということで、それを七原にも適用するつもりなのか。
友達以外にだって適用するのかと思うと、寂しいような危ういような不安があったけれど。
いかんせん、あの時の結衣がまったく冷静ではなかったので、人を見る目については反論できなかった。

「だから、七原も悪いヤツじゃないってこと?」
「うん……それにね、“敵”を作るのは簡単だから」

何かを思い出すように、レナは少しだけ目を細めた。

「納得できないことをしてる人を見て、『この人は敵なんだ』って思うのは、きっと簡単なこと。
でも、敵だからって冷たくして、考えが合わない人をどんどん輪の中から外していったら、輪の力がすごく弱くなっちゃう。
どうしようもない現実を打ち破るには、きっと“奇跡”を起こすぐらいの力が必要で、それはみんなで力を合わせないと完成しないんだよ」

主張は、とても抽象的なことにシフトしていた。
それは要するに『皆で力を合わせなきゃいけない時に、仲間割れは良くないよ』というだけの一般論のはずなのに。
“奇跡”なんておおげさな言葉を口にするレナからは、信仰めいた熱っぽさがあった。

「秋也くんの言ってることには、正しいことも、受け入れられないこともあるよ。
もしかしたら、そういう考えの人が他にもいるかもしれない。
でもね、それで片方を『敵』にして、『敵』を仲間外れにして惨劇を打ち破って。
そうなった時に『敵』から、『私を生贄にして幸せになったんだ。私はババ抜きのババなんだ』って言われたら……きっと幸せな結末にならないよ。
ううん、もしかしたら、私たちがその生贄の側に回ることだってあるかもしれない」

だから、直観していた。
この言葉は、レナが体験してきた『戦い』に基づいているのかもしれない。

「今のままだと、秋也くんは私たちを『理想論者』だって言って、私たちは『殺すのがよくない』って言うだけで、平行線だよね。
だから、相手と話した上で、具体的に『こうする』って決めたり、必要ならギリギリまで譲り合ったりするの。
また衝突する時が来るかもしれないけど……対等に見られないよりは、マシなはずだから。
秋也くんが少し私たちを軽く見てる以上、これは二人でないとできないことだよ」

ごめんね、厳しいことを言ってるのは分かってる。
最期にそう結んで、レナは黙った。

七原と話し合う。必要ならできる限りは譲歩する。
それは想像するだに苦痛と不安しかないことで、また心に痛いことを言われるんじゃないかという未来予想しかなかった。
でも、二人でしかできないことだと言われて、レナだって不安が無いはずがないと気づかされる。

「まだ、どうすべきとか分からないから……そんなこと言われても難しいけど」

頭がじーんとしびれたようになっている。
まだ、あかりと京子が死んだことだけでいっぱいいっぱいだった。
先のことなんて考えられそうになくて、七原とのこの先なんて思い描けなかった。

それでも、小さな勇気ぐらいはもらえた。

「でも、あの人と話したいことが無いわけじゃない。
あかりが死んだ時のこと…………何があったのかとか、ちゃんと聞けてないし、知りたいから」

それは、レナに言われずとも気になっていたことだ。
でも、レナに言われなければ、切り出せていたかは怪しいことだ。
放送前の会話で、主導権を握られてうやむやにされてしまったことがあった。
それに、答えによっては、己や七原を憎んで狂乱してしまいそうで、怖かった。

「だから……ご飯を食べたら、もう一度話してみたい」

でも、そうなった時にはまたレナが止めてくれるんじゃないかと、そう思うだけで少し安心できた。

わき始めた鍋の肉じゃがを煮たてる音が、現実の中に小さな日常を刻む。




(さーて、“分解”するだけはできたわけだが……)

テーブルの上には、いくつかに分解された銀色の首輪の残骸。
それらを生み出す合い間で、メモ書きをするために使われた紙と鉛筆。
それらを生み出す行為に使われた、小さなドライバーと小型なナイフ。
どちらも海洋研究所の隅々から調達したものだ。
そして、宿泊室にあったラジオ(電波そのものは圏外だったけれど)を分解して取り出した、首輪の誤爆を防ぐためのパーツ。
大東亜共和国主催のプログラムで首輪を外す際に役立った部品だけれど、こちらは未使用に終わった。
どうやら、参加者の生体反応が消えた時点で首輪の機能も失われるらしい。

