さび(皺)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 烏帽子(えぼし)の表面につけたしわ。しぼ 〔随筆・貞丈雑記(1784頃)〕
広辞苑 名詞 烏帽子 (えぼし)の地に装飾的につけたしわ。しぼ。大皺・小皺・柳皺・横皺などがある。
大言海 名詞 〔さぶ(荒)ノ名詞形ニテ(出典ノ歌ニ、月ノ光モ、さびえぼしトアリ)平面ノ、(スサ)ビタル意ナラム、きらめきえぼしニ對ス〕
烏帽子ノ表面ニアラハレタル 皺文 (シワ)ノ名。又、シボ。其文ノ狀ニ、氷ノ裂ケタルガ如ク、龜甲形ノ崩レタルガ如キヲ、大さびト云フ、立烏帽子、風折烏帽子ナドノ用ナリ、橫ニ 萬筋 (マンスヂ)ナルヲ、橫さびト云フ、 素襖 (スアウ)烏帽子ノ用ナリ、橫ニ柳行李ノ目ノ如キヲ、柳さびト云フ、 白張 (ハクチヤウ)烏帽子ノ用ナリ、文ハ、スベテ、型ニ刻リテ、紙ニ打込ミテ作リ、其上ヲ、黑漆ニテ塗ルナリ。さび無ク、(ナメ)ラカニ塗リテ、 光澤 (ツヤ)アルヲ、きらめき烏帽子ト云フヨリ、さびアルヲ、さび烏帽子ト、別チテ云フ、きらめきえぼしハ、後ニ、(スタ)レタリ。(貞丈雜記、三、烏帽子、安齋隨筆、後編、十二)
今鏡、下、第八、花のあるじ「此大將殿ハ、殊ノ外ニ、 衣紋 (エモン)ヲゾ好ミタマヒテ、昔ハ、 烏帽子 (エバウシ)モ、(コハ)ク塗ルコトモナカリケルナルベシ、此頃コソ、さびえぼし、きらめきえぼしナド、 時時 (ヲリヲリ)、變ハリテ侍ルメレ」(節文、大將トハ、花園左大臣有仁ノコトニテ、鳥羽天皇ノ御代)
七十一番職人盡歌合(文安)十三番、烏帽子折「秋ヤ深キ、月ノ光モ、さびえぼし、頭ノ上ニ、影ノ成リヌル」

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最終更新:2024年09月15日 19:59