プライベート・キングダム  ◆7VvSZc3DiQ


園内を走りながら神崎麗美は携帯の画面をちらりと見る。
時刻は既に午前四時を過ぎていた。日が昇るまで、あと二時間もないだろう。
マリリンの追跡からは夜闇に乗じることで逃げ遂せることが出来たが、一度日が昇ってしまえば話は別だ。
今度彼女のような好戦的な参加者に出会った場合、逃げ切れる可能性は低い。
たとえ逃亡日記によって効果的な逃走ルートを選び続けることが出来たとしても、麗美の運動能力まで上がるわけではない。
追跡者を振り切ることが出来ずにDEAD ENDを迎える未来も――十二分にありえるのだ。

(いつまでも逃げ続けたところで、状況が良くなるわけでもないし)

よって、好戦的な他者と出会ったときの選択肢を逃亡以外にも増やしておきたい。
考えられるカードは「交戦」や「交渉」、「説得」あたりだろうか。
――実のところ麗美は、拳銃が支給された時点で「交戦」と「交渉」の選択肢も手に入れることが出来たと過信していた。
拳銃というのは一般人が考える「暴力」の具体的な形としては、もっともグレードの高いものだと言ってもいい。
拳銃による武力行使をちらつかせることが出来れば、交戦も交渉も優位に立つことが出来るだろう――
しかしその考えはあまりにも甘すぎたのだと、麗美は痛感していた。
麗美の知っていた常識の範疇に収まりきらない人物が、この殺し合いの場には多く存在している。
マリリンを始めとして、彼女の言う『能力者』、麗美や高坂のような『未来日記所有者』たち、その他にも人智を超えた人間やアイテムが、麗美の常識を全力で破壊しに来ていた。
現実離れした彼らと「交戦」や「交渉」の場において同じテーブルに座るためには、同じく現実離れした力が必要となる。

(だから、あのヘンな大歓声の持ち主には期待したいとこなんだけど……
 どうもヤな予感がするというかなんというか。有り体に言えば、またバカに遭う予感しかしないのがねぇ。
 あーっ、でも考えてもしょうがない! 当たって砕けろだ!)

当たって砕けろ――か。そんな考え方、少し前までは馬鹿らしいと切り捨てていた。
この世界の事象なんて、因果関係さえつかめば全部計算できると思っていた。
オカルトも超能力もすべて理屈で説明できる。この世に分からないことなんか何もない。
だから無理解から生じる恐怖だって、あたしは感じない。そう、たとえ――死だって、怖くはなかった。
死ねばただタンパク質の塊になるだけで、死後の世界だとか虚無だとか、そういうものを考えるから怖いんだと思っていた。

「あたしも変わったもんだなぁ……ねぇ、そう思うでしょ先生?」

しみじみと呟く。麗美が変わったのは、麗美の価値観を根底から壊す存在が現れたからだ。
鬼塚英吉22歳(童貞)、彼のやることなす事すべてが麗美の常識を蹴飛ばし、計算を狂わせた。
死にそうな目にだって遭わされたし、セクハラだって日常茶飯事。(まぁ、半分はあたしから誘ったんだけど)
そんなふざけた人間が中学校の教師だって言うんだから、そりゃあ日本の教育界も終わった終わったと嘆かれて仕方ない。

(だけど――先生は、あたしに色んなことを教えてくれた)

小学生のときに大学入試レベルの問題まで解けていたあたしにとって、学校なんて何も学ぶことがないただの暇つぶしの場所だったわけだけど。
学校は勉強だけしておけばいい場所なんかじゃないし、友だちと一緒に遊ぶのは楽しいんだっていう当たり前のことを先生はあたしに教えてくれたわけだ。
鬼塚先生と会ってから、人生が少し楽しくなった。死んじゃったっていいだなんて思わなくなった。
だからこんなところで死んだりできない。絶対に生きて帰って、またみんなで楽しいこといっぱいしなくちゃいけないんだから。

「……っし、いくぞー! 待ってろよそこのバカ!」

 ◆

勝つのは――俺だ。跡部が内心で決意を固めていたそのとき、かすれた、少々情けない声が。

「あ、跡部さん……氷帝コールっていうのは、これでいいの?」
「ああ、初めてにしてはなかなか筋が良いじゃねーか」
「本当!? 跡部さんに褒められるだなんて嬉しいなぁ」

