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レモン色の陽射しが差し込む、朝の図書館で。
碇シンジは、少し恥ずかしげに言い放った。

「僕は人類の為に戦ったことなんて一度もないよ。
エヴァに乗らなかったら責められるし、乗ったら皆に褒めてもらえるから、そうしてただけなんだ」

こう言った彼の心には、多少の謙遜と照れが入っている。
厳密には『乗ったら褒めてくれるから』ではなく『父親が褒めてくれるから』という理由が多くを占めていたのだが、シンジはわざとぼかした言い方をした。
14歳にもなって『僕とお父さんにはこういう事情があって、だから僕はお父さんに褒めてほしかったんです』などと語りだすのは、恥ずかしいにもほどがあるから。
まして、その父親と言い争いになって決裂した後なのだからなおさらだ。
更に言えば、単に褒めてほしいからではなく、ミサトやレイといった大切な人達を守りたいという思いもある。
特に、第十の使徒に立ち向かったのは、『綾波が使徒に捕まったから』というただ一点であり、人類や大人たちの事情など、完全に頭から飛んでいた。
しかし、シンジが殺し合いに呼ばれたのは、まさにその使徒と戦おうと走っている最中だった。
だからシンジ当人の視点では、まだ『守りたい人を守る為にエヴァに乗った』経験はなく、前述のような言い方をしたわけだ。

だから、碇シンジを動かしているのは、決して“正義感”などではない。
綾波レイさえ守りきれるならば、残りの人類を守れなくたって別にかまわないとすら思った。
そして、その事に何ら引け目さえ感じていない。
綾波を守ろうとしなければ、シンジはエヴァに乗る勇気を出すことができなかった。
殺し合いが始まってからも、ここまで冷静に動くことはできなかっただろう。
植木君を励まして立ち直らせることだって、できなかったはずだ。
そういう意味では、シンジは『人類なんて正直どうでもいい』という身勝手さのおかげで成長できた。
だからシンジは、その身勝手さをとても肯定的に消化していた。

もしアドレス帳に、同じく大切な友人である式波アスカや鈴原トウジの名前がなければ、
『綾波以外の人間を皆殺しにて綾波を生還させる』という選択肢だって考えただろう。
……もっとも、シンジは人を傷つけることが大嫌いなので、『選択肢として考える』ことはしても、『実行する(殺人する)』となれば断念しただろうが。

だから、シンジにとって“正義”とは何の意味もないものだった。

お前しか使徒と戦える者はいない。
お前が戦わなければ、第三新東京の人間は死んでしまう。
そう言われてしまえば、どんなに逃げ出したくても、辛くても、重圧が重くても、シンジは乗らないわけにいかなかった。
シンジには拒否権が与えられていたし、葛城ミサトからは『あなたの意志をちゃんと言いなさい』と説教をされていたにしても、だ。

“正しさ”とはシンジにとって、戦いたくない、逃げたくてたまらない自分をエヴァンゲリオンに乗せる為の、逆らえない拘束に過ぎなかったのだ。
その癖、精一杯戦ったとしても、使徒を倒せなければお前の力不足だと責められ、倒せたとしても、上手く出来て当たり前だと誰もシンジを讃えない。
それどころか、『二次被害で家族が怪我をした』と、一方的に殴りつける人間までいる。

そんな“正しいこと”に従っていたあの時よりも、
『綾波たちを守る』という願いを見つけた今の方が、シンジの心はよほど熱く燃えている。
もちろん、まだ綾波に対する思いには無自覚であるがゆえに、その想いも無意識で抱いているだけだったけれど。

だから、
何の気なしに言い放ったその言葉が、
“仲間”だと思っていた少年との間にヒビを入れるなんて、全く予想できなかった。




「行くぞ、シンジ」
「うん」

ディパックをかつぎ、不法侵入していた民家を立ち去る。
ここから先は、碇シンジと植木耕助との二人での道中だ。
GPSで現在の位置取りを確かめると、植木が改めて「これからのことだけど」と切り出した。

「シンジは診療所に行きたいんだったな?
悪いけど、その前に寄りたい場所を思いついたんだ。先にそっちに行っていいか?」
「いや、診療所に行くのも近い以外に理由はないけど、どうしたの?」
「考えたんだ。まだ生きてる俺の仲間は、どこにいるのかなって」

『まだ生きてる』と言ったのは、先の放送で植木の知り合いが一人、名前を呼ばれたからだ。
その死を確信していた日野日向とは、また別の名前。
マリリン・キャリー。
かつては能力者バトルで植木たちを殺そうとしてきた非情な戦士だったけれど、今ではすっかり仲間想いの少女になったのだという。
まだまだこれから、仲間との楽しい思い出をたくさん作っていくはずだった少女だ。
その死を知った植木の悲しみも、日野日向の時ほどではないにせよ甚大なものだった。
歯を食いしばり、目を見開いてぼろぼろと涙を落とし続けた。
それでも涙を止めることができたのは、最初にシンジが言った『死んだ友人の為にも』という言葉が、ちゃんと効いてくれたからだろうか。

