その訳を ◆7VvSZc3DiQ
図書館。それは知の集合地。書籍という形でまとめられた知識が、そこには多く存在している。
菊地善人と杉浦綾乃の二人もまた、知を求めてこの施設へと足を踏み入れた。
「……どうやら中には誰もいないみたいだな。よし、話してた通り俺はPC関連の本を、杉浦は脱出に繋がりそうな本を探す。
もし何かあったらお互いすぐに声を掛け合うこと、図書館で大声なんて御法度もいいとこだが、今はそんなことも言ってられないからな」
「分かりました。それじゃ菊地さん、またあとで」
菊地と別れ、綾乃は脱出に繋がりそうな本を探す。
……とはいえ、どのような本が脱出に繋がるんだろうか?
いたって普通の女子中学生に過ぎない綾乃にとって、このような状況というのはまさに想像の埒外。
いったいどのような情報が有効になるのかさえ見当もつかない有様だ。
(えっと、確か菊地さんが言っていたのは……)
まず、この場所が何処なのかを把握する必要がある。
普通の図書館にはその地ゆかりの民族史、郷土史といった専門書を置くコーナーがある。
それを読むことが出来れば少なくともこの街がどの地方にあるのか、近隣の市町村との交通関係はどうなっているのかくらいは把握できるはずなのだが――
「うぅ……何これ。いったいどれが何なんだか……」
確かにこの図書館にも郷土史をはじめとした地域専門コーナーが用意されていた。
しかし、手当たり次第に本をめくったところで、ここがいったい何処なのかは分からない。
情報が欠落しているのではない。むしろその逆だ。
本来なら郷土史の棚に置かれるのは、とある一つの地域に関する書籍のはずだが、ここに置かれている本は一冊一冊がまったく違う地域のことについて書かれているのだ。
ある本には東京の歴史、地理が。ある本には蟲寄市という聞いたこともない街の詳細が。
「あ、これ七森の本だ……」
綾乃たちの住む七森町に関する本もあることから、ここには綾乃たち参加者ゆかりの地について書かれたものが集められているのではないだろうかと推測する。
綾波レイたちがいたという第3新東京市に関する本もあり、他には学園都市や大東亜共和国という綾乃の中の常識では到底考えられないような都市、国の成り立ちを書いた本もあった。
これらの街は、いずれも綾乃の知る現代日本には存在しないものである。
レイたちとの情報交換において挙がった「パラレルワールド」という言葉が、途端に現実味を帯びてきた。
(つまり、この『学園都市』の『能力者』みたいな人たちも、ここには連れてこられてるってことかしら――?
えっ、この大東亜共和国の戦闘実験第六十八番プログラムって……!)
自分たちが今置かれている状況に酷似したそれ――大東亜共和国のプログラムはクラス単位で行われているなど細かいところでは違いがあるが――は、特に綾乃の興味をひいた。
わけも分からずに殺し合いを強要されている――そう思っていたのだが、どうやらこのような殺し合いが『社会の一般常識』となっている恐ろしい国があるのだという。
大東亜共和国。第二次世界大戦でもしも日本が勝利し、そのまま軍国主義が極端化していたら――という、趣味の悪いSFのような設定のその国では、『防衛上の必要』を名目に中学三年生に殺し合いをさせている。
いったいどうしてそんなとち狂った法案がまかり通っているのか。その法案を擁護する『四月演説』なる演説の内容を読んでも、まるで理解は出来ない。
だが――綾乃たちが巻き込まれているこの殺し合い、それを開催した人物、或いは組織はこの戦闘実験第六十八番プログラムを基にしている可能性がある。
脱出そのものに有効な情報ではないかもしれないが、主催者の思惑を知るという意味では重要な情報になり得る。
この大東亜共和国に関する本については、あとで菊地にも読んでもらって意見を聞きたいところだ。
また、プログラムについてより詳しく知っているであろう大東亜共和国の人間がこの殺し合いに巻き込まれている可能性も、少なからず存在している。
(みんな訳も分からないまま連れてこられてるのかと思ってたけど……
もしかしたら、今何が起きているのか知ってる人がいるのかも?)