(似てるな……)

それが、七原秋也の所感だった。
いや、似ていたからこそ“分解”できてしまったのだが。
あのプログラムで首輪を外したのは川田だったけれど、七原も外された首輪の部品はきっちり持ち帰っていたし、独学でその仕組みについては調べていた。
またプログラムに巻き込まれでもしない限りは要らざる知識だったけれど、あの国の産物として学習しておくに越したことは無いと思えたからだ。

その“ガダルカナル22号”と、七原たちが首に嵌められているそれは、似ていた。
いや、銀色のフォルムや、首を絞めつけられる感触の時点で既視感はあったのだ。
しかし似たような催しを経験したからこその既視感かもしれないと、断定を避けていた。

(とはいえ、違うところもある)

内部構造を調べてみて発見した最たる違いを、七原は手のひらに乗せてみる。

小さくて細長い『それ』を、一言で説明するならば文字通りの『ブラックボックス』。
細い首輪の内部空洞に、もうひと回りだけ小さなそれが収納されていた。

手のひらでそれを滑らせれば、継ぎ目のないつるつるとした感触が伝わる。
そう、それの厄介なところは、ネジか何かで接合されているわけではなく、ぴっちりと隙間なく溶接されていることだった。
困った。
白井の“テレポート”が首輪解除に有用だろうかと期待していたが、どうやらテレポーターよりも透視能力者の方が必要になる展開かもしれない。

ただし、内部に何が入っているのかだけは察しがつく。
首輪をバラバラにした時に、『衝撃感知センサー』と『生体反応感知センサー』らしき部品は確認できたからだ。
(なぜ見分けられたかというと、これまたプログラムの首輪のそれとそっくりだったからだ)
あとは、『それ以外のあってしかるべき機能』がブラックボックスに守られているのだろう。

まず、二層の壁に阻まれていてもなお声を拾えるような『超高性能マイクと盗聴器』。
何よりも、参加者の生殺与奪を握る『爆弾と爆薬』だ。

(『センサー』と『爆弾』が別個になってる……ってことは。
『センサーが反応すると首輪が爆発する』って仕組みじゃなく、
『センサーに反応があるのを見て主催が手動で爆破信号を送る』と考えた方がいいな。
つまり、『センサーを潰せば首輪は爆発しない』わけじゃ無いってことだ)

軽く振ってみても、音はしなかった。
どうやら『これ』の内部パーツは、ぴっちり外壁に接着した構造をしているらしい。

(白井の話では“手に触れたもの”で“重さ80キロ以内”なら、テレポート可能、だったよな……)

ロベルト襲撃が起こる前に得た情報から思い出し、首輪の攻略法を検討する。

手に触れた者ものなら、という条件付き。
それはつまり“箱をテレポートさせて箱の中身を取り出す”ことはできても、“箱の中身をテレポートさせて中身を取り出す”ことはできないということだ。
このブラックボックスのように中身と箱がきっちり接合されていて接合部も判別できないとなれば、都合よく爆弾だけをテレポートで取り出したりはできないだろう。

(だとすれば、病院のエックス線撮影でも使って中身を見るか……さすがに会場内でこれ以上専門的な工具が見つかるとか期待できないよなぁ)

主催者の側からすれば、そんなアイテムを会場内に放置したり支給するようなヘマはしないだろう。
いや、仮にあったとしても、それが七原の手に負えるかどうかは怪しい。
爆弾について調べた過程でそこそこ機械工学の知識も手に入れたけれど、たかだか中学生が短期間のしかも独学で修得できる範囲には限度がある。
つまり、工具を使って物理的に首輪をどうにかするハードルは限りなく高くなったということか……。

(オレだって別に、爆弾技師ってわけじゃねーもんなぁ。
……ただの、人より少しだけできることの多い一般中学生さ。いや、元・中学生なのか)

竜宮レナや船見結衣にはさも歴戦の革命家のように振る舞ってみせたが、
実のところ能力面では彼女らとの間にそこまでの差異はないだろう。
決定的に違うのは、精神性ぐらいのものだ。
それにしたって、先刻は己の判断力に疑いを持ってしまったわけだが。

(甘くなったのか……?)

