血の運送
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血の運送
「殺し合い…。死肉祭(カーニバル・コープス)に似てるが…。
けどこれは一体どこだ…?」
けどこれは一体どこだ…?」
俺はこれまで2回死肉祭を体験した。
負ければ体の一部を提供しなければならない。
しかし、このバトルロワイアルでの負けは死を意味するようなもの。
尤も、死肉祭でも下手すれば死ぬのだが。
負ければ体の一部を提供しなければならない。
しかし、このバトルロワイアルでの負けは死を意味するようなもの。
尤も、死肉祭でも下手すれば死ぬのだが。
「とにかく、今は死なないようにするしかないな」
このような考えしか思いつかない。
死を及ぼす首輪が二つになったんじゃ、主催相手に下手に動くわけにもいかない。
でも、いつかはあの主催をぶっ飛ばす!それが俺の願いだ。
死を及ぼす首輪が二つになったんじゃ、主催相手に下手に動くわけにもいかない。
でも、いつかはあの主催をぶっ飛ばす!それが俺の願いだ。
「んで、これはどう使うんだ?」
手に持ったのは3枚のカード、そして怪しいデザインの機械。
前者はDMカードといい、絵柄のものが実体化するらしい。
後者は全自動卵割り機。そもそも役に立つ場面があるのだろうか。
とりあえずDMカードの説明文を読み、名前を呼ぼうとしたが24時間に一度という項目に気付き慌てて口を塞ぐ。
切り札は後々役立つであろうし、取っておこうと思ったからだ。
前者はDMカードといい、絵柄のものが実体化するらしい。
後者は全自動卵割り機。そもそも役に立つ場面があるのだろうか。
とりあえずDMカードの説明文を読み、名前を呼ぼうとしたが24時間に一度という項目に気付き慌てて口を塞ぐ。
切り札は後々役立つであろうし、取っておこうと思ったからだ。
「さて、これからどうしようかな…」
「そこのお前!」
「むっ、誰だ!?」
「そこのお前!」
「むっ、誰だ!?」
支給品の確認で周囲の警戒が疎かになっていたか、誰かが近づいてきていたことに気付かなかった。
見れば、隻眼の男が腕組をしこちらをと眺めていた。
見れば、隻眼の男が腕組をしこちらをと眺めていた。
「名はなんと言う」
「五十嵐ガンタだ」
「私はルガール・バーンシュタイン。ひとつ手合わせ願おうか」
「なに?」
「フッ。貴様もこの<<バトルロワイアル>>の参加者であろう。
ならば誘いに乗るというのが筋ではないか?」
「確かにそうだけど断る。そんな簡単に人が死んでいい筈がない!」
「ほう、それがお前の答えと言うわけだな」
「五十嵐ガンタだ」
「私はルガール・バーンシュタイン。ひとつ手合わせ願おうか」
「なに?」
「フッ。貴様もこの<<バトルロワイアル>>の参加者であろう。
ならば誘いに乗るというのが筋ではないか?」
「確かにそうだけど断る。そんな簡単に人が死んでいい筈がない!」
「ほう、それがお前の答えと言うわけだな」
きっとこの男は強い。それは戦う前のこの状態でもはっきりと見て取れる。
でも、ルガールと戦わないことはこのバトルロワイアルから逃げることになる。
それで、主催を倒すなんて言っても説得力の欠片もないことが浮き彫りになるだけだ。
ならば、答えは一つ。
でも、ルガールと戦わないことはこのバトルロワイアルから逃げることになる。
それで、主催を倒すなんて言っても説得力の欠片もないことが浮き彫りになるだけだ。
ならば、答えは一つ。
「そちらが乗り気でないならば一方的にさせてもらう。ルールは無いからな。
この私を楽しませてくれるよう努力することだ。では…お手並み拝見と行こうか!」
「来るなら死ぬ気で来い!」
この私を楽しませてくれるよう努力することだ。では…お手並み拝見と行こうか!」
「来るなら死ぬ気で来い!」
ルガールがガンタ目掛け突進する。
それを横方向への前転でかわし、相手の出方を伺おうと体勢を整える。
それを横方向への前転でかわし、相手の出方を伺おうと体勢を整える。
「遅い…!」
ガンタは胸倉を捕まれ、地面から足が離れる。
必死にもがいて暴れるが、あらゆる格闘技をマスターした格闘家に力で勝つことなど到底出来ず宙へ投げられる。
必死にもがいて暴れるが、あらゆる格闘技をマスターした格闘家に力で勝つことなど到底出来ず宙へ投げられる。
「ジェノサイドカッター!」
「ぐぁ…」
「ぐぁ…」
上方向へと浮遊するガンタへ、片脚を弧を描くように振り上げる二連撃。
血飛沫を撒き散らしながら柱へと吹き飛ぶ。
血飛沫を撒き散らしながら柱へと吹き飛ぶ。
「こんなものか…」
あっさりと終わってしまった一方的な戦闘に、不満の表情を浮かべるルガール。
崩れた瓦礫の音も止み、静かになろうとしたその時。
崩れた瓦礫の音も止み、静かになろうとしたその時。
「ぬうっ!?」
瓦礫の山から、赤い何かが発射された。
幸か不幸か、それは服の一部を切り裂く程度に終わった。
幸か不幸か、それは服の一部を切り裂く程度に終わった。
「まだだ…!終わってねえよ…」
瓦礫から這い蹲るように脱出する少年。
掌からは血の塊が渦巻いている。
その姿は血に濡れ、満身創痍であることに相違ない。
掌からは血の塊が渦巻いている。
その姿は血に濡れ、満身創痍であることに相違ない。
「フハハ!それでこそ面白い」
「笑ってんじゃ…ねえ!」
「笑ってんじゃ…ねえ!」
次の瞬間、右胸から血を垂れ流すルガールが表情を一変させる。
その笑いは悪そのものを具現したような歪んだ笑い。
その笑いは悪そのものを具現したような歪んだ笑い。
「その赤いのが何かは知らんが…」
「んなッ…!」
「んなッ…!」
一瞬のうちに間合いを詰められ、がっちりと頭を掴まれた。
「貴様はここで果てるがよいわッ!」
そうルガールが叫ぶや否や、床から足が離れ、人の力で出しているとは思えない程のスピードを出しながら、床を滑っていく。
この速度で壁に叩きつけられでもすれば、骨折程度で済む話ではない。即死だ。
自分の頭に手を当て、ルガールの手を振りほどこうとする。
この速度で壁に叩きつけられでもすれば、骨折程度で済む話ではない。即死だ。
自分の頭に手を当て、ルガールの手を振りほどこうとする。
「無駄だ!潰れろッ!」
自分を絶望の淵に立たせたあの赤い男に復讐することも出来ないまま、この世界で死んでいくものだと。
今まで数々の死地を乗り越えてきたってのに、こんなところで死んじまうのかよ!?
