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兵は去りゆくのみか!?今だけ究極のコスパを誇るLlanoで自作PC
究極のコスパとコンパクトを追求!AMD Aシリーズ Llano PC(¥40000/OS・モニタ別)



こちらでも話題にしたとおり、コスパ良好のTrinityの陰に隠れて密かにより一層のコスパを発揮しているLlano。もう製造中止となり、対応するSocketFM1も後がないとあって、CPU・マザーボードともに価格破壊が進んでいる。

実は今年の4月頃からAMD Fusion Aシリーズに興味はありつつも、5月頃にTrinityの大々的な発表があってLlanoには手が出せず。6月にはいち早くノート向けTrinityを搭載したK55DRを手に入れ、そのコストパフォーマンスの良さに度肝を抜かれた。各種レビューにおけるベンチマークの数値はあまり芳しくないものの、使ってみると数値以上にがんばってくれるAMD APU。とくにゲームマシンとしては場合によって最高のコストパフォーマンスを発揮してくれる。

実はすでに寝室用に無音ゲーミングPCの製作にとりかかっていたものの、10月下旬からのLlanoの異常な値下がりぶりを見て、無音PC向けのパーツ集めは一時中断。実際無音PCにはじっくり時間をかけてコンセプトを煮詰めたいところもあったので、後回しにして念願のAMD APUマシンを組むことに

以前はTrinityのA8-5500のコスパが異常なので、それを使って組みたいかなぁとも考えていたものの、SSD搭載や電力周りを考えつつパーツの値段計算するとそれほど安くも組み上がらない様子。しかしLlanoならCPUとマザーボードで¥12000程度見込めば十分。とくにまだまだ品薄でラインナップも少ないくせに一丁前な値段のするTrinity向けSocket FM2マザーに比べて、種類も豊富ですでに成熟しているSocket FM1。PCレビューサイトにはすでに多くのレビューが投稿されており、当たり外れが事前にわかりやすいのも安心

価格と性能比較
CPU 価格com最安(2012/11/1) PASSMARK コストパフォーマンス(PassMark÷価格com価格:高いほどよい)
A10-5800K(Trinity) ¥11349 4882 0.43
A10-5700(Trinity) ¥11926 4889 0.40
A8-5600K(Trinity) ¥8980 4796 0.53
A8-5500(Trinity) ¥8979 4682 0.52
A8-3870K(Llano) ¥7980 3714 0.46
A8-3820(Llano) ¥6980 3541 0.50
Core i3 3220 ¥9779 4362 0.45
Core i5 3570K ¥18000 7126 0.40
前記事に載せた表をちょっといじくる。今回はIntel製CPUの中から一般にコスパの面から人気が高いCore i3 3220とCore i5 3570Kを取り上げてみた。

結構不満なのはWinPCやパワレポなどの自作雑誌はA8-3870KやA10-5800Kなど花形ばかり扱っていて、じつは隠れた良CPUであるA8-3820やA8-5500をあまり取り上げないこと。パーツランキングなどにはまず登場しない。それは価格comのランキングを見ても同傾向であることから、日本の自作PC市場が全体的にそういうハイエンドな高級志向で、じつはお手軽感・コスパ感を置き去りに発展しているというのは案外憂慮すべき事態と思う。ここ数ヶ月購読して気づいたが、WinPCやパワレポが取り上げるパーツは全体的にハイエンドに偏っていて、まれにミドルレンジやローエンドの特集があるものの、第一特集として取り上げられることはなくサブ特集どまり。業界全体がこういう傾向だと自作PCをどうしても高価で高尚な趣味のように思ってしまう。もちろん自作は決していつも格安になるわけではなく、平均すれば高めにつくのだが、だからといって割安感を演出しないと庶民は寄りつかない。日本における自作PCの大衆化は当分先だろう(というかいつまでも来ないかもしれないが)。

そこで今回はあえてコスパ最高の庶民派CPUであるA8-3820を使ってコスパ最高のゲーミングマシンを作ってみた。構成は以下の通り。今回は基本的に店頭のワゴンセールなどの特価品を使っておらず、すべて通販で取り寄せたので、ほぼ実勢価格で買っているといえる。なので、今回のパーツに関しては実勢価格は割愛する。