例えば、こうしてレナたちが料理するために席を外している間を使って、首輪を調べていることもそうだ。
もし彼女らの前で首輪を取り出せば、どうやってそれを手に入れたのか尋ねられただろう。
その方法なんて死体の首を切って取り出すぐらいしか有り得ないのだから、彼女たちには胸糞の悪い思いをさせることになる。
そして話術に優れたレナならば、暴露させられたかもしれない。
この首輪が、『詩ぃちゃん』から首を切り落として入手したものだということを。

それは、どこまでが彼女たちを気遣った結果で、どこからが保身のためなのか。
どこまでが合理計算の産物で、どこからが『甘さ』なのか。

そんなことを考えそうになり、埒もないことだと苦笑した。
彼女らが席を立つのを待つだけで、波風を立てずに首輪を調べられたのだ。
この判断自体には、誤りはない。

「ぅ……」

うめくような魘され声が静寂を破り、七原はそちらへと視線を向ける。
室内の隅へと移動させたソファの上に寝かせている、白井黒子へと。

「ここは……?」

覚醒の兆しを見せてから、黒子がとび起きるまでは早かった。

「七原さん……?」
「ようお姫さま、遅いお目覚めだったな」

テーブルに置いていた各種の部品をディパックに片づけながら、七原はあいさつを返す。

「私はいったい、どれほどの間……いえ、状況はどうなったんですの。
ロベルト・ハイドンは? 宗屋さんは?」

また状況を説明する流れになりそうだぞと、ひっそり嘆息した。
おそらくどんな風に結果を告げたところで、黒子は打ちのめされるだろう。
場合によっては、あの時にロベルトを撃とうとしたことで七原を責めて、さらに関係が悪化するかもしれない。
かといって、桐山が死んだ直後のように能力の不調を抱えられたままだと厄介なことになる。
なるべく起こったことを簡潔に伝える話運びがいいだろう。

考えている間にも、黒子は表情をゆがめて問いをかさねた。

「赤座さんは、どうなりましたの……?」

さっきの第二放送で名前が呼ばれたよ。
七原はそう伝えるために、口を開き――



「う、ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



幼い子どものような声の、甲高い悲鳴だった。
廊下にてそれが響き渡り、二人はほぼ同時に立ち上がる。

「何事ですの!?」

悔しいかな、駆けつける足の速さは黒子の方が勝っていた。
年下の女子だろうと、やはり訓練を受けていると言うだけのことはある。

台所と、七原たちのいた談話室を結ぶ中間地点。
その現場で、事件は起こっていた。



「お持ち帰りいぃぃぃぃぃぃ!」
「どこに?」



竜宮レナが、二匹の小動物を抱きしめて奇声を上げていた。
船見結衣が、その姿にあきれ返ってツッコミを入れていた。

小動物は、どちらも七原にとって見覚えのある生き物で。
そいつらを抱きしめて、もう全力全開の激しい頬ずりをかましていた。
細い両腕で小動物をがっちりとホールドし、恍惚とした表情ですりすりを繰り返していた。

「そこにいるのはクロコっ! 助けてくれえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

助けを求めたそいつが、悲鳴の主だった。

「テンコさん……?」

一匹は、覆面をかぶった犬。
一匹は、赤座あかりがそばに連れていた、ツノの生えた猫のような生き物。
思わぬ再会だった。




焼死体の前で泣き叫ぶ異相の少年に接触しようとしたテンコだったけれど、すぐに断念した。

――全員殺して元通りのハッピーエンドォ!!

そんなことを叫びだしたからだ。
どう見ても危険です本当にありがとうございました。

もちろん、少年の嗚咽と慟哭だって聞いていた。
だから、とても悲しいことがあったとは察せられたし、かわいそうだとも思った。
しかし“植木耕助と合流して神器を渡す”という使命を負った現状では、自分の生存を優先しなければならなかった。

何もできずに少年を見送り、佐野の死体の前でしばらくぼんやりとしていた。
やがて、少年のそばにいた飼育日記の犬が引き返してきた。
やはりあの赤い悪魔と行動を共にするのは、野生動物として身の危険を覚えるところがあったのだろうか。
しばらく無力な動物同士でぼんやりと慰めあいをしていたのだが、やがて犬の方が地面の臭いを嗅ぎはじめた。
ふんふんと地面に鼻を近づけて、どこかへと移動を始める。
それを見て、テンコとしてもピンとくるものがあった。
七原や黒子たちの死体はない。
もしやこの犬は、この場にいた生き残りの痕跡をたどっているのではないか。
思いついたテンコは、ぴょこんと犬の背に乗った。
もっと冷静に考えれば、途中であの悪魔や宗谷ヒデヨシと出くわしてしまう可能性もあったわけだが。
よほど訓練されているのか狩猟犬の走る速度はすさまじく、あっという間に海洋研究所に着いてしまった。