一片の曇りもない、無垢な笑顔の花を咲かせる滝口だった。
ともあれ、これにて晴れて滝口も跡部王国の民となったわけである。
まだまだ完璧には程遠いが、王国民の最低限の嗜みであるコールを身に付けた滝口は王に質問とも取れる提案をする。
自分たちも動き出したほうがいいのではないか、という提案だ。
或いは何か、跡部に案があるのではないかという意味も含んだ声音だった。

跡部は答える。
自分たちがすべきことは、多くの人間を保護しこの悪趣味な催しを開いた人物の正体を突き止めることだと。
そして、可能ならばこの場所から脱出する。
盗聴を恐れてはっきりと口にはしなかったものの、その根底には跡部の眼力によって晒された事実――首輪は三日間でその効力を失うということ――がある。
仲間を集める。主催者の正体を突き止める。三日間やり過ごす。脱出の手段を手に入れる。
大きく分けて、この四つの行程が跡部王国の指針となるわけだ。

「何をするにしても、まずは人間を集めるところからだな。
 人間さえ揃えば、手分けして作業を進めることも出来る」
「うん、そうだね。そうと決まれば、早速動き出さなきゃ!」
「あーん? なーに寝惚けたこと言ってやがる。行くのは俺たちじゃない。
 ――王が自ら動かずとも、人は惹かれ、集まってくる。それが王の、王たる所以だぜ」
「……え? それってどういう――」

滝口の疑問の答えは、跡部の口からは語られなかった。王は答えの代わりに右手を上げ、指を弾き快音を鳴らす。
それを合図にしたかのように現れたのは――影。少女が一人、二人に近づいてきていた。

 ◆

「……なるほど。よく分かんないけど、あの氷帝コールってやつは、あんたたちの仕業ってことね」
「フッ、感謝しろよ?」
「素直に礼を言うのもなんだか癪なんだけど……おかげで助かったのは事実だしね。どーもありがとうございました」

跡部と滝口の二人に接触した少女――それはいち早く遊園地に辿り着いた神崎麗美だった。
あの大合唱を行ったのは跡部たちなのかと麗美が問い、跡部がそうだと答えた。
二人はそれで、互いに殺し合いに乗るつもりはないのだと確信したのだという。
滝口は二人のそのやり取りを見て、やっぱり頭のいい人達の会話は一味違うんだなぁと感心していた。(勿論、滝口は麗美を疑う気など微塵もなかった)

三人が納得したところで始まった情報交換――その中で跡部と滝口は、殺し合いに積極的な危険人物が存在しているということを知る。
他人を殺さなければ自分が死ぬのだ。死の恐怖に耐えられず、他者を害することを選ぶ参加者がいるであろうことは、二人も予想していた。
しかし、麗美が交戦したというマリリンという人物像は二人が考えていたそれとは違っていた。
マリリンは自らの意思で、この殺し合いを肯定しているという。そして麗美と、現在は別行動を取っている高坂の二人を襲った。
麗美の言葉を聞いて激したのは滝口だった。

「そんな……どうして、そんなことする人がいるんだよ!」

滝口は、みんなが手を取り合って協力することが出来れば、たとえプログラムの最中だったとしても、犠牲を出さずにどうにかすることが出来るんじゃないかと信じていた。
誰かが誰かを殺す。そうやって生まれる負の連鎖こそが、プログラムの推進剤だ。
しかし逆に考えればその負の連鎖を断ち切ることさえ出来れば、プログラムを破綻させることだって可能かもしれない。
跡部が解析してくれた首輪のリミットである三日間を凌ぎさえすれば……
しかし麗美から聞かされたマリリンの行動は、そんな滝口の理想を真っ向からあざ笑うものだった。
自分が生きるためでもなく、誰かを助けるためでもなく、ただ自分の快楽のために戦闘を楽しむ狂人。
マリリンの思想は、滝口の抱く理想とは正逆。滝口にはマリリンの考えなどまるで理解できなかったし、許せなかった。
普段の態度からは想像できないような荒々しい語調となった滝口。
落ち着け滝口、と彼をなだめながら、跡部は麗美がこの話をした意味を問う。