だとしたら、エヴァのないシンジにもできることがあったみたいで、嬉しい。
そんな嬉しさも少しは植木に伝染したらしく、彼はニッと笑って自身満々に言った。

「俺の仲間の佐野は、温泉が大好きな奴なんだ!
だからもし佐野がこの近くからスタートしてるなら、絶対に温泉に寄ってるはずだ」
「…………その佐野君は、殺し合いの真っ最中に温泉でゆっくりするような人なの?」

そこに温泉があれば入る奴なんだと、植木は自信満々に答えた。

しかし、いくら佐野が温泉好きでも、第一放送が終わってからもずっと浸かりっぱなしということはないだろう。
最初に温泉を楽しんだのなら今ごろ移動をしているタイミングだし、そうなるといそうなのは温泉に近い施設。
それでいて、街へと向かう途中にある図書館の近くを通る可能性が高い。
だから図書館に行ってみたいんだというのが、植木の希望だった。

色々と突っ込みどころが盛りだくさんな推理ではあったけれど、それを語る植木の顔はしごく真剣そのものだ。
それに『地図の東端からスタートした人がいれば、図書館の近くを通るだろう』という推測だけはもっともらしい。
シンジの提案した診療所案だって、思いつきで口にしただけなのだし。
そう考えなおし、シンジも「分かったよ」と賛成した。




菊地善人と杉浦綾乃の二人は、放送が終わってからもしばらく、図書館にとどまっていた。
放送後に海洋研究所に向かうつもりではあったものの、すぐに出発できるというわけでもない。
郷土資料のコーナーから綾乃が見つけてきた本に目を通していなかったこともあるし、放送という短い伝達事項からも、考察できることはある。
幸いにも、放送で綾乃の友人は呼ばれなかったし、菊地はクラスメイトである渋谷が呼ばれはしたものの、菊地自身と彼の間に接点はほとんどない。
9人が死んだ事実は彼らの心を(特に綾乃の心を)暗くさせたが、それでも冷静に相談を進めるだけの余裕はあった。

「ざっと読んだ限り、この『学園都市』って世界が、一番文明が進んでるみたいだな。杉浦の時代と比較しても、二、三十年は進んでるみたいだし。
『後天的に超能力を植え付けるシステム』だったか。
こんな技術があれば、例えば『携帯』の知識を植え付けるようなことだって可能かもしれないな」

ぺらりぺらりとページをめくりながら、菊地がテーブルに頬杖をついて推論を重ねる。

「それって……この『学園都市』が殺し合いに関わってるってことですか?」
「違う違う。さっきの『大東亜共和国』の話は、この殺し合いに似てただろ?
殺し合いのルールを大東亜からパクったように、色んなところで異世界のネタをミックスさせてるかもしれない。そういうことだ」
「ああ、そういうことですか。それで、『研究所に行く前に学校に寄ろう』って言ってたんですね」
「ああ。最初の方針では、仲間集めは後回しってことだったけど、そうも言ってられなくなった。
脱出には、『異世界』出身の奴らの協力が不可欠かもしれない。
だったら、のんびり調べものしてる間にそいつらを死なせるのはあまりにリスキーだからな。
どっちみち、学校には越前たちとの待ち合わせで寄ることになってるんだし」
「そうですね……こうやって異世界を証明する本があるんだから、協力者を募りやすいかもしれないし」

ちなみに、見つけてきた資料については、まだ全てのページに目を通してはいない。
幸いにも、容量無限大のディパックという猫型ロボットのポケットみたいな便利アイテムがある。
それならば、気になる書籍はごっそりと持ちだして、学校で越前綾波と合流するまでの時間を使って読みこんだ方が効率的だろうという判断である。

「そうだ。他の参加者に会うって言えば……」

綾乃が律儀に挙手をした。
先ほどの『補習授業』の名残りだろうか。


「質問か?」
「はい、さっき放送で9人呼ばれたから……残りは42人ですよね。
こういう表現はしたくないけど、だんだん生きてる参加者は少なくなるはずです。
そうなると、この会場はいくら何でも広すぎですよね。
例えば……時間がたつごとに動けるエリアを狭めていくとか、できるはずなのに」
「それは……もっともな疑問だろうなあ。ただでさえこの会場は広い。
なんせ、俺たちもお互いを入れて、たった3人としか会ってないんだからな。
『殺し合い』が見たいなら、もっとプロレスのリングみたいに狭い場所で充分なはずだ」
「ですよね」
「ただ、こいつは推測だが、人数が減ったことで接触する機会が減ることはないと思うぜ。
俺たちは全員に携帯が支給されてるからな。携帯『電話』を」

「あ、そうか」と、すぐさま綾乃の顔に理解が宿る。
どうやら頭の回転はなかなか速い。勉強時間と成績が、きちんと比例するタイプの優等生なのだろう。

「そういうことだ。今のところ通話やメールはできないみたいだが、時間がたてば解禁されることも匂わされてる。
参加者同士で通信できるなら、人数が減っても接触する方法は色々あるさ。
それに、主催者から乗ってる奴に電話して、生き残りの居場所を教えるとか、そんな反則もあるかもしれない」
「うわ、それってずるい……」

