くさ(種)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 物事を生ずるもと。それによって物事が成り立っているもの。たねくさわい 源氏物語(1001‐14頃)行幸「ただ、さる、もののくさの少(すく)なきを、かごとにても、何かはと、思ふたまへ許して」
歌仙本伊勢集(11C後)「名に立てる音(ね)だに泣かれば憂き事は身のまだ消えぬ草にぞありける」
② 種類。たぐい品(しな)くさわい 西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)二「是の初の仏身は衆生の意多くの種(クサ)有るに随ふが故に」
源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀「唐土・高麗と尽くしたる舞ども、くさおほかり」
③ 質として入れる品物。しちぐさ。
接尾辞 物の種類を数えるのに用いる。 日本書紀(720)垂仁三年三月(北野本訓)「将(も)て来(き)たる物は、羽太(はふと)の玉(たま)一箇(ひとつ)〈略〉熊(くま)の神籬(ひもろき)一具(ひとそなへ)、并(あは)せて七(なな)物(クサ)あり」
広辞苑 名詞 ①(多く、動詞の連用形に付いてグサと濁る)物事を起こすたね。もと。材料。 万葉集17「よろづ代の語らひぐさ」。
「お笑い―」「(しち)―」
②種類。しなたぐい 源氏物語紅葉賀「 唐土 (もろこし) 高麗 (こま)と尽したる舞ども―多かり」
③種々。いろいろ 万葉集19「秋の時花―にありと」
大言海 名詞 〔草ノ(タネ)ノ義カ〕
(一)本トナリテ、物事ヲ生ズルモノ。タネ(レウ)
萬葉集、十七 四十 長歌「ヨロヅ代ノ、語ラヒ具佐ト、イマダ見ヌ、人ニモ吿ゲム、音ノミモ、名ノミモ聞キテ」
伊勢集「名ニタテル、ネダニナカレバ、ウキモノハ、身ノマダ消エヌ、くさニゾアリケル」
「敎ヘ種」笑ヒ種」言ヒ種」ナグサミぐさ」
(二)品。タグヒ。種類。 源、七、紅葉賀 唐土 (モロコシ) 高麗 (コマ)ト盡シタル舞ドモ、くさ、多カリ」
一種 (ヒトクサ) 二種 (フタクサ)」くさぐさ」

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最終更新:2024年06月09日 18:40