「……つまり神崎、お前が言いたいのはこういうことだろう。
 確かにこの殺し合い、参加者の多くは無理矢理参加させられている――だが、その選考の時点で『殺し合いに乗りそうなヤツ』がチョイスされている可能性が高い」
「いくら爆弾付きの首輪で脅したところで、そう簡単に殺し合いが始まるとも思えない。
 だけど、そういう『常識』がどっかにイッちゃってるヤツがいれば、連鎖的にパニック状態になるわ。
 マリリンだけじゃない。そういう『発火剤』になりそうなヤツが、ここには大勢呼ばれているかもしれない」

麗美の推測は当たっている。事実、この会場には、殺し合いを肯定する人間が、多く存在している。
そしてその多くは、麗美や滝口のような『ごく普通の人間』では到底敵わないような能力を有している。
彼らが本気を出せば、麗美たちは狩られる側に回るしかない。
『質』で劣る麗美たちが対抗するためには、『量』を集めるしかない。

「目的は一緒。だったらあたしたち、協力できると思わない?」
「うん、それがいい……ねッ、跡部さん、神崎さんにも協力してもらおうよ!」
「やれやれ、王も楽じゃねーぜ。……よし神崎、お前も今日から跡部王国民だ。まずは氷帝コールの練習から――」
「あ、ごめんそれはパス。絶対やんないから」
「えぇーっ、やってみれば意外と楽しいし気持ち良いよ!? 俺も最初は何を言ってるんだろうこの人は頭がオカシイんじゃないかって思ってたけどさ……」
「滝口……てめぇ……」

 ◆

『この首輪の効力は三日。それがこの俺の眼力(インサイト)で調べた結果だ』
『なるほど。だからあんたたちは、三日間逃げきればどうにかなると考えてたわけね』
『うんかんざきさんも強力してくれるならもっと成功しやすくなるとおもう』

チームを組むことに同意した三人は、携帯電話のメール作成機能を使って今度の行動方針を相談していた。
まだまだ不慣れな様子で誤変換も混じるものの、滝口も会話に参加している。
元々彼はこの手の機械に興味が強く、携帯電話そのものは持たずともかねてから触ってみたいと思っていたのだ。
殺し合いに二度も巻き込まれるなど不運以外の何者でもないが、こうして異世界(?)の代物に触ることが出来るというそれ自体は幸運と言えるかもしれない。

『うーん、どうもあたしは、三日間逃げ切ればどうにかなるだなんて思えないのよね』
『あーん?』
『まず第一に、そんな目に見えた欠陥を抱えたシステムを、企画者が採用するとは思えないってこと。
 これだけ大掛かりな準備をしておきながら電池切れ一つで破綻するだなんて片手落ちもいいところじゃない。
 あたしが企画者だったとしたら、三日経った時点で全員の首輪を爆発させるわ。ああ、会場中を爆撃するなんてのもいいかも』

物騒なことを考える女だな……と跡部は内心感心しながら、麗美の考えに対する返答を華麗に打ち込む。

『俺だってそう簡単に上手くいくとは考えちゃいない。だが、現時点で俺たちが付け入る隙があるとすればこの電池切れくらいだろう。
 爆発させずに三日間逃げ切る――これが正確な勝利条件、いや、必要条件だな』
『電池切れを見計らって一斉に爆破させるなら、その瞬間だけ首輪を無効化させることが出来ればいいってことにもなるしね。
 遠隔操作で爆発させる機能もあるだろうし、そこで上手く裏を突ければ……まぁ、タイマーでも仕掛けられてたらどうしようもないんですけど』
『あーん? やけに弱気じゃねーの。言っておくがな、俺様は負けるつもりなんざこれっぽっちもないぜ。
 やるからには徹底的に美しく勝つ。弱い考え、甘えた考え、そんなものを持ち続けるような奴は俺の傍には置いておけねーなぁ』
『は? だーれが弱気だっつーの。あたしはただ現実的な思考に基づいて発言してるだけよ。
 だいたいあたしだってこの勝負、負けるつもりなんてさらさらないんだからね』

