さる(然)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 連体詞 ( 動詞「さり(然有)」の連体形から ) ( 特にその名前や事柄を明らかにする必要のない場合、あるいは、はばかる場合などに多く用いる ) ある。某。 謡曲・昭君(1435頃)「さる子細ありて胡国の夷(えびす)に送られ給ひて候」
日葡辞書(1603‐04)「Saru fito(サルヒト)〈訳〉ある人」
然有
広辞苑 連体詞 (サリの連体形)たしかにそれと定めぬ物事を指していう語。
①そのような。そんな。
竹取物語「―わざする舟もなし」 然る
②それ相応の。かなり立派な。 宇治拾遺物語5「此度は―ていにして」
ある 「―所に」「―人」
大言海 連体詞 ()りノ連體形、其條ヲ見ヨ〕
(一){ソノ如クニテアル。ソノヤウナル。
源、二、帚木 四十八 「女モ、さる 御消息 (ミセウソコ)アリケルニ」
同、四、夕顏 十七 「聞エアリテ、 便 (ビン)ナカルベキ事ナリトモ、さるベキニコソハ」
「さる事ハアラジ」
(二){(シカ)ルベキ。其 價直 (ネウチ)アル。 源、一、桐壺「今日始ムベキ祈リドモ、さるベキ人人、(ウケタマ)ハレル」
同、二、帚木「成リノボレドモ、モトヨリさるベキ筋ナラヌハ」
十訓抄、上、第四、二條「兼房、さるモノニテ、殊ノ外ニ、ウケル事ハアラジ」
曉月坊歌「曉月ニ、毛ノムクムクト、()エヨカシ、さる歌よみト、人ニ言ハレム」
「彼レモ、さる勇士ナレバ」
(三) ()(ソレ)ノ。 「さる人ノ言ヒシニハ」さる御方」さる處」さる頃」

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最終更新:2024年09月22日 23:16