かそ

日本国語大辞典 名詞 (古くは「かそ」) 父をさす上代語。⇔いろは ※書紀(720)仁賢六年是秋「菱城邑人鹿父〈鹿父は人の名なり。俗、父を呼びて柯曾と為〉」
[補注]「日本書紀」とその関連の文献に現われる。語源や「ちち」との相違は不明。「父母」を表わすときは「かぞいろ」または「かぞいろは」の形になる。
広辞苑 名詞 (奈良時代はカソ) (ちち) 推古紀(岩崎本)平安初期点「君(カゾ)に順はず」
辞書 品詞 解説 例文 漢字
大言海 名詞 〔小兒ニ起レル語ナルベシ、(カシコ)ノ略轉カ、小兒語ニハ、下略シテ訛レル多シ、(後ノコトナレド、(フトコロ)ヲぽぽナド云フ、かしこみつく、かしづく。あしこ、あそこナドモアリ)嚴父ノ意、母ノ、いろは(親愛)ニ對ス〕
(チチ)ニ同ジ。
神代紀、上 父母 (カソイロハノ)二神」
景行紀、十二年十二月「設醇酒、令(ガカソニ)
仁賢紀、六年九月、註「俗呼父、爲 柯曾 (カソ)
倭名抄、二 十六 「父、加曾」

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最終更新:2024年05月08日 20:38