『まだ送信できません』と書かれているメール画面を開いて、綾乃は溜息を吐いた。

もし電話ができたら、歳納京子と話せるのかなと。
当初から、そんなことを想像していたのだ。
人数が減らないと解禁されないかもしれないと聞けば、がっくりと来るものがある。

でも逆に言えば、通信が解禁されないうちは、殺し合いがそれほど進んでないということだ。
現にさっきの放送でも皆は呼ばれなかったと思いなおして、自分を慰める。
まだ、生きてるんだ。
だから、大丈夫なんだ。
私だってこうして五体満足なんだし、だから歳納京子だって。

そうやって『理由』をつけて安心しようとする思考プロセスは、どこか懐かしい。
何かとごらく部に行く『理由づけ』を考えていた、日常の綾乃を思い出させた。

プリントの提出をせかしに来ただけだとか。
生徒会として、非正規の部活動を認められないとか。
そういう理由を考えないでは、会いに行く勇気がなかったのだ。

(こんな時になっても……私は『会いに行く理由』を作らなきゃ、会いに行けないのかな?)

そういう自嘲的な考えこそがヘタレ思考のように感じられて、ハァとまた溜息。
溜息をつくと幸せが逃げるんやでー、という親友の柔らかい声が聞こえた気がする。

そんな時だった。

ウィィィィィンと。
自動ドアの開閉する音が、閲覧室から聞こえて来た。

菊地と綾乃はぎくりと身構える。
危険人物の可能性は、有りや無しやと。
しかし、

「佐野ぉーっ! ヒデヨシィーつ! いるかー!?」
「う、植木君、声が大きいよ」
「あ、そっか。図書館だもんな」
「いや、そういうことじゃなくて」

あまり頭の良くなさそうな大声と、焦ったような少年の声。
漫談のようなやり取りに、菊地たちはテーブルに突っぷしそうになった。




平和的な出会いをした二人の少年は、植木耕助に碇シンジだと名乗った。
二人を警戒することなく着席を勧めた菊地らに、シンジが不思議そうに尋ねる。

「何だか……僕らを簡単に信用してもらえましたね」
「そりゃ、さっきの大声を聞けばな」
「………………ですよね」
「それに、綾波さんから碇君のことは聞いてるしね」
「綾波に、会ったんですかっ……!?」
「きゃっ……ちょ、ちょっと!」
「あ、ごめんなさい……」

苦労人よろしくというふぜいで苦笑していたシンジだったが、『綾波』という名前で表情を一変させる。
テーブルの向かいの席から詰め寄られて、綾乃はびっくりしてのけぞった。
代わりに菊地が説明を引き受ける。

「会ったのは二時間ぐらい前かな。心配しなくても元気そうにしていたよ」

情報交換の手順としては、先に相手から話してもらう方が正解なのだろうが、
大切な友人(その心配ぶりから、友人以上の感情を持つ相手かと菊地は邪推する)の安否を焦らせるほど非情にはなれない。

かいつまんで話した。
この図書館に至る道中で、越前リョーマという少年と共にいた、綾波レイに出会ったこと。
付近のファミレスで情報交換を行ったこと。
彼女の口から、碇シンジは間違いなく安全な人物だと聞いたこと。
第四放送までに、学校で待ち合わせをしていること。

綾波レイが自分からビル行きを申し出たと聞いて、シンジは「えっ……」と絶句した。
「あの綾波が……自分から……?」と呟く。
そして、「それで任せちゃったんですか?」と恐る恐る尋ねる。
綾波レイは、そんなに頼りない少女だったのだろうか。
確かにコミュニケーション能力があったとは言い難いが、出会った時点ではとても落ちついているように見えた。
同行していた少年も、それなりに自衛の心得があるとのことで、安心して良さそうだと伝える。
とにかく探していた少女が五体満足で無事だったと聞き終えて、シンジは心から安心したように笑顔を浮かべた。

「そーいうわけで、これからその綾波さんらと合流しに行く予定だったんだよ。
だから今から追っかけるより、学校に向かった方が早く会えるはずだぜ?」
「ありがとうございました! じゃあ僕はこれでっ」

話を聞き終えるや即座に立ち上がり、ディパックを背負って歩き出そうとする。
というより、ほとんど走り出そうとしている。

「待て待て待て落ちつけ。彼女はビルを経由して来るんだから、今すぐ行っても早すぎるぐらいだぞ。
それに、行くなら四人揃って行った方がいい。碇たちの情報もまだ話してもらってないしな」
「そうだぞシンジ。行くなら仲間も一緒だ」

シンジをいさめながらも、植木は我がことのように満面の笑みで喜んでいた。よほど気持ちのいい性格をしているようだ。
ここまで乗っていない人間に立て続けに出会うとは、かなりついているのかもしれないなと菊地は安堵する。

