おれ(己(代名詞))

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 代名詞 ① 対称。下位の者に対して、もしくは相手をののしる時などに用い、軽蔑の意を含む。→うれ ※古事記(712)中「意礼(オレ)を取殺(と)れと詔りたまひて遣はせり」 俺・己・爾・儞
② 自称。広く貴賤男女を問わず目上にも目下にも用いた。現代では、男子が、改まらない場面で同等もしくは目下に対して用いる。 ※古今著聞集(1254)一六「をれが母にて候ふものこそ、姉よりもよく候へ」
広辞苑 代名詞 ①(二人称)相手を卑しめて呼ぶ語。おのれ 古事記中「― 熊曾建 (くまそたける)二人、(まつろ)はず(いや)無しと聞しめして、―を取殺とれと詔りたまひて」。
枕草子226「ほととぎす、―、かやつよ。―鳴きてこそ」
②(一人称)男女ともに、また目上にも目下にも用いたが、現代では主として男が同輩以下の者に対して用いる、荒っぽい言い方。「俺」「乃公」とも書く。 狂言、金岡「―は狂気はせぬ」。
「お前と―の仲」
大言海 代名詞 〔おのれノ略〕
自稱ノ代名詞。(ワレ)ノ意、多クハ下輩ニ對シテ用ヰラル。
讚岐典侍日記(堀河院女房)「御前ノオハシマシテ、イザイザ、黑戶ノ道ヲ、おれラ知ラヌニ、敎ヘヨ、ト仰セラレテ」
片言(慶安、貞德)「みづからノコトヲ、をれト云フハ、尊氏公ノ、世ノ中ヲ心ノママニシタマヒツル頃ヨリ、別シテハヤリ出デ侍リ」

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附箋:一人称 二人称 代名詞

最終更新:2024年03月02日 20:26