パーツ箇所 製品名 購入価格
CPU A8-3820 ¥7000
M/B GIGABYTE GA-A75M-DS2[Rev. 2.0] ¥5000
メモリ デスクトップ用メモリ DDR3 W3U1600HQ-4G DDR3 PC3-12800 CL9 4GB x 2枚セット ヒートシンク付 ¥3000
グラフィック APU内蔵 ¥0
SSD Intel SSD 330 Series Maple Crest 120GB MLC 2.5inch 9.5mm Reseller Box SSDSC2CT120A3K5 ¥8000
ケース サイズ MONOBOX ITX ¥4000
光学ドライブ 東芝サムスン SH-222BB+S ¥1800
電源 Huntkey ATX電源80PLUS GOLD 300W 絢風 AYAKAZE300 ¥5000

いつもどおり参考のためWindowsエクスペリエンス インデックス
プロセッサ 7.2
メモリ 7.3
グラフィックス 5.8
ゲーム用グラフィックス 6.6
プライマリハードディスク 7.8
グラフィックスのサブスコアが5.8とふるわないが、これはおそらくメモリ周りが問題。こちらによると、メモリーの帯域幅を改善すればAPU内蔵GPUはその分性能を発揮してくれるとのこと。最近はDDR3メモリーも価格破壊が進み、一世代前の製品で品質がよいものが特価で安く手に入ることも多い。ゲーム向けにアレンジするならメモリーはちょっとだけ贅沢にするとLlanoのコスパがさらに生きるだろう。残念ながらこのPCは家族が使うmixi&チャット用パソコンになる予定なのでメモリー性能を向上させる予定はない。各種レビューを参考にするとDDR-1866くらいだとグラフィック・ゲーム用グラフィックともに6.7くらいのサブスコアをたたき出してくれる様子。前述の記事を参照すると、DDR-2400メモリーをOCして組み合わせればサブスコア7.0ごえも夢でないような気がするがどうだろう。

マザーボードのGIGABYTE GA-A75M-DS2[Rev. 2.0]はフォームファクターがmicroATXだが、横幅がmini-ITX並みで、サイズ MONOBOX ITXにぎりぎり収容可能である。

メモリー8Gbyteのうちの3GByteをフリーソフトVSuite Ramdisk Free Editionを使ってRAMDiskとして利用している。

全体で¥35000かかっていない。上の価格は送料などを考慮して水増ししているので、実際はもっと安く組み上げられるはずである。今回は人気商品で作りの良さに定評のあるMONOBOX ITXとAYAKAZE 300Wの使い心地も体験してみたいということもあり、あえて両者を用いた。電源付きの安いケースを選べばコストをもう少し切り詰めることも可能だ。


《余談》
【価格調査】AMD Aシリーズが急落で「A8-3870K」が6000円を割るを見てみると、Trinity発売直前週は性能がウリのAシリーズK型モデルはのきなみ店頭価格がやばかったっぽい。Intelが前世代のSandy Bridgeさえも堅調に価格を維持しているのが印象的。

こうして見るとAMDが必死に売りに走っているようで、なんとなくせっぱ詰まった感があり、その行く末を心配してしまうところもあるし、品質を疑ってしまったり買い時をはかりかねてしまうこともあるかも。でもここはむしろつねに市場動向を気にしながらユーザーがそのときのベストプライスで買えるようにがんばっているとAMDを好意的に見てほしいところ*1。個人的には初代Athlonの頃からAMDには非常に好意的。


カテゴリ: [自作PC] - &trackback() - 2012年11月01日 21:16:03

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最終更新:2012年11月16日 13:01

*1 しかし実際は多くの自作ユーザーにとって、自分の買ったときが一番の買い時であってほしいというのが偽らぬ本音。価格変動の少ないIntelのcore i3以上のモデルはその点2年近く自己満足に浸れる。AMDのCPUは時間に比例して順当に値下がりし、短期的に手放すときの中古価格の低さがリスクに感じられるからである。実際はCore i7 2600KとCore i7 3770Kがほぼ同じ値段というのは納得できないところもなきにしもあらずなのだが、性能的に差があまりないこともあり、ほかのパーツの値段と構成次第では十分通用するので、不満を感じづらい。シェアの低いAMDはその点割を食って価格に敏感にならざるを得なくなっているが、前述のように日本の自作PCユーザーは案外価格に敏感でない。いや自分もそうですけどね。自作PCというのは日常的にすることでもないし、プレミアムな性能を求めてしまい、性能や拡張性に直結するCPUの単体価格のコスパは二の次になりがち。実際自作PCはトータルでコスパを考えていると自作PCユーザーは思っているわけで。しかし、本当にそうだろうかというのが実際組み立ててみて、抱き始めた疑問。