ようやくシンジが落ちついたことで情報交換ができる空気になる。
まずは植木から、自分の住む世界その他について語ることになった。

話を聞くうちに、今まで断片的に聞いた『異世界』の中でも、彼の世界がとびきりファンタジックだと判明する。
例えば、植木の世界には天界と地獄界があり、植木本人も天界人だということ。
次の神さまを決める為の、能力者の中学生が争うバトルロイヤルのこと。
アドレス帳に書かれている参加者の中で、佐野清一郎、宗屋ヒデヨシ、ロベルト・ハイドン、バロウ・エシャロット、放送で呼ばれたマリリン・キャリーもまた、同じく能力者だということ。
その中でも、バロウ・エシャロットとロベルト・ハイドンもといアノンは、人類抹殺を計画している危険な能力者だということ。
菊地は『中学生を集めたバトルロイヤル』という環境に興味を示し、天界の『神様』や能力者バトルについて、幾つか突っ込んで質問した。
それらの質問に答え終わると、植木はこの会場に呼ばれてからのことを語る。
最初の仲間である日野日向を、能力者であるバロウ・エシャロットによって殺されてしまったことを、泣きそうになりながらも切々と最後まで語った。

「俺の力が足りなくて、日野を死なせた。でも、そこをシンジが立ち上がらせてくれたんだよ。……シンジはすごかったんだ、ホントに」
「そんな……別にたいしたことは言ってないよ」

しみじみと思いを語る植木を、綾乃は痛ましげな顔で見つめる。
人間離れした超能力を持つ参加者がいて、人を殺し回っているというだけでも重い。
しかもそんな能力者に、眼の前の少年の仲間が犠牲になったというのだ。
空気が重たくなったのを察したのか、今はもう大丈夫だと、植木は笑ってみせた。

「シンジと会ってからは一緒に行動してたから、シンジの話とまとめて話した方が早いな」

そう言葉を結んで、植木は隣に座る同行者へと話を振った。
シンジがひとつ頷き、語りだす。

「僕がスタートしたのは水族館だったんだけど……実はそこで、知り合いの一人に会ってるんです。
綾波から聞いてるかもしれないけど、式波・アスカ・ラングレーっていう子で、僕と同じエヴァのパイロット」

嬉しい合流だったはずなのに、シンジは彼女に信用できないと思われた。そして逃げられてしまったのだと苦い顔で語りだす。
シンジは以前に、アスカの信用を損なうことをしてしまっていて、それが原因だったのかもしれない、とも。
だから、何としてもアスカと再会して信用を取り戻したいのだと、切実そうに話を締めた。

「菊地さん、式波さんって……」
「ああ、綾波の話に出て来た、あの『彼女』だな」

実は、式波・アスカ・ラングレーの名前は『綾波から聞いた』どころではない。
綾波レイは、そのアスカ・ラングレーに殺されかけたそうなのだから。
先に話してしまうとショックで情報交換が滞りかねなかったので後回しにしていた。
しかしアスカの話題が出たのに黙っていれば、菊地たちの信用にも関わる。

「なぁ、碇。式波さんは、碇を信用できないと言って別れたんだな?」
「そうですけど……どうかしたんですか?」
「実は……碇には嫌な事実だから、言い出せなかったことがあるんだ。その式波さんのことなんだが――」




時間は前後する。
すぐ北のエリアに位置する、診療所にバロウ・エシャロットはいた。
ロベルト・ハイドンから逃亡したその足でそこに着いた彼は、救急道具を拝借して傷の手当てをしていた。

「よし。……思ったより、自分でするのは難しかったかな」

左半身が包帯で着ぶくれした分、上着を着るのにいささか手間取った。
幼い頃から母の介護生活を続けて来たことで、救急道具の扱いやもしもの時の心得は学んできたけれど、自分で自分の手当てをするとなれば勝手は違う。
とはいえ、天界人は単に体が丈夫なだけではなく、傷の治りも早い。簡易な治療だが、回復を望むには充分だろう。

「いつまでも休憩してはいられないね。もっと精力的に人数を減らしていきたいところだし」

放送で呼ばれた人間たちには、特に思うところはない。
植木チームのメンバーが呼ばれなかったのがいささか残念といった程度だ。
さらに言えば、手塚国光という名前が呼ばれた時は、不思議な感慨があった。
名前は知らないが、最初に殺した少女もあの9人の中によばれたのだろう。
そうなると、バロウが殺した以外で死んだのは7人。
さらに言えば、7人の中にはロベルト・ハイドンが殺した人間も何人かいるだろう。
十ツ星天界人のロベルトが、6時間の間に1人も殺せなかったとは考えにくい。
そうなると、バロウとロベルト以外の手にかかって殺された参加者はほんの数人になってしまう。
思いのほか、殺し合いに乗っている参加者は少ないのかもしれない。
なら、バロウもより積極的に殺していく必要がある。
神器を使う機会が増えるのは、好ましいことではない。
けれど、のんびりしていれば乗っていない多数が団結を始めるだろう。
優勝狙いのバロウとしては、会場に厭戦気分が蔓延するのは避けたい。