跡部と同格以上に渡り合う麗美の様子を見て、滝口はこれは頼もしい味方が出来たぞ、と喜んでいた。
跡部と滝口の二人は三日間逃げ切ればあとは首輪の恐怖に怯えることなくゆっくりと脱出の方法を探ることができるだろうと思考停止していた。
しかし麗美はそこで思考を止めず、更に先のことまで視野に入れて思考を展開している。
会話の中で自然に「あたしは天才だから~」といった台詞が出てきた時からどれほどの頭脳の持ち主なのだろうと気になっていたが、どうやら滝口の予想を遥かに上回る賢さらしい。

(跡部さんも神崎さんも凄い人だなぁ……うん、この人達についていけば、きっと大丈夫だ)

氷帝学園という中学テニス名門校で入学当初から三年連続で部長をしていたという跡部の肩書きは伊達ではない。
ところどころズレたところが見え隠れするものの、それさえも魅力として周囲の人間を惹きつける、圧倒的カリスマを有している。
彼がチームを率いてくれるというなら、相手を信用することが難しいこの殺し合いゲームの中でも人は集まってきてくれるはずだ。
その跡部を頭脳面で麗美が支えてくれるというなら、名コンビとして城岩中学校で名を馳せていた『ワイルドセブン』七原と『ザ・サードマン』三村の二人にも負けず劣らないチームが出来上がるだろう。

だが――よく考えてみれば。
そんな二人と一緒にいる自分には、いったい何が出来るだろう?
取り立てて特技もなく、二人の筆談についていくのがやっとの自分には、彼らに見合う能力が何もない。
こちらから何かを提供することは出来ず、ただ助けてもらうだけ?

――それは、とても嫌だった。

脱出のために人を集めて、みんなで協力する。
この場所につれてこられる前、プログラムに巻き込まれたその時の方針は、今も変わらないままだ。
だけどそれは、みんなで協力するから良いのであって――滝口の頭ではこの気持ちを上手く言語化することが出来ない。
一番近いのは、そう。足手まといになりたくない、だった。
与えられるだけの存在になって、尻馬に乗るような立ち回りをするのは、なんだかとても卑怯な振る舞いのように思えるのだ。
彼らについていくのならば、自分もまた、彼らに見合うだけの働きをもって同行を認められたい。

(こんな俺が――本当に二人についていってもいいのかな?)

一旦自覚したその思いは、紙に垂らした墨のように、じわりじわりと滝口の心に染みを広げていく。
跡部と麗美はまだ筆談を続けている。ぼんやりとしていた間に、滝口はもう話題についていけなくなっていた。

「あ、あのさ……」

滝口の呟きに、跡部と麗美の二人が反応する。あっ、と思った時にはもう遅い。
滝口を見つめる二人は、いったいどうしたんだ、と問う目をしていた。
ここで、何でもないんだと言って誤魔化すのは簡単だ。ああそうかと、何事もなかったかのように再び二人は筆談を再開するだろう。
だが滝口は、この気持ちを抱えたまま二人についていくような、そんな真似はしたくなかった。
本心を告げたことで二人から同行を拒否されたとしても――ずるずると関係を続けるよりは、万倍もマシだと思った。
だから問う。不慣れな携帯電話のメール機能は使わない。文字だけでは表せない感情を込めて、滝口は己の声で不安を吐いた。

「あ、あの、俺……何も出来ないやつで、だから、なんていうか……二人に不釣り合いっていうか……」

言いながら、次第に自分の目頭が熱くなっているのに気付く。
声が震えていた。恥ずかしさで頭が爆発しそうだった。
でもこれは、自分の言葉で、最後まで言い切らなくちゃいけない。そう思ったから、言葉を続けた。

「俺……不安なんだ。二人が俺のこと、足手まといだと思っちゃうんじゃないかって。
 いや、二人の足を引っ張ろうだなんて考えてないし、俺だって出来ることをやりたいと思ってるし、だけどほら、俺、肝心なところでドジっちゃうかもしれない。
 それがいやなんだ。おれ、そんなことで二人を困らせるような、つまらない男になりたくないんだ……!」

言い切った。今抱えている気持ちを全部言った。これで嫌われたら、しょうがない。
二人とは別れて、滝口は滝口なりのやり方で殺し合いをしなくてもいい方法を探そう。
二人の答えを聞くために、伏せていた顔を上げ、二人と視線を合わせる。
跡部と麗美、二人は口を揃えて――

