しが(其)

広辞苑
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 連語 ( 上代の代名詞「し」に格助詞「が」の付いたもの ) ⇒し(其) 其が
大言海 連体詞 〔しハ、()ノ轉〕
(一)()ノ。()レガ。
古事記、下(仁德)長歌「 椿 (ツバキ) 斯賀 (シガ)花ノ、照リイマシ、 芝賀 (シガ)葉ノ、弘リイマス」
同卷 十三 長歌「 枯野 (カラヌ)(船名)ヲ、鹽ニ燒キ、 斯賀 (シガ)餘リ、琴ニ造リ」
萬葉集、十九 廿七 長歌「彌遠ニ、忍ビニセヨト、 黃楊小 (ツゲヲ)(グシ) 之賀 (シガ)刺シケラシ、生ヒテ靡ケリ」
同卷 三十九 長歌「() 大皇 (オホギミ)ハ、秋ノ花、 之我 (シガ)色色ニ、()シ賜ヒ、明メタマヒ」
(二)(オノ)レガ。 萬葉集、十三長歌「 己之 (シガ)母ヲ、取ラクヲ知ラズ、 己之 (シガ)父ヲ、取ラクヲ知ラニ」
同、十八 廿一 長歌「老人モ、 女童兒 (メノワラハゴ)モ、 之我 (シガ)願フ、心タラヒニ、撫デタマヒ、治メタマヘバ」
(三)(ナンヂ)ガ。イマシガ。 雄略紀、十三年九月、長歌「 旨我 (シガ)無ケバ、(タレ)カ懸ケムヨ、アタラ墨繩」
萬葉集、五 三十九 長歌「 三枝 (サキクサ)ノ、中ニヲ寐ムト、(ウツ)クシク、 志我 (シガ)語ラヘバ、 何時 (イツ)シカモ」
落窪物語、一「アナ若若シノ晝寢ヤ、しが身ノ程知ラヌコソ、イト心憂ケレトテ、打チアザワラヒ給フ」

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最終更新:2024年10月05日 18:06