さび(宿)

日本国語大辞典
辞書 品詞 解説 例文 漢字
広辞苑 名詞 ①古びて趣のあること。閑寂なおもむき。
②謡い物・語り物において、枯れて渋みのある声。さびごえ
③太く低い声。 「―のある声」
④芭蕉俳諧の根本理念の一つ。閑寂味の洗練されて純芸術化されたもの。句に備わる閑寂な情調。→しおり(撓)細み
大言海 名詞 〔さぶる、さびる(宿)ノ名詞形〕
(一)サビタルコト。古ビテ、 趣致 (アヂハヒ)アルコト。茶道ナドニ云フ語。古雅
「古高麗茶碗ノさび」 宿
(二) 幽靜 (シヅカ)ニシテ、 趣味 (オモムキ)アルコト。蕉風ノ誹諧ナドニ云フ。閑寂 芭蕉ノ句「古池ヤ、蛙飛ビコム、水ノ音」
(三) 謠物 (ウタヒモノ) 語物 (カタリモノ)ニ、聲帶ヲ、强ク 顫動 (フル)ハセテ、調子低ク聲ヲ發スルコト、()レタル如ク聞ユ。又、尺八ニテ、 鶴巢 ()籠ナドニ、脣ヲツカヒ、息ヲ强ク吹キコミ、ころころヲ、ごろごろト響カスルナドヲ云フ。

日国は同じ見出し語の扱い。「さび(錆)」を参照。

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最終更新:2024年09月15日 20:14