さぶ(宿・老)

日本国語大辞典
広辞苑
辞書 品詞 解説 例文 漢字
大言海 自動詞 前條ノ ()ノ轉、倭訓栞、さび「宿ノ字ヲ()メルハ、老宿ノ意」〕
(一){ () (フル)。年ヲ歷テ、フルビル。
神樂歌、採物、杓「我ガ門ノ、板井ノ淸水、里遠ミ、人シ汲マネバ、水佐比ニケリ」
伊勢大輔集「塵積リ、床ノ枕モ、さびニケリ、戀スル人ノ、寐ル夜ナケレバ」
平家物語、十二、小原入御事「岩ニ苔()シテ、さびタル所ナレバ、住ママ欲シクゾオボシメス」(茶道ナドニ云フ 閑寂 (サビ)、是レナリ)
宿・老
(二) 宿 ()びる(上一段活用)ヲ見ヨ。
さびる
〔上二段活用ノ 宿 ()ぶノ口語(其條ヲ見ヨ)〕
(一)古ビテ、趣キアリ。古色ヲ帶ブ。(モノ)()ル。古雅
茶話指月集(元祿)「中垣ニ、古キ狐戶ヲ釣リタリ、宗安、さびテ、面白ク候トアレバ、云云」(嬉遊笑覽、一)
(二) 幽靜 (シヅカ)ニシテ、 趣致 (アヂ)アリ。誹諧ナドニ云フハ、 宿 (サビ)ノ條ノ(二)ヲ見ヨ。閑寂 倭訓栞、さび「宿ノ字ヲ()メルハ、云云、さびタル猿ノ聲ナド云フ、是レナリ」
動詞活用表
未然形 さび ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 さび たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 さぶ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 さぶる も、かも、こと、とき
已然形 さぶれ ども
命令形 さびよ

日国と広辞苑は同じ見出し語の扱い。日国は「さぶ(錆)」、広辞苑は「さぶ(荒)」を参照。

検索用附箋:自動詞上二段

附箋:上二段 自動詞

最終更新:2024年09月15日 22:28