しかし、幸運もここで途切れる。
人間の建造した研究所をさまよううちに、一匹の“悪魔”と遭遇してしまったのだ。

「かぁぁぁいいぃぃぃよおぉぉぉぉ!」

そんな奇声をあげてとびかかってくる、茶色い髪の悪魔と。

ふたりの少女は、七原に肉じゃがの“味見”をしてもらおうと、それだけの思いつきで廊下を引き返していた。
重たい会話もひと段落し、やっと和気あいあいとし始めていたのが良くなかった。
いや、それはもしかしたら竜宮レナが本調子を取り戻すための空元気だったのかもしれない。
しかし抱きつかれる側にとっては、降ってわいた災厄だった。

ともかくも、ゲーム開始時点からの同行者である白井黒子に合流できたのである。
彼はごく当たり前に、再会を喜んだ。
しかし、





「なんだよ、それ」

それが双方にとっても喜ばしかったかは、また別の話だった。




なんだよ、それ。

それが、船見結衣の開口一番。
そして、さらに言った。

「あかりは……仲間に殺されたってこと?」

あえぐように吐き出した。
そうさせているのは、七原たちも知りえなかった新たなる真実。

宗屋ヒデヨシが、赤座あかりを殺した。

一部始終を見ていたテンコも、半信半疑のままに告げたこと。
ソファに座ってテンコを囲んだ一同は、それを聞いて絶句した。

それでも七原は、さほど驚かない。
あのヒデヨシならば、ありえたかもとさえ考える。
狂ったと見てもおかしくないような悲鳴をあげて、逃げ去るところを見たのだから。
腑に落ちないとすれば、あの集団で誰よりも無害だった赤座あかりに殺意を向けたことだろうか。

――わかる必要なんかないぞ。

それは、川田から最初に教わったことだった。
すっかり理解することなんてできないのだから、割り切っていくしかない。

「お前が」

でも、そうではない人種もいる。
身内同士で裏切り合うなんて考えられない、幸せな世界に浸かりきっていた少女が。
七原を見すえて、声を絞りだした。

「お前が連れてきた仲間が、あかりを殺したの?」

理不尽に対するやり場のない怒りは、どうしたって七原に向く。
それはそうだろう。
結衣の視点で七原を見ていれば、仲間ときちんと信頼関係を築ける人間かどうかは疑わしい。
しかも結衣自身が、七原の言葉が遠因となって殺し合いに乗りかけたばかりだった。

「仲間が、どうして裏切ったの?
どうして、裏切らせたりしたんだよ。
お前がそんなだから、さっきの私みたいにそいつがキレたんじゃ――」
「結衣ちゃん、やめ――」

怒りだけではない。
不信だとか悲しみだとか混乱だとかがないまぜになった、引き裂かれそうな顔が糾弾する。

「違います。責任は私にありますの」

遮ったのは、白井黒子の振り絞るような声だった。

黒子とて、七原に落ち度はないと断言できるほどの信頼を築けてはいない。
しかし、守れなかった赤座あかりのことで誰かが糾弾を受けているのに沈黙できるほど、彼女の責任感は弱くなかった。

「私があの時、宗屋さんへの対応を間違えたことがそもそもの原因でした。
それに、桐山さんを犠牲にしたりしなければ宗谷さんだって……」

しかし、そこから先のことに対して黒子は言葉を詰まらせる。
桐山の犠牲を否定すること。
それは、『ならばどうしていれば良かったのか』を自問することと近い。
桐山がロベルトを撃とうとしたのを、止めなければ良かったのか。
それとも、赤座あかりの保護を宗谷ヒデヨシに任せたところがまず間違いだったのか。
目覚めたばかりの黒子は、その慚愧に対して答える準備などできていない。