先行きのまるで見えない道すじに、一つの光が差したような気がした。
このついでに会場になっている街についてもなにか情報が得られないものかと携帯に内蔵されている地図と本の中の地図とを見比べる作業を進めるも、
郷土史のコーナーに置かれていた本の中に会場について書かれているものはないようだった。
もののついでだと日本地図を開いてしらみつぶしに探してみることも考えてはみたものの、作業の労力を考えると今最優先すべきことでもないだろうと脳内で却下。
どうせこのあと海洋研究所へも行くのだ、そちらのほうに詳しい情報が残されている可能性だってある。
収穫といえそうな書籍の類を何冊かデイパックの中に詰め、一旦菊地と合流すべく綾乃は郷土史コーナーから離れる。
何の気なしに本棚に収められている本のタイトルをちらちらと見ながら歩いていく。
『そして誰もいなくなった』『
神様ゲーム』『少女七竈と七人の可愛そうな大人』『冷たい校舎の時は止まる』……
読んだことはない、けれど何故か心惹かれるタイトル。
その中に一つ、ひときわ目を引くタイトルがあった。綾乃は思わずそれを手に取り、ぱらぱらとページをめくり始めた。
◇
「ふぅ……ま、こんなもんか」
PCコーナー、雑誌コーナーから役に立ちそうな教則本を手当たり次第ぶっこ抜き、図書館職員室に備え付けられていたPCの前に陣取った菊地。
綾乃に最新型携帯電話とやらの超技術を教えてもらったときは自分の知識は古臭いカビの生えたものになってしまったんじゃないかと心配していたが、どうやら杞憂に終わったようだ。
確かにPCのスペックなどはケタ違いに上がっており、特にカスタムメイドされた風でもない公共PCでさえ菊地の知るどの機種よりも高性能だったが、基本的にやることは変わりない。
「だいたい、オレが知ってた知識自体別にハッキング特化だったわけでもないからな……
むしろ固定観念がない分、新しい知識がすんなり入ってきてラッキーってか?
ハッキングといえば、砂クジラのやつ、オレがこんな超絶スペックのPC弄ってるなんて知ったら泣いて悔しがるかもな、ハハッ」
ハッキング技術でいえば菊地では足元にも及ばないほどの猛者、砂クジラ。
なんとか彼とのホットラインを繋ぐことが出来れば脱出する上で大きな助けになってくれるだろうことは間違いないのだが……
(仮にネット回線を確保出来たところで、砂クジラまで繋がるかどうか……
そもそも、『この世界』に砂クジラはいるのか?)
パラレルワールド。タイムスリップ。
情報交換で浮かび上がったこの可能性を認めてしまうと、この会場からの脱出はまだしも、日常への帰還は途端に困難になってしまう。
少なくとも菊地は『別の世界』から『自分の世界』に移動する術など知らないし、そんなことが容易に出来るとも考えていなかった。
しかし『この世界』が『自分の世界』とイコールで結ばれないのならば――
(うーん、面白そうなもんもいっぱいありそうだし、新世界に適応するというのも一つの手だけど……
やっぱり、みんなと一緒に三年四組に帰りたいよな)
しかしこれで、帰還へのハードルは更に上がったわけだ。
幾つか使えそうなネタは考えているものの、現実的かどうか言えばまだまだ実用不可能のネタばかり。
うーむ……と、眉間にシワを寄せながら菊地は自身に支給されたデイパックをまさぐる。
取り出したるは、菊地善人の支給品その1。ヴァージニア・スリム・メンソール。月岡彰が愛飲していたタバコの銘柄だ。
とりあえず休息を兼ねて一服しようという心づもりだ。手慣れた様子で煙草の封を切り、一本取り出す。
「ん……おいおい、火がないぞ火が。ったく、気が利かねーなぁ」
「それ以前に、未成年の喫煙は禁止ですっ!」
声の方向に振り向くと、そこにはカンカンに怒った綾乃の姿があった。
バツの悪そうな顔をして、菊地は弁解の言葉をぺらぺらと連ねていく。
いやぁ、オレもこのキンキュージタイに緊張しちゃってさ、ほら、大人ってよくタバコで気を紛らわすって言うから。
もしかしたら一本吸ったら楽になるんじゃないかって魔が差しちゃったわけですよ、ええ。
いやいや、初めてだって。ボク真面目ですよ? 全国模試で上位とか取っちゃいますよ?
