かく(構・絡)

日本国語大辞典
辞書 品詞 解説 例文 漢字
広辞苑 他動詞 (「懸く」と同源)
①部分部分をつなぎとめて組み立てる。
武烈紀「大君の八重の組垣―・かめども」。
平家物語8「(さか)もぎ引き高矢倉―・き」
繋く・構く
(つが)える 今昔物語集26「こはいかにと思ひて、二の箭を―・かむとするほどに」
③下帯をしめる。 今昔物語集14「裸にして赤きたふさぎを―・きたり」。
(ふんどし)を―・く」
④足を組んですわる。 「あぐらを―・く」
⑤(「掻く」と書く)その事を外にあらわす意を示す。 平家物語4「われらさへ薄恥を―・く数に入るかな」。
平家物語5「船底に高鼾―・いてぞ臥したりける」。
「汗を―・く」「べそを―・く」
⑥(「掻く」と書く)「…する」をののしっていう語。 片言 (かたこと)2「腕てんがう―・く」。
浄瑠璃、女殺油地獄「お慈悲お慈悲と吠えづら―・く」
大言海 他動詞 構ヘ作ル。組ミ作ル。編ミ成ス。(マト)ヒカラグ。 武烈卽位前紀「大君ノ、八重ノ 組籬 (クミガキ) 哿哿 (カカ)メドモ、()()マシビ((シメ))ニ、哿哿ヌ組籬」
萬葉集、五 三十 長歌「(コシキ)ニハ、 蜘蛛 (クモ)ノ巢 可伎 (カキ)テ」
字類抄「編、カク」
簀子 (スノコ)ヲかく」 木舞 (コマヒ)ヲかく」あぐらヲかく」
構・絡
動詞活用表
未然形 かか ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 かき たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 かく べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 かく も、かも、こと、とき
已然形 かけ ども
命令形 かけ

又、「かく(繋)」も参照。

検索用附箋:他動詞四段

附箋:他動詞 四段

最終更新:2024年03月10日 23:53