すみ(隅)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 物や場所の中央でないところ。すま。
(イ) かこまれた区域の内側で、中央から離れた端の方。すみっこ
古事記(712)下・歌謡「大宮の 彼(をと)つ鰭手(はたて) 須美(スミ)傾けり」
源氏物語(1001‐14頃)空蝉「いで、この度は負けにけり。すみの所、いでいでと、およびをかがめて」
隅・角
(ロ) その方角のかなた。天の一角。 日本書紀(720)皇極元年八月(北野本訓)「夜半に、雷、西南(ひつじさる)の角(スミ)に鳴りて風ふき雨ふる」
② 「すみ(隅)の折敷」の略。
③ 「すみまえがみ(角前髪)」の略。 浮世草子・傾城禁短気(1711)一「さりとは此里通ひするほどにもない、角(スミ)のとれぬ男かな」
④ 能舞台の名称。正面に向かって左の方の目付柱(めつけばしら)のあたりをいう。
⑤ 細かな事柄。小さなこと。 随筆・戴恩記(1644頃)下「そこの句は作はあれども、すみへゆかず。かやうの所をよくたしなみてこそ、よき連歌師とはいへ」
広辞苑 名詞 ①囲まれた区域のかど。 隅・角
②場所の中央でない所。 「―から―まで捜す」
③「隅の 折敷 (おしき)」の略。
角前髪 (すみまえがみ)の略。
大言海 名詞 (一){(カド)ノ、內ノ方。圍マレタル所ノ、最モ奧ナルトコロ。スマ。 字類抄「角、スミ、隅、陬、維、同」
源、三、空蟬「我レハ、南ノすみノ閒ヨリ、格子叩キ詈リテ、入リヌ」
(二){ (カド) 皇極紀、元年十一月「丙辰夜半、雷一鳴 西北角 (イヌヰノスミニ)、云云、辛丑、雷三鳴 東北角 (ウシトラノスミ)
(三)すみま ()がみノ略。 貞丈雜記、二、人物「額ノすみ拔ク事ハ、近代、 男達 (ヲトコダテ)ト云フ者ドモ、顏ヲ、恐ロシク見セムトテ、仕出シケルト也、今ハ、好色ノ爲ニモ、拔ク也」

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最終更新:2024年11月17日 19:20