「箱を開けるの、すっごく慣れてる感じでしたけど?」
「いやぁ……ハハハ」
「そこ、笑ってごまかさない! ……はぁ、菊地さんって凄い人だと思ってたのに」
はぁ、と嘆息を漏らす綾乃を見て、
「もしかしておまえ、そっちの方が地なのか?
大人しい優等生タイプかと思ってたんだけど意外と世話焼き女房タイプだったんだな。いい嫁さんになるぞ」
と、菊地は率直な感想を漏らした。
な、な、な、な、なと声にならない声を上げながら赤面したところを見るに、菊地の推測は当たっていたらしい。
「なんだよ、それならそうと早く言ってくれればこっちもそれなりの対応するのにな」
「菊地さんは年上だし、そういうわけにもいきません」
まだ頬を赤くしながらきっぱりと断りを入れる綾乃。
まだまだ菊地との関係は堅そうだが、初対面だった頃に比べればいくらか気を許し、杉浦綾乃本来の性格が出始めていた。
なかなか素直になれないところ。誰よりも他人のことを気にかけているところ。
そして――実はすごく、臆病なところ。
「あの……話は変わるんですけど、菊地さんに聞いてみたいことがあって。この本のことなんですけど」
綾乃は手に持った一冊の本を菊地へと差し出す。
その本のタイトルは、『何故人は人を殺してはいけないのか』
「私、考えたんです。私たちは……人を、殺さなきゃ、自分が死んでしまうような状況になってて。
でも私は、人を殺したくなんてない。殺すどころか、傷つけるのでさえ嫌なんです。こんな考え方は……甘いんでしょうか?」
綾乃の声は震えていた。彼女なりに真剣に考えて、それでもなお答えの出なかった問いなのだろう。
人は人を殺してはいけないのか。逆に言えば――人は人を殺しても、許されるのだろうか。
これはいずれ菊地自身も向き合わなくてはならない問題だ。
だから、綾乃の真摯な思いを受け、自分も誠意ある回答をしよう。
「――そうだな、菊地先生の補習講座といこうか」
◇
「まず杉浦。おまえは――人を殺すことは、悪だと思っている。そうだな?」
「え……あ、はい。だって、人を殺したらいけないということは、当たり前の
ルールですよ」
「でもオレたちが今置かれている状況は、その『当たり前』が通用しない状況なんだ。
だからここは一つずつ、前提から吟味していこう。まず一つ。殺人は、悪だと断定できるか」
綾乃を机の向かい側に座らせ、対面する形で話を進めていく。
菊地の投げかけた問いに、綾乃はしばし頭を悩ませ、彼女なりの言葉で考えを述べる。
「私は……やっぱり、悪だと思います。なんで悪なのかというと……それは、人の死というのは基本的には何も生み出さないから。
誰かが死んで嬉しがる人というのは、確かにいるかもしれません。でも、それ以上に悲しむ人がいっぱいいるはずです。
その人がいなくなって困ることも、いっぱいあるはずなんです。だからやっぱり、人を殺すことはいけないこと。そう思います」
途中で言葉に詰まりながら、綾乃は己の考えを言い切った。それを聞いた菊地はあっさりと、
「うん、そうだな。杉浦の言うとおり、殺人は悪だ。これは人類が歴史の中で培ってきた、一つの真理とも言える」
「あ、あっさりいきましたねー……」
「まぁ、ここでいちいち止まる暇もないからな。じゃあ次だ。
殺人は悪だというのは、人類の共通認識だ。禁忌を破れば当然報いや罰を受ける。
だが、殺人が肯定・許容されるケースというのも存在する」
そこで一旦菊地は言葉を切り、綾乃の反応を窺う。
「それって……正当防衛や、緊急避難の話ですか?」
