こふ(祈・祷)

日本国語大辞典
辞書 品詞 解説 例文 漢字
広辞苑 他動詞 ①神仏・主君・親などに対して人・臣下・子などが祈り、また、たのみ求める。祈る。お願いする。 万葉集3「 木綿 (ゆう)だたみ手にとりもちてかくだにもわれは―・ひなむ君にあはじかも」。
「出馬を―・う」「許しを―・う」
乞ふ・請ふ
②人に対し物を与えよと求める。欲し望む。所望する。 古事記中「 前妻 (こなみ)()―・はさば」。
万葉集3「潮干なば玉藻かりつめ家の妹が浜づと―・はば何を示さむ」。
「家宝を―・いうける」
大言海 自動詞 〔神ニ冥助ヲ請ふ意ヨリ移ル〕
(イノ)ノム
萬葉集、十三 十八 長歌「天地ノ、神ヲゾ 吾乞 (アガコフ)、イトモ 便 (スベ)ナミ」(便ナキガ故ニ()フ)
反歌「 乾地 (アメツチ)ノ、神ヲ禱リテ、吾ガ戀フル、君ニ必ズ、逢ハザラメヤモ」
同、十五 廿二 「天地ノ、神ヲ 許比 (コヒ)ツツ、吾レ待タム、 早來 (ハヤキ)マセ君、待タバ苦シモ」
字鏡 八十 「禱百靈也、祈也、己不、又、伊乃留」
祈・禱
動詞活用表
未然形 こは ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 こひ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 こふ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 こふ も、かも、こと、とき
已然形 こへ ども
命令形 こへ

又、「こふ(乞)」も参照。

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附箋:他動詞 四段 自動詞

最終更新:2024年07月28日 18:39