辞書
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品詞
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解説
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例文
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漢字
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日本国語大辞典
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名詞
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中国の春秋時代、江南の地にあった呉(ご)の国。転じて、中国をいう。
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日本書紀(720)応神三七年二月(北野本南北朝期訓)「阿知使主(あちのをむ)・都加使主(とかのおむ)を呉(クレ)に遣(また)す、命(みことのり)して縫工女(きぬぬひめ)を求(ま)く」
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呉
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語素
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呉の国、また広く中国から伝来したもの、伝来したと伝えられるものに冠していう語。「呉織(くれはとり)」「呉竹(くれたけ)」など。
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広辞苑
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名詞
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①中国南北朝時代の南朝およびその支配した江南の地域を日本でいう称。また、広く中国の称。
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呉
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②呉と通交して以来、中国伝来の事物に添えていう語。
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「―ない(呉の藍の意)」「―の
母
」「―楽」
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大言海
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名詞
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〔韓語、くるノ轉(
吳
桃
、)文采ノ義、織物ノ
文
ノ意(白鳥庫吉說)高麗ノ久禮波、久禮志モ、織工ナルベク、百濟ノ
吳服西素
、亦、織工ナリ(此
吳服
ノ字ハ、追記ナリ)此久禮ノ語、移リテ、
吳
國
ノ稱トナリシナラム(
韓
ノ、
漢
ニ移リタルガ如シ)
漢
モ、
綾
ニテ、
秦
モ、
繒
ナリ、スベテ、織物ヲ以テ國名トセシナリ、漢 ノ條ヲ語原ヲ倂セ見ヨ〕 支那ノ
吳
國
ノ稱。揚子江南、今ノ南京地方、六朝ノ政府ノ在リシ京師ノ地ナリ、應神紀ニ、織工女ノ
吳織
ノ來リ、推古紀ニ、
吳樂
ノ傳ハリシナド、此地ヨリナリ。此くれト云フ語、後ニハ、支那全部ノ稱トナリテ、もろこしト共ニ用ヰラル、隨ッテ、スベテ、支那渡來ノ物ニ冠ラスル語トナレリ。
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應神紀、三十七年二月「遣
二
阿知使主於
一レ
吳、令
レ
求
二
縫工女
一
、阿知使主渡
二
高麗國
一
、高麗王乃副
二
久禮波、久禮志二人
一
爲
二
導者
一
、得
レ
通
レ
吳
、吳王於
レ
是、
與
二
工女
吳織穴織
一
」(節文) 古事記、中(應神)
七十五
「百濟國王、貢
二
上
手人吳服
西素
一
」(節文) 雄略紀、十四年正月、
吳
國使
來朝「
爲
二
吳客
道
一
、通
二
磯齒津
路
一
、名
二
吳坂
一
、三月、命
二
臣連
一
、迎
二
吳使
一
、卽安
三
置吳人於
二
檜隈
野
一
、因名
二
吳原
一
」 「
吳釘
」
吳竹
」吳ノ藍」吳ノ
蚯蚓
」(蠶)吳ノ
椒
」(薑)
|
吳
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