しい(感動詞)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 感動詞 ① あざ笑う時に発する語。ふん。 平治物語(1220頃か)下「将門は米かみよりぞきられけるたはら藤太がはかりことにて とよみたりければ、しい、とわらひける也」
② 他を制止する時に発する語。 虎寛本狂言・萩大名(室町末‐近世初)「『何じゃ七本八本』『シイ。七重八重で御ざる』」
③ 動物などを追う時に発する語。 虎寛本狂言・武悪(室町末‐近世初)「見た所はちいさい池成れども、うをはおびただしう有る。シイシイシイ」
④ 人に呼びかける時に発する語。また、先払いの時に発する語。 虎明本狂言・鼻取相撲(室町末‐近世初)「しいしい申」
広辞苑 感動詞 ①嘲笑の声。 平治物語「…と詠みたりければ―と笑ひけるなり」
②合図の声。しっ。
㋐制止または 警蹕 (けいひつ)の声。
㋑動物を追う声。 浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「―といふ馬追声」
㋒呼びかけの声。 狂言、秀句傘「―、―、申し」
大言海 感動詞 〔し(感)ノ延言〕
(一)嗤笑ノ聲。
平治物語、三、長田殺義朝參六波羅事「藤六左近ト云フ 數奇 (スキ)ノ者ガ、云云、ト詠ミタリケレバ、しいト笑ヒケルナリ」
(二)しノ(一)ニ同ジ。 狂言記、文相撲「しい、彼奴ガ承リマスル」
(三)しノ(二)ニ同ジ。 丹波與作(寳永、近松作)中「ソレハ 未生以前 (ミシヤウイゼン)デ、今ハ挨拶キリギリス、しいト云フ 馬追聲 (ウマオヒゴヱ)(キカ)ヌハイノ」

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最終更新:2024年10月05日 14:46