「いや……むしろ、そういう集団をこそ狙って殲滅すべきかな。
その方が、乗ってない連中の希望を叩きつぶしやすいだろうし」

そうなると、参加者が集まりやすいだろう、地図上の施設を捜索してみるのもいいかもしれない。
一般人もそこそこ参加しているだろうことを考えれば、非戦闘員が施設を拠点として使っていてもおかしくはないはずだ。

「なら次に向かうのは……ここから近い『図書館』だね」

手当した左肩をぐるぐる回して、大事ないことを確かめる。
もう大丈夫だ。手塚を殺した時の感傷は、既に過去のものとした。
ロベルト・ハイドンとの出会いが、『人間として生きる』という望みを再認識させてくれたのだ。

「目的を達成する為には、手段を選ばない。僕はもう、後戻りはできないんだから」

そう、殺さなくとも目的を達成できた能力者バトルより、この戦いで要求される覚悟は大きい。
そしてバロウは、既にその覚悟をクリアしている。
もう、二人も殺しているのだから。
既に自らの退路を断ち切った人間が、生半可なことで揺るぐわけがない。

朝の陽射しが降りそそぐ、診療所の門扉をくぐる。
心構えを新たに、バロウは再び“電光石火(ライカ)”を駆動させた。




「アスカが……綾波を、襲った……?」

大切な友人が殺し合いに乗り、探している少女を殺そうとしたという話は、シンジを混乱の極致に突き落とした。
確かに、シンジと相対したアスカには、いつになく剣呑な空気があった。
けれど、シンジの知るアスカは、殺し合いに乗るほど冷酷な少女でもなかったのだ。
ましてや、同僚である綾波レイを殺そうとするとは……。

けれど、まっさきに感情を爆発させたのは、シンジではなかった。



「なんだよそれ……仲間を、今まで一緒に戦って来た仲間を、殺そうとしたってことかよ……!」



植木は既に、碇シンジが彼の世界で、人類を守る為に使徒と戦っているという話を聞かされている。
そんな彼の境遇は、人類を滅ぼそうとする能力者と戦って来た植木たちのそれと、どこか通じるものがあった。
だから植木は『人類を守るエヴァンゲリオンパイロット』に、少なからずシンパシーを感じていたのだ。
そんな植木の感覚で言えば、アスカのしたことは『佐野清一郎が、チームメイトの森あいを足手まといだと見なして処分しようとした』ようなものだ。

「なんでそんなことができるんだよ……。『生還しなくちゃいけないから殺し合いに乗る』って、そんなの認められるかよ。許せねぇっ……!」

怒って当然。
植木は誰にでも優しい少年だったが、仲間を殺すような悪党には激怒する。
植木の正義は、許せないやつをぶっ飛ばす正義だ。
罪なき人が襲われているのを見れば、あっさりと『ゴミを木に変える』能力を使ってぶちのめし、自らの『才』を失う。
そういう正義だった。
だから『許せない』と言ったのも、まっすぐな義憤に過ぎない。

しかし、その台詞はあまりに配慮を欠いていた。

「ちょっと。だからって碇くんの前で言うことないじゃないの」

静かに、しかしたしなめるようにぴしゃりと、杉浦綾乃が叱咤する。
シャイで人見知りな性格をした綾乃だが、その心根はとても優しい。
彼女とて、さっきまで放送で知り合いの名前が呼ばれないかとはらはらしていたのだ。
ならば大切な友人が『殺し合いに乗っている』と聞いた、碇君の心痛はどれほどだろう。
そう思ったからこそ、植木の言動をあまりに無神経だと非難した。

「あ……すまねえ、シンジ。シンジが一番辛いに決まってるよな」

シンジは、一度ぎゅっと目をつぶって、大きく見開かれた瞳孔を元に戻した。
あくまで気丈そうに話す。

「ううん。綾波はそんな嘘をつかないし、アスカが酷いことをしようとしてるのは、本当みたいだから。
それに、もしかしたら僕と険悪になったのも理由のひとつかもしれないんだ。
ちゃんとした理由があって乗っちゃったんだって思いたいし、止めたいよ。
僕だって、アスカたちを探そうって思わなかったら、パニックになって誰かを殺してたかもしれないんだ」