「「なーに言ってん(だ、のよ)、このバカ」」

「王の成功は部下の成功でもあるが――部下の失敗は、王の失敗でもあるんだぜ。
 この俺様が、お前一人くらい抱えきれない器の小さな男に見えたのか? あーん?」
「まったく、全然絡んでこないから何考えてるのかと思ったら……
 こっちはね、そういうのも全部諸々込み込みで、協力関係を結ぼうって言ってんの。
 あんたあたしをそんな小さなこと気にするつまらない女にしようっての?」

まったく呆れた口調で、跡部と麗美は滝口をなじる。
しかしそれは、友達同士が馬鹿話を交わすときのそれと同じ意味合いを持っていた。

「俺……二人と一緒にいてもいいの? 何も出来ないんだよ?」
「何も出来ないって……あんたは、あたしたちとは根本的に違う『経験』、してるでしょうが。
 それがアドバンテージにならないってんだったら、あたしたちだって何も出来ないようなもんよ」
「あ」

そうだった。滝口には、跡部と麗美にはない『経験』がある。
このデスゲームに酷似しているプログラムに参加していた経験、そして知識は、滝口から二人に与える、充分に価値のある代物だった。
安堵する。しかしその安堵の理由は、滝口がチームに貢献する材料を見つけられたからではない。
跡部と麗美が、滝口も含めて、三人でチームなんだと思っていてくれた。それが何よりも嬉しかったのだ。
きっとこの二人となら――殺し合いを止めることが出来る。より強く、滝口は確信していた。

「さて、それじゃ今後の行動についてだけど……これ以上この場所に留まるのは賛成できないわね。
 たまたまあたしがやる気になってない人間だったからこうして組めたものの、もしマリリンのほうが先に来てたら、あんたたちひとたまりもなかったわよ」
「そのマリリンが近くにいる可能性も高いからな。麗美と別れた高坂ってのと待ち合わせたビルに向かう――俺はそれでいいぜ」

麗美の提案に跡部と滝口が同意する形で、次の目的地をビルへと設定する。
マリリンに襲撃されたとき離れ離れになってしまった高坂王子との合流が、その目的だ。
その道中で協力者が集められれば尚良い。
あまり人数が増えすぎると集団としての速度が犠牲になってしまうが、最終目標は数十人単位での結束。早く始めるに越したことはない。
好戦的な人物に対しては、出来る限り無力化を狙う――しかし、対抗できないようならば損傷を負う前に逃走する。
チーム内でのルール諸々を取り決め、三人は遊園地を後にする。
これが跡部王国、最初の一歩。


【F-1/遊園地/一日目・早朝】

『チーム:跡部王国』
【跡部景吾@テニスの王子様】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:メ○コンのコンタクトレンズ+目薬セット(目薬残量4回分)@テニスの王子様、基本支給品一式、不明支給品×0~2
基本行動方針:勝つのは――俺だ
1:3日間なんとしてでもやり過ごす
2:協力者(王国民)を集める
3:高坂と合流するためビルへ向かう

【滝口優一郎@バトル・ロワイアル】
[状態]:少し目が赤い
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
基本行動方針:今度こそ、最初から皆を信じて積極的な行動に出る
1:跡部と麗美についていき、共に3日間をやり過ごす仲間を集める
2:高坂と合流するためビルへ向かう
※参戦時期は、相馬光子合流後、チームが破綻する前です

【神崎麗美@GTO】
[状態]:健康
[装備]:携帯電話(逃亡日記@未来日記)、ベレッタM92(残弾13)
[道具]:基本支給品一式
基本行動方針:菊地たちと合流し、脱出する 
1:跡部たちと共に行動し、脱出の方法を探る
2:高坂王子とビルで待ち合わせ




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重なり合う死をかわして 神埼麗美 新しい国が生まれた…!(前編)
あっ! やせいの ガンリキーが とびだしてきた! 跡部景吾 新しい国が生まれた…!(前編)
あっ! やせいの ガンリキーが とびだしてきた! 滝口優一郎 新しい国が生まれた…!(前編)


最終更新:2012年06月17日 11:38