「お、よく知ってるな。それだよそれ。正当防衛に、緊急避難――これらのケースの場合、殺人は罰せられることがない。
そしてこの状況下では、正当防衛や緊急避難が当てはまる事態が多く発生すると考えられる。
自分、もしくは他者の権利が不当に侵害されようとしている場合、それを守るための必要性ある行動は正当防衛とみなされ、罪に問われない。
殺されそうになったから、相手を返り討ちにした。過剰防衛だと判断されるかもしれないが、本来の殺人という罪に対して、罰は軽減される」
緊急避難の例話として、カルネアデスの板という問題がある。
とある船が難破し、乗組員たちが海に投げ出された。
一人の男は幸運にも一片の板切れにしがみつくことが出来たのだが、もう一人その板切れにつかまろうとする男が近づいてきた。
板切れは小さく、二人分の体重がかかれば二人とも沈んでしまうだろう。
そう考えた男は後から来た男を追い払い、水死させ、自分一人だけ助かった。
救助された男は殺人罪で裁判にかけられたが、状況を加味され、罪には問われなかったという。
「だから……人を殺してもいいってことですか」
「人を殺してもいいだなんてことはない。人を殺しても、状況によっては許されるってだけの話だ。
しかもこれはオレたちが知ってる世界の事例だからな、この世界でも適用されるかはオレにもわからん」
「でも、いくら法律で許されてるからって、やっていいことと悪いことの区別とはまた別でしょう?
……いくら許されるとしても、やっぱり私は人を殺したくなんかないです……」
殺人が許容される状況は存在する。そのことだけならば、菊地に相談する以前から知ってはいた。
だがそれでもなお綾乃は、殺人という行為そのものを許容することは出来ない。
状況が状況なのだから仕方がないと加害者になれるほど、人の良心や規律というものはあやふやなものではないと信じたかった。
「その気持ちは分かるけどな……もしお前が誰かにナイフを、銃を突き付けられたとしても、同じことが言えるのか?」
「それは……」
「杉浦の友だちが誰かに殺されそうになっていたとき、お前はそいつを助けるためだとしても、暴力という手段を否定するのか?」
「…………」
「……いや、言い過ぎたな。そうだな、こう考えてくれ。オレたちは誰かに自分の主張を伝えるとき、言葉を使うだろ。
時にはそれが、言葉以外のものになったりもする。暴力なんかにな。そして暴力ってのは、容易に言葉より強い手段になり得る。
殺人はその中でもとびきりに強い手段だよ。なんせ相手はそれ以上反対も拒絶も出来なくなるんだからな。
一方的で、理不尽で、強い手段だ。だから杉浦、おまえは殺人を否定してもいいが、それに代わるだけの手段を提示しなくちゃならない」
現代社会では殺人のカウンターとして法律があり、罰則があり、殺人という手段をがんじがらめに縛っている。
一個人が自衛の策を練らずとも、国や警察が代わりに守ってくれていた。
だがこの場所においては、各々が自らの身を守る方策を考え、実行しなければならない。
「だからオレは、考えに考え抜いた末に周りの人間全員を殺して最後の一人になろうとする選択そのものを否定するつもりはない。
それ以外に方法がないと分かれば、オレだってそれを選ぶかもしれない。
他人のそれにオレが巻き込まれて死んじまうのはまっぴらごめんだけどな」
「……私だって、理屈では分かってるんです。でも……」
「んー、やっぱり言い過ぎたか? ごめんな、杉浦の考えを責めるつもりはなかったんだ。
オレだって、杉浦の考え方は立派だと思うよ。こんな状況でも信じられる人間がいるとすれば、それは杉浦みたいな人間だと思うぜ。