「私が……赤座さんを守らなければならなかったのに」

だから、そんな言葉で悔いることしかできない。
その言葉に対して、結衣もまた顔をゆがめた。

「やめてよ……あかりを守らなきゃいけなかったのは、私だって――」
「あのな、やめてくれないか。そういうの」

語り終えた生き物が、おずおずと彼女らを止めた。
テンコは、四人の間にある距離のことを何も知らない。
放送を聞いた後の船見結衣の憔悴や、七原との争いを見ていない。



「あかりを理由にして諍いを起こすのは、止めてくれねぇか」



しかし、赤座あかりの死に際は見ていた。
だから、七原秋也と白井黒子の二人を見上げて、二人に向かって話した。

「あかりは、佐野だけじゃなくてお前らも助けたんだ。
あかりが佐野を説得しなかったら、佐野はクロコたちを助けに行かなかったんだからな。
だから、自分だけ生き残っちまったなんて思わないでやってくれ」

テンコは参加者ではないし、さらに言えば大人というわけでもない。
人間年齢で換算すれば十代前半よりは上かもしれないが、それでも天界獣の年齢で言えば子どもにあたる。
だから気のきいた言葉を思いつかないという意味では、七原たちと変わりない。
ただ、事実を語るだけだ。

「アイツは誰のせいで自分が死んだとか、残された連中にどう動いてほしいとか。
そんなことはちっとも考えてなかったはずだぞ。
何にも恨み言を言ってなかった。ただ、みんなに助かってほしかった。そんだけだったぞ」

真実は事実としてそこにあり、真実でしかないからこそ否定しようがない。

伝えられた船見結衣の、呼吸がとまる。
瞳に、みるみると透明な雫がせりあがってきた。
透明なものがいっぱいになって、瞳が揺れる。
まるで早回しの映像を見ているように、たたえられた雫がまぶたの許容を越えるのはすぐのことだった。

決壊した。

「――っ…………ぅっ……ひぅっ…………ぇっ…………」

理不尽への怒りも。
守れなかったという慚愧も。
原因を追究しようとする、憎悪も。
そんなことを言われたら、棚上げにするしかなかった。
赤座あかりが最期まで赤座あかりだったという真実は、船見結衣からすべてを追い払うのに十分すぎた。

「…………そう、でしたの」

そんな納得の言葉を呟いて、黒子もじわりと涙をにじませる。
しかし船見結衣のいる手前だからか、決壊だけは堪えていた。



嗚咽の音が続いていく室内で、誰もがそれ以上の言葉を発しない。
そんな光景を、七原は見ていた。

ちょっと辛いな、と思った。
知ってしまったことが辛かったのではない。
真実を知った中で、自分の存在がなんとなく場違いに思えた。
優しい真実を知ったぐらいで涙をこぼすようなら、恋人の死を知った時にもっと泣いている。

伝えられたからといって、そのしあわせギフトが届いたかどうかはまた別の話だった。
船見結衣には届いたのかもしれない。白井黒子にも届いているかもしれない。
しかし、七原秋也が『届きました』と言えるはずがなかった。
命を救ってもらった感謝はあるけれど、それとこれとは別の話だ。
それこそ、さっきのゼロで割るような難題と同じ。
あくまで偶然と幸運が生み出した特殊なケースに過ぎないと断言できるし、同じことを誰かがやろうとすれば止めるだろう。

どうしたものかと視線を投げた時。
たまたま竜宮レナと、目が合った。
この場で口をはさんでも野暮だと、そんな見解だけは共通だったらしい。

言いたいことがあれば聞くよと、小首をかしげたまなざしが問いかけている。

これなら席を外しても大丈夫かと、七原は立ち上がった。
泣きじゃくる結衣とぼんやりした黒子が、目線だけで見上げてくる。
何度めかの失敗で学習していた七原は、さすがに慎重に言葉を選んだ。

「ちょっくら席を外すよ。飯の様子でも見てくる。
アンタは赤座あかりの友達だし、白井は赤座さんと長く一緒にいた人だし。
だから…………テンコのことは、“任せる”さ」

