きね(巫覡)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 神に仕える人。神楽(かぐら)を奏し、祝詞(のりと)をあげて神意をうかがい、それを人々に伝える、神と人間とのなかだちをする人。神官、巫女(みこ)いずれにもいう。 神楽歌(9C後)採物・榊「〈末〉霜八度(やたび) 置けど枯れせぬ 榊葉の 立ち栄ゆべき 神の支禰(キネ)かも」 巫覡
広辞苑 名詞 神に仕える人。巫女 (かんなぎ)。社人。ふげき。 拾遺和歌集神楽歌「ときはなる蔭にさかつる神の―かな」 巫覡
大言海 名詞 前條ニ擧ゲタル神樂歌ニ、神のきねトアルヲ、誤解シタル語ナリト云フ、(本居宣長) 禱部 (ネギベ)ノ約轉ト云フモ、イカガ、又、 祈念 (キネン)ノ音ト云ヒ、(倭訓栞) 禰宜 (ネギ)ノ倒語ナリナド云フ、非ナリ〕
巫女 (カンナギ) 男祝 (ヲトコカンナギ)。社人。
拾遺集、十、屛風ニ神樂スル所ノ歌、貫之「アシビキノ、山ノ榊葉、 常葉 (トキハ)ナル、蔭ニ(サカ)ユク、神ノきねカナ」
貫之集、四「榊葉ノ、常葉ニアレバ、長ケクニ、命保テル、神ノきねカナ」
能宣集、神樂シ侍リテ「宮人ノ、()ケル庭火ノ、オキアカシ、聲聲アソブ、神ノきねカモ」
新六帖、一「庭火タク、煙モ共ニ、立チゾ舞フ、カナヅルきねガ、袖ノ羽風ニ」
夫木抄、三十二、雜「小夜深キ、 貴船 (キブネ)(神社)ノ奧ノ、松風ニ、きねガ 大鼓 (ツヅミ)ノ、かたおろしナル」
拾玉集、四「イカバカリ、ウレシカリナム、きねガ鈴ノ、フリステテユク、路ヲセカズバ」
巫覡

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最終更新:2024年06月13日 17:32