こ(籠)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 竹や植物の蔓(つる)、針金などで編んだ器物の総称。かご ※書紀(720)皇極元年七月(図書寮本訓)「人有りて白雀を以て籠(コ)に納(い)れて」
※竹取(9C末‐10C初)「いとをさなければこに入れて養ふ」
② 火桶の上にかぶせ、その上に衣をかけてかわかしたり、香をたきしめたりするのに用いる籠。伏籠(ふせご) 〔十巻本和名抄(934頃)〕
※源氏(1001‐14頃)帚木「なへたる衣(きぬ)どもの、厚肥えたる、大いなるこにうちかけて」
広辞苑 名詞 ①「かご」のこと。 万葉集1「―もよ、み―持ち」
伏籠 (ふせご)に同じ。 源氏物語帚木「なえたる(きぬ)どもの厚肥えたる大いなる―にうちかけて」
大言海 名詞 ()むノ語根、()ニ通ズルカ〕
(一)竹ニテ編ミ作レル器ノ總稱。カゴ
倭名抄、十六 十二 竹器類「籠、竹器也、古」
神代紀、下 廿六 「取其竹、作 大目麁籠 (オホマアラコ)(イレマツリ)火火出見尊於 籠中 (コノ )(イレマツル)之于 一レ 海」
萬葉集、十四 十八 「キハツクノ、岡ノ 莖韮 (ククミラ)、吾レ摘メド、()ニモ滿タナフ、(セナ)ト摘マサネ」
字鏡 六十二 「𥰭、炭籠也、阿良須彌乃古」
土佐日記、正月七日「若菜、こニイレテ」
(二)伏籠 (フセゴ) 倭名抄、十二 十一 香藥部「薰籠、多岐毛乃乃古」
源、二、帚木 廿 「ナエタル(キヌ)ドモノ 厚肥 (アツゴ)エタル、大イナルこニ打チカケテ」
(三)鳥籠 (トリコ)トリカゴ 皇極紀、元年七月「以白雀()
赤染衞門集「身ハココニ、心ハ空ニ、飛ブ鳥ノ、こニコモリタル、心地コソスレ」
(四)蟲籠 (ムシコ)ムシカゴ 源、廿八、野分 十一 (ワラハベ)オロサセタマヒテ、蟲ノこドモニ、露カハセタマフナリケリ、云云、色色ノこドモヲ、モテサマヨヒ」

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附箋:名詞 物品

最終更新:2023年05月14日 15:18