くれ(暗)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ( 動詞「くれる(暗)」の連用形の名詞化 )
① 物の陰になっていて暗いこと。暗い所。
万葉集(8C後)一四・三三五五「天の原富士の柴山木(こ)の久礼(クレ)の時移りなば逢はずかもあらむ」
② 混乱していること。乱れていること。 五代帝王物語(1302‐27頃)亀山「京中夥(おびたた)しきくれにてぞ有りし」
[補注]「に」と結合して副詞となり、精神的に暗いさまを表わす。→くれに
広辞苑 名詞 ①暗いこと。 万葉集20「()の―繁き尾の上をほととぎす鳴きて越ゆなり」 暗れ
②不安なさま。 万葉集10「 春日 (はるひ)も―に恋ひわたるかも」
③混乱。 五代帝王物語「京中おびただしき―にてぞありし」
大言海 名詞 くる(暗)ノ名詞形、其條ヲ見ヨ〕
暗ルルコト。暗キコト。
萬葉集、廿 十三 () 久禮 (クレ)ノ、繁キ尾上ヲ、ホトトギス、鳴キテ越ユナリ、今シ()ラシモ」
倭訓栞、くれ「東國ノ俗ニ、木ナドノ蔭ニくれト云ヘリ」

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最終更新:2024年06月23日 19:47