しゃ(汝)

広辞苑
大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 代名詞 対称。おまえ。なんじ。し。 宴曲・宴曲集(1296頃)一「岩瀬の森の郭公〈略〉者(しゃ)が父なれど鶯は 賤しき垣根に木伝ひて」
浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)下「名のりて過るほととぎす、しゃが父に似て、父に似ず、子は色里に初音ふる」
[補注]「うぐひすの 卵(かひご)の中に ほととぎす ひとり生まれて 己(な)が父に 似ては鳴かず 己(な)が母に 似ては鳴かず」〔万葉‐一七五五〕を平安後期の歌人、源俊頼がその著「俊頼髄脳」の中で「己」に同意の「汝」をあて、「汝」を「しゃ」と読んだのが固定したもの。

広辞苑は同じ見出し語の扱い。「しゃ(感動詞)」を参照。

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附箋:二人称 代名詞

最終更新:2024年10月26日 14:46