くせ(曲)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ( 「くせ(癖)」と同語源 )
① 能で、章節の部分の名称。謡曲では、曲舞(くせまい)からとったといわれる節で謡う部分をいい、一曲の中心となる内容を説明する。
大観本謡曲・羽衣(1548頃)「地クセ 春霞、たなびきにけり久方の」
② 文楽で、太夫の語りの手法の一つ。アクセントの位置や音の長さを変えることによって、その文句を耳立たせようとするもの。
語素 正しくないこと、かたよったことを表わす語。「曲者」「曲事」など。
広辞苑 名詞 (「(くせ)」と同源)
①能の構成部分の一つ。 曲舞 (くせまい)の節を取り入れた長文の語で、一曲の中心とされ、叙事的な内容が拍子に乗せて地謡によって謡われる。
②(名詞に冠して)曲がっている、正しくない、の意。 「―者」「―(ごと)
大言海 名詞 前條ノ語ノ轉ジタルニテ、せハ「ココヲせニセム」ナドノせノ意ニ移リタルナラム、()ノ條ヲ見ヨ〕
(マガ)レルコト。(クネ)リタルコト。正シカラヌコト。熟語ニ用ヰラル。
「くせぐせし」 曲事 (クセゴト) 曲者 (クセモノ)

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附箋:名称 名詞 習俗 語素

最終更新:2024年06月09日 23:00