決意をするシンジを見て植木も心を打たれたのか、とにかく何かを言おうとするように口を開いた。
失言を埋め合わせようと、明るく冗談めかして励ます。

「何言ってるんだよ。シンジがそんなことするはずねぇだろ。
シンジは人類を守るヒーローなんだから」

「ヒーローなんかじゃないって」とシンジも微かに笑みを見せる。

口調こそ冗談めかしているが、植木のそれはまぎれもない本心だった。
碇シンジのような人間が、決して殺し合いにのるはずないと信じ込んでいる。

植木耕助は、弱者に対する思いやりがないわけではない。
かつて、友人の森あいに「無理して危険なバトルに参加することはない」と説いたように、一般人は庇護すべきだとする感性はある。
敵チームに脅されて自分を襲ったピクルという少年を責めなかったように、弱い人間にもその弱さを責めるような真似はしない。
しかし、話を聞く限り、碇シンジは一般人ではない。
使徒という怪獣から人類を守る為に、命がけで戦っている戦闘機のパイロットなのだ。
エヴァという乗り物がなければ戦えないそうだが、植木よりもよほど大勢の人間の命を救っている。
己の身を挺して、人の為に行動する人間はヒーローだ。
命の恩人で恩師である小林をヒーローと仰ぐ植木は、そう信じ込んでいる。
だから、シンジが“正義”の心を持たないはずがないと、同士のような感情で接している。
それに加えて、心が折れた自分を、力強い言葉で励ましてくれたという恩義があった。
碇シンジのおかげで自分は立ち上がれたのだと、シンジが想像するよりもずっと、彼を立派な人物だと思い込んだ。

要するに植木耕助は、碇シンジという少年を過大評価している。
そんな過大評価をした植木に向かって、シンジは恥ずかしげに言った。



「僕は人類の為に戦ったことなんて一度もないよ。
エヴァに乗らなかったら責められるし、乗ったら皆に褒めてもらえるから、そうしてただけなんだ」



半ば照れ隠しのように、困ったような笑みを浮かべながら。



「え…………?」



だからその言葉は、想像を絶する落差を持って、植木の胸に落ちた。



「シンジは……褒めてほしいから、戦ってたのか?」
「うん。だって、人類の命運を背負って戦うなんて重すぎるでしょ?
少しは嬉しいことだってなかったら、僕はとっくに逃げ出してたよ」
「逃げてた……?」


植木耕助は、それまで『私利私欲からアノンやロベルトに加担する能力者』を相手に戦って来た。
その最たるものが、『ロベルトに忠誠を誓う』という題目を掲げながら、ロベルトからもらえる見返りしか頭になかったロベルト十団だった。
見返りがなければ人を助けない人間なんて、かっこ悪い。
植木は、そう思っている。
もちろん十団と今の碇シンジでは境遇が違う。
十団と違って、シンジは一言も『人類を守りたい』などという振りはしていない。
しかし、植木はシンジのことを余りにも過大評価している。
さらに言えば、それでもシンジのことは信頼していたつもりだった。
遠慮のない発言をしても許される仲だと思っていた。
だから、言った。

「なんだよそれ……かっこ悪いな」

一片の悪意もなく、しかし毒のように大量の『がっかり』という感情を含ませて。

シンジには、それが伝わった。
幼いころからの習い性で、人の顔色を読み取ることに長けたシンジは、その『がっかり』という失望が伝わってしまった。
わけが分からなかった。
なんでそんなに態度を急変させるんだ。そんなにかっこ悪いことを言ったのか。
軽く腹立ちを覚え、問い返す。

「じゃあ植木君は、人類の為なんて理由で戦えるの?」
「『なんて』ってことはないだろ。たくさんの人を殺す怪獣がいて、俺にしか倒せないって言われたら、戦うのが当たり前じゃねえか」

しっかりとした意志の宿る瞳で、植木耕助は答える。

「怖くないの? すごく痛いし、死ぬかもしれないし、守るのに失敗したらその時は自分のせいにされるんだよ?」
「なんで怖いんだ? 自分の命より他人の命の方が、ずっと大事に決まってるだろ」

即答だった。
この少年は本気で、他人を守る為なら、命なんて平気で捨てられると思っている。

僕らとは違う。
そう思った。

怒りが、胸の底に沈殿を始める。
少し前のシンジなら、その怒りは、植木に対する嫉妬やひがみで構成されていただろう。
けれど、今のシンジは違う。
それは、大切な二人の少女を思うが故の、怒りだった。

エヴァンゲリオンパイロットの中に、『人類』なんてあやふやなものの為に戦っている仲間はいなかった。
綾波レイは、エヴァに乗る以外に自分には価値がないのだと言っていた。
とても、自分の命を軽く見ているところがあった。
アスカ・ラングレーは、パイロットの使命にこだわりながらも、自分の為に乗るのだと言っていた。
それは、もっと切実な理由があるように感じられて、ムキになった子どものように必死そうに見えた。

そんな二人を見ていたから、シンジは思ったのだ。
自分の命を軽視するというのは、とても悲しいことなのだと。
誰もが戦う理由を持っていて、それは決して『かっこ悪い』などとけなされるものではないのだと。

パイロットの命より、他人の命の方がずっと大事だと、そんなことを言える植木の神経が分からない。

「それって……綾波やアスカの命は、皆の命よりずっと大事じゃないってこと?」

気づけば、そんな言葉が口から飛び出した。
シンジが意図したよりもずっと、低い声が出た。

「ち、違うっ! そんなつもりじゃなかった。それはっ……俺がパイロットだったらの、話で……」

植木が焦ったように弁解を始める。
その時になって、シンジは場の空気が重くなっていたことを自覚した。
けれど、余裕を失っていたシンジに、その場を集束させる言葉を見つけることはできず、

