がた(方)

大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 語素 ① 時を示す名詞や、時間的なことを含む動詞の連用形に付いて、だいたいその頃の意を表わす。 ※伊勢物語(10C前)一〇一「詠(よ)みはてがたに、あるじの兄弟(はらから)なる、あるじし給ふと聞きて来たりければ、とらへて詠ませける」
※方丈記(1212)「六そぢの露、消えがたに及びて」
② 名詞に付いて、一方の側、また、その方角、所属、仲間などであることを表わす。→方(かた)(三)② ※伊勢物語(10C前)六九「女がたよりいだす杯の皿に、歌をかきていだしたり」
※平家(13C前)二「大方は入道、院がたの奉公おもひきったり」
③ 人を示す名詞に付いて、敬意をもって複数であることを表わす。 「皆様がた」「御婦人がた」「殿がた」
※俳諧・続猿蓑(1698)秋「明月や声かしましき女中方〈丹楓〉」
接尾辞 数量を示す名詞に付いて、だいたいそのくらいであることを表わす。→方(かた)(二)③ ※春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし「婦人の一生は半分がた他人の讒訴にて暮すなり」
広辞苑 接尾辞 ①敬意を含んで複数を示す。 「先生―」
②その仲間・所属であることを示す。 「幕府―」
③おおよそのところの意を示す。 「三割―高い」「夜明け―」

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附箋:接尾辞 語素

最終更新:2024年05月12日 17:59