全てのゲームの基本ルールとして暴力は禁止されており、違反したら即失格という扱い。
また、ルールに反していないのなら、たとえどんなイカサマをしていても銀行員は一切咎めず、ゲームはそのまま続行される。
ウラギリスズメ
2つの箱に一方のプレイヤーが宝石を隠し、もう一方のプレイヤーがどちらに隠したかを見つけるという単純な二択ゲームだが、それぞれの箱で賭金のリクスとリターンが違っているため心理的な要素も含まれる。
ゲームルール
・賭金の半額を増減する『堅実のつづら』と、賭金をそのまま増減する『強欲のつづら』の2種類を使用し、箱に宝石を入れる際にはテーブルの仕切りが上がってお互いの姿は見えなくなる
・宝石を隠す『ハイド側』は賭金を設定することが出来る。宝石を見つける『チェック側』は倍率を決めることが出来る
・仮に『ハイド側が100万円を賭けて堅実のつづらに入れた場合』を例にすると、チェック側が『強欲のつづら』を選ぶとハズレなので賭金である100万円を丸々失ってしまい、逆に『堅実のつづら』を選ぶと賭金の半分である50万円が手に入れられるということ
・ハイド側とチェック側は1ラウンドごとに交代し、6ラウンド終了まで続けられる(つまりお互い3回ずつ行う)
・相手の賭金によってはこちらの軍資金を上回ってしまうため、その時は敗北時に特別融資を受けざるを得ない状況に追い込まれる場合がある
気分屋ルーシー
お互いに用意されたサイコロ型の箱に鍵を設定し、中に入っている名前入りハートを相手より先に取り出して、CV:悠木碧(ボイスコミックより)のルーシーから愛を受け取った方が勝ちのゲーム。
ゲームルール
・底面を除いた5つの面にそれぞれ5つの鍵が付いているので、プレイヤーは各面の鍵に最低でも当たりを必ず1つは設定してから箱を交換する
・先行後攻に分かれて各面を順番に攻略し、先に自分の名前が書かれたハートを出した方が勝ち。
・当たり以外の場所を選んでしまった場合はルーシーの心を傷付けたペナルティとして、外れた鍵を掌に突き立てて返却してもらわなくてはいけない
・運さえ良ければ1/5*5(3125分の1)の確率で、無傷のままクリア出来る
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気分屋ルーシー裏仕様 |
プレイヤーは最低でも当たりを必ず1つは設定するということは、逆に言えば全部当たりにしてしまっても構わない。
なんらかの手段で自分の名前が入ってる箱の配置を入れ替え、全て当たりにしてしまえば良いのである。
手順としては真経津がやったように
・鍵の当たりを設定する際、それが自分の名前が入った箱だったら全ての鍵を当たりにしておく
・相手は各面を必ず1回でクリアすることになるので、自分の名前が先に出ることになり勝利となる。(相手が先行ならばどう足掻いても100%勝つことになる)
ただし、この手法にももちろん欠点は存在する。
最初はどちらが自分の名前入りの箱なのかわからないのだから、下手をすると相手の名前入りの箱を全面当たりにしてしまうので逆に相手が勝つことになってしまう。
仮に箱の選択が上手くいったとしても、相手は普通に1個だけ当たりを設定して渡してくるはずなので、途中のペナルティを何度も受ける確率は極めて高く、必ず勝つことは出来ても怪我をするリスクまでは完全に排除できない。
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S.O.S(サウンド・オブ・サイレンス)
3枚のレコードの内1枚だけチョイスし、そのレコードの時間だけ音楽を聞かなければならない。
ただし、鼓膜を容易に破壊するほどの音量で流れるので、聞き続ければ命に関わるダメージを負うことになる。
ゲームルール
・レコードをセットする側はそれぞれ『0分』『2分』『3分』の時間が書かれたレコードを1枚ずつ用意する
・レコードをチョイスする側はどれか一つだけ選び、そのレコードを用意されたブース内で再生する
・レコードを並べてセットを宣言した後、チョイス側がレコードに触れたら必ずそのレコードを再生しなくてはならない
・レコードをセットする際、3枚全てを重ねるなどの他のレコードに触れない配置にすることは反則
・レコード返却口やドアを破壊するような物理的妨害も反則(対戦相手への暴力行為含む)
・レコードの演奏終了後、5分以内に返却出来なかったら敗北
・我慢して聞き続けると危ないので、演奏時間が合計10分1秒を超えた瞬間から命を救う人道的処置として聴覚が永久に戻らないレベルの大音量が流れる
・相手より意識を長く保っていた方が勝利
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S.O.S裏仕様 |
実はレコード自体はただの演出ギミックに過ぎず、演奏を流しているのは裏方でPCを使っている銀行員。
反則行為はあくまでもレコードの返却を妨害することなので、再生機の針を折ってしまおうが、レコードを割ってしまおうが特に問題はなく、真経津が再生機を破壊する行為を働いてもペナルティは一切ない。
逆に本当にレコードを使って演奏を再生していたのなら真経津は最初の段階で針を折っていたので、演奏を妨害する行為をしていたことになってしまい、即反則負け扱いの裁定を受けていただろう。
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ジャックポット・ジニー
お互いに与えられた1枚の金貨を魔神の力で増やしていき、その金貨をプレイヤーが奪い合う単純明快なゲーム。
ゲームルール
・プレイヤーには1ラウンドにつき、それぞれ『黄金のカード』×4枚、『盗賊のカード』×1枚、『魔神のカード』×1枚が配られる
・お互いのカードが『黄金』同士なら両方の金貨を4倍にする
・お互いのカードが『魔神』『盗賊』同士なら変動はなし
・『黄金』―『魔神』の組み合わせなら『黄金』側だけ4倍になる
・『黄金』―『盗賊』の組み合わせだった場合は『黄金』側の金貨が4倍になった後、『盗賊』側のプレイヤーに所持金貨の半分が奪われる
・『盗賊』―『魔神』の組み合わせだった場合は『魔神』側が『盗賊』側のプレイヤーに所持金貨の90%が奪われる
・6枚の手札を使い切ると1ラウンドが終了、合計3ラウンドのゲームを行う
・各ラウンド終了時に所持金貨を現金化することで、頭上の空間に金貨が降り注いでくる。その間はボックスの扉は完全にロックされて出入りできなくなる。
・金貨の現金化が終了した時点で次のラウンドが開始される
・3ラウンド終了時により多くの金貨を所持しているか、対戦相手が死亡すると勝利
・各手札を選択する時は5分以内に選択しないと即失格
・降参、反則、失格、如何なる理由であろうとも敗北したプレイヤーは必ずペナルティを受ける
何故、勝利条件に対戦相手の死亡なんて入っている?
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ジャックポット・ジニー裏仕様 |
金貨の奪い合いというルールは表向きでしかなく、真のルールは金貨の押し付け合い。
ルールに書かれた『各ラウンド終了時に所持金貨を現金化することで、頭上の空間に金貨が降り注いでくる。その間はボックスの扉は完全にロックされて出入りできなくなる』ということは、大量に金貨を手に入れてしまうとその間は出られないのだ。
雛形が最終的に手に入れた金貨の枚数は33403520枚、金貨は1秒間に50枚のペースで落ちてくるので7日は外に出ることが出来ない。
飲まず食わずで7日以上保つなんてよほどの特異な好条件が揃わない限り不可能なので、餓死(というかまず先に脱水症で死ぬ)するか降参して金貨に潰される末路しかない。
分不相応な願いを抱いた者は己の強欲によって死を迎えるのである。
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最終更新:2022年06月15日 02:36