「あの、ひとつ聞いていいかしらっ」

緊張に上ずった声で手を挙げたのは、杉浦綾乃だった。
綾乃とてあまりコミュニケーション能力に長けた方ではないが、それでも話題を切り替えずにはいられなかったのだ。

一気に重たくなってしまった空気を、どうにかしたかったという気持ちはある。
しかし、最たる理由は別にあった。

「命が大事ってことは……植木君は、やっぱり、何があっても人を殺したりしないの?」

綾乃が悩んでいたことが、植木耕助の主張と、どこか似通っている気がしたからだった。
綾乃はあのまま、答えが出せていない。
それなら、多少話の流れを無理やりにしてでも、聞けるうちに参考意見を聞いておきたくなった。

「何言ってるんだ? 殺さないから、殺し合いに乗ってないんだろ?」
「えっと、そうじゃなくてね……」

菊地善人の言った、『もしお前の友達が殺されそうになったら(ry』という例えを持ちだそうとして、考え直す。
ついさっき友達を殺された人に、その例えは不謹慎ではないか?

だから、少し遠回りになるが、『カルネアデスの板』の話を持ちだした。
正当防衛や緊急避難で人を殺さなければいけない時に、植木はそれを罪と思うのか。

「……どうかな?」
「どうかなって……そんなことになったら、板をもう一人の人に渡して、溺れる方を選ぶだろ?
そっちの方が俺の『正義』にかなってるからな」

……何の参考にもならなかった。
植木の回答は、机上の問題をちゃぶ台返しのごとくぶん投げたに等しい。

そして、ほとんどの人間はまず選べないだろう選択肢だった。
その『普通は選べない選択肢』を平然と口にする植木という少年に、途方もない『ズレ』を感じる。

たぶんこの人は、どんな状況でも、殺人を許すことはないんだろう。
だからこそ、その『ズレ』が空恐ろしい。

綾乃だって、人を殺したくなんかない。
けど、『仕方なく人を殺す』という苦悩なら想像できるし、理解できるのだ。
菊地に『もしお前の友達が殺されそうになったらどうする?』と聞かれた時に、答えられなかったのだから。
もし、友達やたいせつな人――例えば歳納京子が撃たれそうになっていて、襲った相手を綾乃が撃たない限り、京子が死んでしまうとしたら。
撃ってしまうかもしれない。
だから、殺人を認めたくないけれど、『許せない』とまで思いはしない。

だから、
その気持ちが分からないのに、
それなのに殺人を止めようとするこの人は、
いつか、とてつもない失敗をしてしまうんじゃないかと、そんな気がするのだ。




なんでだろう。

刺さるような二人の視線を感じならが、植木耕助は当惑していた。

ロベルト・ハイドンから、『この世に正義なんて存在しないんだ』と言われたことならある。
黒影という少年から、『正義を貫いたって得をすることなんかない』と言われたことならある。
けれど、『お前のその正義が分からない』なんて言われたことはなかった。
そんな顔をされる時がくるとは、想像だにしていなかった。
だって、おかしいはずがないのだ。
人の為に戦う。
人の為になることをする。
それが間違っているはずない。
なのに。

どうして、二人ともこんな目で俺を見るんだろう。
まるで、宇宙人でも見るような目だった。




一般人が3人に、超常の戦いに慣れきった少年が1人。
この構図からしてまずいなと、菊地善人は頭を抱えた。

もし参加者が、植木のように戦い慣れた熱血バカばかりだったらまだ良かっただろう。
人の為に体を張れるような脳筋が参加者の多くを占めていれば、理解者を得た彼はとても生き生きしただろう。
……もっとも、そんな環境だと、俺みたいにまともな奴ほど損をする殺し合いになりそうだ。
埒もない想像を中断して、菊地は声をあげた。

「はいはいお前ら、そこらへんにしておけ。これから菊地先生がありがたーい補習授業の二限目をしてやるから」

三人の視線が、一斉に集まる。
特に植木の目線は、助けを求めているようにも見える。

「補習授業? 勉強でもするのか?」
「人生の勉強ってところかな」

悪意はないんだろうなこいつも、と少し同情する。
本当に、立派な覚悟を持った人間なのだ。
ただ、ちょっと己の正義が極端すぎることに、自覚がないだけで。

人を殺すぐらいなら、かばって自分が死ぬ。
どんな理由があっても、殺人を絶対に許容しない。
なまじ自身の心が強すぎるせいで、一般人の気持ちに疎くなっている。
共感者の少ない過酷な道だと理解して、それでも敢えて選ぶなら、それでも構わないと菊地は思う。
そういう弱点をフォローしてこその、仲間というものだ。
けど、こいつは違う。
極端すぎる正義は、時として傲慢に写るのだという自覚がない。
清濁を併せ飲むという考え方ができない。
“正しい”だけでは、人を救えないのだ。
“いじめはよくない”などという道徳的な言葉で、かつての三年四組は更生しなかったように。
“殺し合いをする奴は許せない”などというヒーローアニメの主人公のような訴えで、
手を血に染めた、あるいはこれから染める人間の心に響くはずがないのに。
このままでは、植木の正義は遠からず敵を作るだろう。
しかし、その信念が固いなら、せめて自覚を持たせるだけで、回避できる衝突はあるはずだ。
何より、しばらくはこの4人で行動することになるのだから。
不和の種はできる限り消却しておいた方がいい。