レナが『合格』と言うように微笑んで、七原に続くように席を立った。




届かなくとも、否定できないことはある。
七原秋也がどうにか死なずにすんでいるのは、赤座あかりのおかげだということだ。

だからやるべきことは続けるし、続けようという決意だって固くなる。


『以上が、首輪について分かってることだ。
断定はできないから、今はまだ口外しないでほしい』

調理室のテーブルとイスを使って、七原は筆談によるあらかたの伝達を終えた。
対面に座る竜宮レナが、自分に配られた紙と鉛筆を使ってカリカリと書きつづる。

『分かったよ。でもどうして、今、私に?』
『いや、オレが死んだ時のことも考えてな。もちろん、簡単に死んでやるつもりはないぜ?』

ちなみに調べた首輪の入手先については、一対一の筆談という情報量の制限される状況を利用して適当にごまかし……もとい、押し通している。
筆談でなければ、こうはいかなかっただろう。
ごまかすと言えば、この情報交換にしてもそうだ。
いまだ信頼関係を築いたとは言えない竜宮レナにここまで打ち明けることは、本来ならばリターンよりリスクが上回る。
しかし多くの知り合いが死んでしまった今となっては、己の身に何かあった時のことも考えておく必要がでてきた。
さらに言えば、竜宮レナならば『船見結衣の暴走を見逃してもらった』という『借り』を抱えている。
その分だけ、空気を読んでヘタな漏えいはしないだろうという打算があってのことだった。

『テレポートについては知らない部分も多いから、飯の後にでも白井から見解を聞きたい。
問題は、テレポートでどうこうできる首輪なら、そもそも白井を参加させるはずがないってことだな』

更に言えば、首輪をどうこうする段階で白井黒子の協力が必要になる可能性もある。
傷心中である少女たちに向かって首輪がどうだ能力がどうだと事務的な会話をしかけても、船見結衣の時のように冷たいと映るだろう。
あらかじめ女子組の一人にでも話を通しておけばスムーズにことが運ぶだろうという『根回し』こそが、この打ち明け話の最大の目的だった。

『白井が自分の能力で首輪を外そうとしない理由は分かる。
たとえ自分の首輪が外れても、主催者が『ルール違反者に罰を』とか言い出してお友達の首輪を爆破したりしたら……って考えればな。
けど、主催者にとってはそうじゃないだろう。たとえば、白井が最後の二人まで残ったりすれば、右手と左手で2人の首輪を外して終われるんだ。
ゲームにこだわる主催者が、そんな能力に対策を講じないはずがない』
『そうでも無いと思うよ?』

楽観論じみた書き込みが、七原の筆談を中断させた。
真剣そうな顔つきで、竜宮レナはさらに書き綴る。

『秋也君……首輪をつける目的って、なんだと思う?』

考えるまでもない。
初めて銀色の首輪をつけられた時に感じた屈辱感、焦り、あがき。
その経験が、さらさらと答えを書かせる。

『命を握るための道具。反抗する意思をくだくための脅し道具。逃亡を防ぐための装置。オレたちに境遇を分かりやすく思い知らせるシンボル。こんなとこか?』
『うん、私もそうだと思う。でもね』

レナもまた、さらさらと反証を書いた。

『私たちには、どこに攻め入ればいいのかも、どこに逃げたらいいのかも、分からないよね?』

あ、と吐息が漏れる。
なまじ“経験”があったからこその盲点だった。
“プログラム”では、坂持金髪ら政府の人間の立て籠もっている場所が、島の中央の分校だと最初から分かっていた。
“プログラム”では、日本のどの地方のどの島が会場に使われているかが、おおよそ察知できていた。
“あそこさえ襲撃すれば”、あるいは“捕捉されずに海にさえ出てしまえば”という指標があった。
しかし、今回のゲームにはそれがない。
襲撃される恐れがないからこそ、主催者は観客席に座った気分で悠々とくつろいでいられる。

――なるほどな。

内心だけで感嘆し、七原は結論を書いた。

『確かに、首輪を外せたってオレたちにはなすスベがない。
最後の数人になったタイミングで首輪が外れたって、携帯電話で指示を出すなり、空から爆撃を加えるなりして、オレたちをいくらでも脅せる。
しかし逆に言えば、首輪の攻略はそこまで難しく考えなくてもいいかもしれない』
『むしろ、場所の情報が集まるまでは首輪を外さない方がいいぐらいかもしれないね。
首輪がなくなったら、次はどんな手段で脅してくるか分からないよ』

