い(蛛糸)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 (糸の意) くもの糸、くもの巣をいう。 ※蜻蛉(974頃)下「露にても命かけたる蜘蛛(くも)のゐに荒き風をば誰かふせがむ」
※太平記(14C後)二三「蜘のいに手足を繋けられて更にはたらき得ざりけり」
広辞苑 名詞 クモの糸・巣。 〈色葉字類抄〉
大言海 名詞 (イト)ノ下略、( 莎草 (クグ)(ツト)、くぐつ)くもの絲ト云フガ成語ナリ〕又、くもノい。くもノいと。 蜘蛛 (クモ)ノ尻部ヨリ出ス、極メテ細ソキ白絲ノ如キモノ。コレヲ、物ヨリ物ニ亙シテ、空中ニ網ノ如キ物ヲ作ルヲ、くものあみ、又、今、くものすト云フ、(其條ヲ見ヨ)作るヲ、かくト云フ、( ()ノ條ヲ見ヨ)因リテ、くもノいがき、くもノ巢がきト云フ。 源順集「イヅコトモ、イサヤ白波、立チヌレテ、下ナル草ニ、カケル(クモ)ノい」
十訓抄、上、第一、第六條「岩ノモトニテ、蛛トイフモノ、いヲカケタリケルニ、大ナル蜂ノカカリタリケルニ、いヲ繰リカケテ、卷キ殺サムトシケル、云云」
金葉集、七、戀、上「荒カリシ、風ノ後ヨリ、絕エヌルハ、くもでニすがく、絲ニヤアルラム」
永久百首、雜「枯レノコル、軒ノアヤメヲ、タヨリニテ、繰リカエシ引ク、くもノいとすぢ」
小大君集「彥星ノ、來ベキ(ヨヒ)トヤ、 蜘蛛 (ササガニ)ノ、くもノいがきモ、カケテ見ユラム」
拾遺集、十七、雜、秋「秋風ハ、吹キ 莫破 (ナヤブ)リソ、我ガ宿ノ、アバラ隱セル、くもノすがきヲ」
蛛糸

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最終更新:2023年04月12日 21:24