だけどその考えはやっぱり甘くて脆い。いざ実際に暴力の前に晒されたとき、力の伴わない理想はあっさりと壊される。
だから……これは宿題だな。おまえがそれでもなお暴力を否定するなら、暴力に対抗できるだけの何かを見つけるんだ」
それが出来ないなら、綾乃の理想はいずれ人を殺す。
積極的な殺人の肯定だけではなく、消極的な殺人の否定もまた誰かを殺す可能性があるということを、綾乃は知っておかなくてはならない。
いざ岐路に立たされたとき、覚悟を以て選択したのか状況に流されたまま選ばされたのかでは大きな違いがある。
綾乃が悩むというのなら、とことん悩ませてやれればいいと菊地は思う。
悩みに悩んだ末に選んだ答えならば、きっと後悔はしない。
自分がやるべきは、安易な答えを与えることではなく、綾乃自身が納得できる答えへの道筋をそっと照らしてやることだ。
(ま……こんなエラソーなこと言ってるオレだって、自分がどうすりゃいいのかハッキリした答えなんて出せてないんだけどな)
いずれは菊地自身も選ばなければならない。
破天荒な担任とクラスメイトに囲まれたおかげでクソ度胸だけはついた自信があるものの、いざ人を殺せるのかと問われれば、そんな覚悟などまだこれっぽっちも固まっていなかった。
やらなければやられるという極限状態に置かれているといわれても、実際に交戦したわけではないのだから仕方がないのかもしれない。
だが最初の戦闘において覚悟が決まっていなかったためにあっさりと殺された――なんて洒落にもならない。
懐に忍ばせた、菊地善人の支給品その2。
制服の内ポケットに入るほどの大きさの拳銃――俗にいうデリンジャーが、菊地の残る支給品だった。
予備弾薬はなく、撃てるのは最初から装填されている二発だけ。
だがその二発があれば、その気になれば二人殺すことだって出来る。
今のところ自衛、あるいは交渉の材料としてしか使うつもりはない――しかしこの銃を使わざるを得ない状況に陥ったとき。
菊地にとってこの引き金は、どれほど重くなるのだろうか。
やり場のない思いを抱えながら、菊地は無性にタバコを吸いたい気分になっていた。
【G-7/図書館/一日目 早朝】
【杉浦綾乃@ゆるゆり】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3、図書館の書籍数冊
基本行動方針:みんなと協力して生きて帰る
1:菊地とともに行動。放送後、海洋研究所へ。
2:第二~第四放送の間に、学校に立ち寄る。
3:と、歳納京子のことなんて全然気になってなんかないんだからねっ!
【菊地善人@GTO】
[状態]:健康
[装備]:デリンジャー@バトルロワイアル
[道具]:基本支給品一式、ヴァージニア・スリム・メンソール@バトルロワイアル
基本行動方針:生きて帰る
1:放送までPCの操作方法に慣れる。放送後、海洋研究所へ。
2:第二~第四放送の間に、学校に立ち寄る。
【ヴァージニア・スリム・メンソール@バトルロワイアル】
菊地善人に支給。月岡彰の部屋に山積みになっている輸入煙草。
大東亜共和国では簡単に手に入らない代物だが、現代日本では一箱440円で購入可能。
【デリンジャー@バトルロワイアル】
菊地善人に支給。原作バトルロワイアルでは月岡彰に支給されていた。
非常に小型のため持ち運びしやすく、フィクションなどではもしものときの備えとして隠し持っているガンマンも多い。
装弾数は二。予備弾薬は付属していないが、同型の弾丸があれば装弾可能である。
最終更新:2012年07月10日 19:48