ささ(神楽声)

広辞苑
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日本国語大辞典 感動詞 ① はやしことば。 古事記(712)中・歌謡「この御酒(みき)は 我が御酒ならず〈略〉豊寿(ほ)き 寿き廻(もとほ)し 奉(まつ)り来し御酒そ 残(あ)さず飲(を)せ 佐佐(ササ)」
② 人に物事を勧めたり誘ったりする時に発する語。さあさあ 滑稽本・浮世床(1813‐23)初「ササいはんすなそこぢゃて。そりゃ立入ぢゃないとっとの横入ぢゃ」
[補注]①の挙例の「古事記‐中・歌謡」の用例は酒楽の歌であり、酒の意のササとの関係も類推される。ただし、酒を表わすササの確例は、近世初頭までくだる。
大言海 感動詞 神樂歌 (カグラウタ)ヲ歌フ時ニ、(アハ)セテ(ハヤ)ス聲。民閒ノ小唄ナドノ囃聲ニ、さんさ、又、さッさト云フコトアルモ、是レナリ。 古事記、上 廿五 「訓小竹、云佐佐」古事記傳「神 樂歌 ()古本、 殖槻 (ウヱツキ) 總角 (アゲマキ)、大宮、湊田、ナドノ處ニ、本方、阿以、佐佐、佐佐、末方、阿以、佐佐、佐佐ト云フコトアリ、音ニ、(アハ)セタル聲ナリ」( 本末 (モトスヱ)ノ條ヲ見ヨ、萬葉集、七 四十 ニ、 細浪 (ササナミ)ニ、神樂聲浪ノ四字ヲ當テテ書キタルアルモ、 神樂 (カグラ)ノ聲ノ佐佐ナリ、其外、集中、二 廿四 神樂浪 (ササナミ)、一 十七 樂浪 (ササナミ)、九 十三 樂波 (ササナミ)ナド記セルアリ、文字ヲ省略シタルナリ)
仙臺ノ謠、さんさしぐれ「さんさ 時雨 (シグレ)カ、茅野ノ雨カ、音モセデ來テ、濡レカカル」
松の落葉(寳永)ささら踊「ヤンラメデタヤ、ヤンラ樂シヤ、さッさ、 千町 (セチヨ) 萬町 (マンチヨ)ノ、鳥追モ參ヰッタ」
神樂聲

又、「ささ(佐佐)」も参照。

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附箋:感動詞

最終更新:2024年09月01日 17:39