しふ(誣・罔)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 ( 「しいる(強)」と同語源 ) 事実を曲げて言う。つくりごとを言う。こじつける。あざむく。しゆ。 日本書紀(720)欽明二年七月(寛文版訓)「爰に恐るらくは、誣(シヒ)欺ける網穽(あみあな)に陥(を)ち罹(かか)りて、国を喪(うしな)ひ家を亡(ほろほ)して」
広辞苑 他動詞 (「強いる」と同源)事実を曲げて言う。こじつける。 欽明紀「―・ひ欺ける 網穽 (あみあな)()(かか)りて」。
〈類聚名義抄〉。
「人を―・いるもはなはだしい」
誣ふ
大言海 他動詞 前條ノ ()ニ同ジ〕
(シカ)アラヌヲ、枉ゲテ、然アリト言フ。非ヲ理ニ言ヒナス。押シテ、理ヲ非トス。コジツケル。
欽明紀、二年七月「宜常設 一レ 備、豈能施析、爰恐(オチ)(カカル)(シヒ)欺網穽」(施、水本、作弛)
土佐日記、二月一日「船君ノ、辛ク捻リ出シテ、フト思ヘルコトヲ、エシモコソしひヘトテ、ササメキテ止ミヌ」
名義抄「誣、シフ、シフル、アザムク、イツハル」
誣・罔
動詞活用表
未然形 しひ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 しひ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 しふ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 しふる も、かも、こと、とき
已然形 しふれ ども
命令形 しひよ

検索用附箋:他動詞上二段

附箋:上二段 他動詞

最終更新:2024年10月14日 20:02