楽観論じゃなく、黒子ちゃんの能力でも通用するかもしれないよと書き結んで。
レナはぐっとのびをした。

「うん、そろそろ結衣ちゃんたちも落ち着いてるころだし、ご飯にしようか」
「そうだな……もともと、腹が減ったって話からこうなったんだし」

例えば、手段は限られるだろうが、どうにかしてブラックボックスの爆破装置を確認したとする。
生き残った反主催派を一箇所に集めて、白井の手に十数個の小さな絶縁体を持たせる。
白井のテレポートが破壊にも転用できることは、ロベルト戦で確認している。
手に持たせた物質をピンポイントでいっせいに転移させて、爆破機能『だけ』を破壊する。
問題は……今の黒子の精神状態で、そんな細かい精度の能力が使えるかどうかということだが。
――そんな首輪解除は、さすがに安直だろうかと苦笑して、



「秋也くん」



肉じゃがの鍋を再加熱しながら、レナは振り向いて言った。

「結衣ちゃん、がんばって肉じゃがを作ってくれたんだよ。
“みんな”に食べさせるために」

ふんわりと、微笑んでいた。
鍋から、やわらかな独特の臭いが香りはじめた。

「ああ、そりゃ楽しみだな」

これは、打算ぬきの言葉だった。
理想論者だってリアリストだって、空腹には勝てないし食欲はわく。
そう言ったのが聞こえたように、調理室のドアが開いた。



「あの……七原、さん」



もじもじと、船見結衣が立っていた。
何度も大泣きしたせいで、目が赤くなるのを通り越して腫れぼったくなっていた。
それでも、視線はレナではなく七原に向いていた。

「いろいろと言って、ごめんなさい」

頭をさげた。
ぼそぼそした口調で、謝罪した。
ぶっきらぼうにも見えたけれど、気まずそうなもじもじとした態度からは、しっかりと罪悪感がこもっていた。
だから七原も、内心ではやれやれと呟きながら、それでも明るく返答していた。

「気にしちゃいないよ」

【D-4/海洋研究所前/一日目・日中】

【七原秋也@バトルロワイアル】
[状態]:健康 、疲労(小)、頬に傷
[装備]:スモークグレネード×2、レミントンM31RS@バトルロワイアル、グロック29(残弾9)
[道具]:基本支給品一式 、二人引き鋸@現実、園崎詩音の首輪、首輪に関する考察メモ
基本行動方針:殺し合いには乗らない。
1:今はとりあえず、飯を楽しみにする
2:食べ終わったら、白井も含めて話す。白井の能力についても確認したい。
3:首輪の内部構造を調べるため、病院に行ってみる?
4:……こういうのも悪くはないか

【船見結衣@ゆるゆり】
[状態]:健康
[装備]:The wacther@未来日記、ワルサーP99(残弾11)、森あいの眼鏡@うえきの法則
[道具]:基本支給品一式×2、裏浦島の釣り竿@幽☆遊☆白書、眠れる果実@うえきの法則、奇美団子(残り2個)、森あいの眼鏡(残り98個)@うえきの法則不明支給品(0~1)
基本行動方針:レナ(たち?)と一緒に、この殺し合いを打破する。
1:ごめんなさい……
2:とりあえず、ご飯を用意する
[備考]
『The wachter』と契約しました。

【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:健康
[装備]:穴掘り用シャベル@テニスの王子様、森あいの眼鏡@うえきの法則
[道具]:基本支給品一式、奇美団子(残り2個)、不明支給品(0~1)
基本行動方針:正しいと思えることをしたい。 みんなを信じたい。
1:結衣ちゃんと一緒に行動する
2:まずはご飯にしよう
[備考]
※少なくても祭囃し編終了後からの参戦です

【白井黒子@とある科学の超電磁砲】
[状態]:精神疲労(大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式 、正義日記@未来日記、不明支給品0~1(少なくとも鉄釘状の道具ではない)、テンコ@うえきの法則、月島狩人の犬@未来日記
基本行動方針:正義を貫き、殺し合いを止める
1:赤座さん……。
2:私は、間違えた……?
3:初春との合流。お姉様は機会があれば……そう思っていた。
[備考]
天界および植木たちの情報を、『テンコの参戦時期(15巻時点)の範囲で』聞きました。
第二回放送の内容を聞き逃しました。



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類題:2で割ろう 七原秋也 それでも、しあわせギフトは届く
類題:2で割ろう 白井黒子 それでも、しあわせギフトは届く
類題:2で割ろう 船見結衣 それでも、しあわせギフトは届く
類題:2で割ろう 竜宮レナ それでも、しあわせギフトは届く


最終更新:2021年09月09日 19:52