「まず、論点を整理するぞ――」

菊地が次なる言葉を、発しようとした時。


ウィィィィィンと。


自動ドアの開閉する音が、閲覧室にまで聞こえてきた。


現実は、彼らが相互理解をするための時間など、与えてはくれない。
――植木耕助の存在はこんなにも単純なんだと嗤いに来るように、
最高の現実(リアル)が、向こうから会いに来た。


【G-7/図書館/一日目 朝】

【杉浦綾乃@ゆるゆり】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3、図書館の書籍数冊
基本行動方針:みんなと協力して生きて帰る
0:誰か来た……?
1:植木の考えに対して不安。
2:学校を経由して、海洋研究所へ向かう。
3:と、歳納京子のことなんて全然気になってなんかないんだからねっ!
[備考]
※植木耕助から能力者バトルについて大まかに教わりました。

【菊地善人@GTO】
[状態]:健康
[装備]:デリンジャー@バトルロワイアル
[道具]:基本支給品一式、ヴァージニア・スリム・メンソール@バトルロワイアル 、図書館の書籍数冊
基本行動方針:生きて帰る
0:誰か来た……!
1:植木の考えに対して不安。補習授業をしてやりたい。
2:学校を経由して、海洋研究所へ向かう。
[備考]
※植木耕助から能力者バトルについて大まかに教わりました。

【植木耕助@うえきの法則】
[状態]:精神ショック(小)
[装備]:友情日記@未来日記
[道具]:基本支給品一式×2、遠山金太郎のラケット@テニスの王子様、よっちゃんが入っていた着ぐるみ@うえきの法則、目印留@幽☆遊☆白書
基本行動方針:絶対に殺し合いをやめさせる
0:誰だ……?
1:『正義』に賛同してもらえないことが、不可解。
2:皆と協力して殺し合いを止める。
3:日記を使って佐野とヒデヨシとテンコとマリリンも探す。
[備考]
※参戦時期は、第三次選考最終日の、バロウVS佐野戦の直前。
※『友情日記』の予知の範囲はは自身がいるエリアと周囲8エリア内にいる計9エリア内に限定されています。
※日野日向から、7月21日(参戦時期)時点で彼女の知っていた情報を、かなり詳しく教わりました。
※碇シンジから、エヴァンゲリエヴァンゲリオンや使徒について大まかに教わりました。

【碇シンジ@エヴァンゲリオン新劇場版】
[状態]: 健康
[装備]: 探偵日記@未来日記
[道具]:基本支給品一式、ニューナンブM60@GTO、乾汁セットB@テニスの王子様
基本行動方針:エヴァンゲリオンパイロットとして、殺し合いには乗らずにアスカ、綾波、トウジを助ける
0:誰……?
1:植木の考えに対して苛立ち
2:学校で綾波と合流する
3:アスカを探しだして謝罪。アスカを止める。
4:皆と協力して殺し合いを止める。
5:日記を使ってトウジを探す。他にも、信用できる人がいれば協力を頼みたい。
[備考]
※参戦時期は第10使徒と交戦する直前。
※アスカがどちらの方向に逃げたか、把握していません。
※『探偵日記』の予知の範囲は自身がいるエリア内に限定されています。
※植木耕助から能力者バトルについて大まかに教わりました。


【バロウ・エシャロット@うえきの法則】
[状態]:左半身に負傷 および全身数か所に切り傷(手当済み)
[装備]:とめるくん(故障中)@うえきの法則
[道具]:基本支給品一式×2、手塚国光の不明支給品0~2、
死出の羽衣(使用可能)@幽遊白書
基本行動方針: 優勝して生還。『神の力』によって、『願い』を叶える
0:図書館に他参加者がいれば殺害
1:施設を回り、他参加者と出会えば無差別に殺害。『ただの人間』になど絶対に負けない。
2:皆殺し。特にロベルト・ハイドンは絶対に生きて返さない。
[備考]
※名簿の『ロベルト・ハイドン』がアノンではない、本物のロベルトだと気づきました。
※『とめるくん』は、切原の攻撃で稼働停止しています。一時的な故障なのか、完全に使えなくなったのかは、次以降の書き手さんに任せます。
(ただし、使えたとしても制限の影響下にあります。次に使用できるのは10時間以後です)



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No Reglet 碇シンジ 1st Priority
No Reglet 植木耕助 1st Priority
その訳を 杉浦綾乃 1st Priority
その訳を 菊地善人 1st Priority
化物語 ―あかやデビル― バロウ・エシャロット 1st Priority


最終更新:2021年09月09日 18:59