すぶ(統・総)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 ① 多くのものを一つに集めまとめる。 日本書紀(720)垂仁二五年二月(北野本室町時代訓)「機衡(よろつのまつりこと)を綢(スヘ)繆(をさ)めたまひて」
玉葉和歌集(1312)夏・四二三「夕されば波こす池のはちす葉に玉ゆりすぶる風の涼しさ〈藤原実房〉」
統・総
② 一つにまとめて支配する。統轄する。統治する。 日本霊異記(810‐824)下「老僧観規は、〈略〉有智の得業にして、並びに衆才を統(スベ)たり〈真福寺本訓釈 統 須恵多利、国会図書館本訓釈 須部多流〉」
広辞苑 他動詞 ①個々のものを一つにする。別々のものをまとめる。 大唐西域記長寛点「学ぶることは真俗を(スヘ)、信ずることは邪正を兼ねたり」。
〈字鏡集〉
統ぶ・総ぶ
②支配する。管轄する。 地蔵十輪経元慶点「輪王と()りて四の洲渚を(スフ)べきひとなり」。
「国を―・べる」
大言海 他動詞 前條ノ語ノ轉〕
(一){一ツニナス。集メ括ル。クルム。纏ムル。束ヌ。總括ス。
字鏡集「綜、スブ、フサヌ」
垂仁紀、廿五年二月「志懷沖退(ス?ベ?) 繆機衡 (ヲサメヨロヅノマツリゴトヲ)、禮祭神祇
玉葉集、三、夏「夕サレバ、波越ス池ノ、蓮葉ニ、玉ユリすぶる、風ノ涼シサ」
統・總
(二)配下ニ治ム。支配ス。統治ス。
動詞活用表
未然形 すべ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 すべ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 すぶ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 すぶる も、かも、こと、とき
已然形 すぶれ ども
命令形 すべよ

検索用附箋:他動詞下二段

附箋:下二段 他動詞

最終更新:2024年11月17日 16:46