くゆ(越)

大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 こゆ(越)」の上代東国方言。越える。 万葉集(8C後)二〇・四三七二「不破の関 久江(クエ)て我は行く」
[語誌]挙例は常陸国防人歌であり、中央語の「こゆ」が「くゆ」の形になっているが、このようにオ列甲類の音がウ列音になるのは他に「イモ(妹)」が「イム」に〔万葉‐四三六四〕、「ヨドコ(夜床)」が「ユトコ」に〔万葉‐四三六九〕なるなど数例見られる。
広辞苑 自動詞 (上代東国方言)越える。 万葉集20「足柄のみ坂たまはり顧みず(あれ)は―・えゆく」 越ゆ
動詞活用表
未然形 くえ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 くえ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 くゆ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 くゆる も、かも、こと、とき
已然形 くゆれ ども
命令形 くえよ

検索用附箋:自動詞下二段

附箋:下二段 自動詞

最終更新:2024年06月21日 20:10