ちっくしょおおおおおおおおおおッ!!
今まで数々の死地を乗り越えてきたってのに、こんなところで死んじまうのかよ!?
ちっくしょおおおおおおおおおおッ!!
○ ○ ○
血が、手からぽたぽた床に落ち、血の池を作り出してゆく。
ルガールの放ったゴッドプレスによって、研究所の一室の色は赤に染まった。
しかし一部分だけ白い箇所があった。
そこは一人の少年を覆い隠す瓦礫の山だった。
ルガールの放ったゴッドプレスによって、研究所の一室の色は赤に染まった。
しかし一部分だけ白い箇所があった。
そこは一人の少年を覆い隠す瓦礫の山だった。
「支給品の回収は諦める他あるまい。
あの血の塊は興味深いものだが…。」
あの血の塊は興味深いものだが…。」
ふと思いついたことだが、そもそも何故この私がこちら側の人間なのだ?
私はこの殺し合いを眺めている筈の人間だろう?
どうやらよほど主催の者は死にたいらしいな。
いいだろう、私が優勝してそちらへ参り、その座を奪い取らせてもらうぞ!
私はこの殺し合いを眺めている筈の人間だろう?
どうやらよほど主催の者は死にたいらしいな。
いいだろう、私が優勝してそちらへ参り、その座を奪い取らせてもらうぞ!
闇社会に生きる武器商人、配達するのは死か。
【E-1/1日目・深夜】
【ルガール・バーンシュタイン@MUGEN】
[状態]:右胸出血、疲労(小)
[装備]:なし
[道具]:支給品、不明0~3
[思考・状況]0:参加者を皆殺しにし、主催を葬る
1:血の能力に興味を持った
【ルガール・バーンシュタイン@MUGEN】
[状態]:右胸出血、疲労(小)
[装備]:なし
[道具]:支給品、不明0~3
[思考・状況]0:参加者を皆殺しにし、主催を葬る
1:血の能力に興味を持った
○ ○ ○
「あー、いってぇ」
惨劇の部屋にある礫の一部が揺れ、腕が現れた。
そして少しずつ剥がしてゆき、先ほどの少年が転がり出てきた。
丸太はあのすさまじいの衝撃を受け止めた。
そして少しずつ剥がしてゆき、先ほどの少年が転がり出てきた。
丸太はあのすさまじいの衝撃を受け止めた。
正確には頭部に手の甲を当て、そこからガンタガンを発射。
壁を破壊し、当人も衝撃を和らげるとともに、ルガールの手から解放。
落石は卵割り機でガード。頭だけは守ることが出来た。
壁を破壊し、当人も衝撃を和らげるとともに、ルガールの手から解放。
落石は卵割り機でガード。頭だけは守ることが出来た。
「ルガール…。いつかブッ飛ばす…」
呟くと呆気無くその少年は倒れた。
【五十嵐丸太@デッドマン・ワンダーランド】
[状態]:気絶、疲労(大)、全身に切り傷
[装備]:なし
[道具]:支給品、DMカード(人造人間-サイコ・ショッカー、月の書、攻撃の無力化)@遊戯王
[思考・状況]0:生存する
1:…
2:ルガールは許さない
※アニメ最終話より参戦
※壊れた全自動卵割り機@サザエさんが転がっています
[状態]:気絶、疲労(大)、全身に切り傷
[装備]:なし
[道具]:支給品、DMカード(人造人間-サイコ・ショッカー、月の書、攻撃の無力化)@遊戯王
[思考・状況]0:生存する
1:…
2:ルガールは許さない
※アニメ最終話より参戦
※壊れた全自動卵割り機@サザエさんが転がっています
【全自動卵割り機@サザエさん】
磯野波平が通りで実演販売しているところを目撃し、衝動買いしたもの。
一家に一台の時代が来るかもしれないが、卵を入れてレバーを引くところは手動。
磯野波平が通りで実演販売しているところを目撃し、衝動買いしたもの。
一家に一台の時代が来るかもしれないが、卵を入れてレバーを引くところは手動。
| No.011:自由への逃走 | 時系列順 | No.013:とある少女の真帆目録 |
| START | 五十嵐丸太 | No.036:ルガール式入社試験 |
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