大言海 | ||||
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辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
日本国語大辞典 | 助詞 | 〘終助〙 文末において活用語の終止形を受け、自分の発言内容を聞手におしつける気持を表わす。親しみがあると同時に、ぞんざいな感じがあるので、現代では目上に対して用いず、また、ふつう女性も用いない。 |
※洒落本・両国栞(1771)「こんやもいねヱぜ」 ※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉二「早くいかないと、賄(まかなひ)の食(めし)を喰ひ損ふぜ」 |
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[語誌](1)終助詞「ぞ」に終助詞「え」の付いた「ぞえ」から「ぜえ」を経て、江戸で安永(一七七二‐八一)頃成立した。上方での使用は、江戸語の影響を受けるようになった寛政(一七八九‐一八〇一)頃からとされる。 (2)「です」「ます」などの丁寧語と故意に重ね用いると、すごみや軽侮を伴いつつも自己を低くとらえた意味合いが出たりもする。 |
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広辞苑 | 助詞 | ①係助詞「ぞ」の上代東国方言。 |
万葉集20「父母が頭かきなで |
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②(終助詞。助詞のゾにエの付いたゾエの転)文末に添えて、軽く念を押し、意味を強める語。主に男性の会話に用いるぞんざいな表現。 |
浮世床初「一番へ廻しやす―」。 「おれは知らん―」 |
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