けり(服・着)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 ( 動詞「きる(着)」の連用形「き」に「あり」の接続した「きあり」の変化したもの ) 着ている。 万葉集(8C後)六・九七九「吾が背子が著(ける)衣(きぬ)薄し佐保風はいたくな吹きそ家にいたるまで」 着・著
広辞苑 他動詞 (上一段活用の着ルの連用形キにアリの付いたキアリの約)着ている。 万葉集6「吾がせこが―・る(きぬ)薄し」 服り・着り
大言海 他動詞 ()るノ完了(着けりノ約トモ見ラル)着てあり、着たりノ意( ()ヲ倂セ見ヨ)行くノ、ゆけりトナリ、()ノ、けり、()ノ、せりトナルト、同ジ、但シ、此語、連體形ノ外ハ、物ニ見エザレド此活用トシタリ〕
着テアリ。着タリ。
熱田緣起、宮酢媛ノ歌「吾ガ 祁流 (ケル)(オスヒ)ノ上ニ」
萬葉集、六 廿七 「吾ガ 夫子 (セコ)ガ、 著衣 (ケルキヌ)薄シ、佐保風ガ、(イタ) 莫吹 (ナフ)キソ、家ニ到ルマデ」
同、十三 廿八 長歌「 𣑥 (タヘ)()ノ、(枕) 麻衣服 (アサギヌケル)ハ」
同、十五 廿 「我ガ旅ハ、久シクアラシ、此我ガ 家流 (ケル)、妹ガ衣ノ、垢ツク見レバ」
服・着
動詞活用表
未然形 けら ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 けり たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 けり
連体形 ける べし、らし、らむ、ましじ、まじ、も、かも、こと、とき
已然形 けれ ども
命令形 けれ

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附箋:ラ変 他動詞

最終更新:2024年07月06日 16:23