から(空・虚)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 (「から(殻)」と同語源)
① 内部に本来ならあるべき物が、ないこと。中が充実していないこと。うつろ
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一「空虚(カラ)になった菰被樽(こもかぶり)」 空・虚
② 何も携帯していないこと。てぶら
③ 乗り物などで、客を乗せていないこと。空車。 ※俳諧・飛梅千句(1679)賦何公誹諧「めして御され五条あたりの𪱨月〈友雪〉 とうしてからてかへる雁金〈満平〉」
※安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二「もう一両の立になったから軽車(カラ)でけへらうとすると」
接頭辞 (名詞に付いて)
① 何も持っていないこと、また、他のものを伴わないことの意を表わす。
「から手」「から脛(すね)」
② 実質的なものの伴わないこと、また、伴うはずのものが伴わないことの意を表わす。「から元気」「から威張り」「から世辞」「から手水(ちょうず)」「から荼毘(だび)」など。
広辞苑 名詞 ((から)の意から)
➊着目する範囲に何もないこと
①内部にものがないこと。
「家を―にする」「―箱」 空・虚
②何も持たないこと。 「―手」「―身」
➋真実のないこと。実質のないこと。空疎。 「―元気」「―約束」
大言海 名詞 から(涸)ノ語原ヲ見ヨ〕
(一)ウツロナルコト。空シキコト。內ニ物ナク、明キテアルコト。カラッポ
「から車」から船」から匣」から手」 空・虛
(二)()ノ無キコト。(マコト)ナラヌコト。 「から鐵砲」から(リキ)ミ」
(三)(マツタ)クナルコト。マルマルヅブ全然 「から下戶」から 下手 (ヘタ)」から馬鹿」

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最終更新:2024年04月27日 16:03