せむ(攻)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 ( 「せめる(責)」と同語源 )
① 追いかける。追いつめる。
肥前風土記(732‐739頃)彼杵「神代直、迫(せめ)て、捕獲(と)りて、問ふに、篦簗のいひしく」 攻・迫
② おそいかかる。攻撃する。 観智院本三宝絵(984)中「せめゆきて守屋が首をきりつ」
尋常小学読本(1887)〈文部省〉四「富田信高、あのつの城を守りし時、毛利秀元にせめられしが」
③ ぴったりと身につける。ぎゅっとしめる。 大鏡(12C前)四「御前にて、御襪のいたうせめさせ給けるに心地もたがひて」
広辞苑 他動詞 (「迫む」の転)
身をもって相手との間隔をせばめ身動きができないようにする意。
①寄っていって追いつめる。つめ寄る。
万葉集6「ますらをの 高円 (たかまと)山に―・めたれば里に下りけるむざさびそこれ」 攻む
②敵に近寄って戦いをしかける。攻撃する。 欽明紀「新羅を―・めて任那を 撫存 (たも)たしむ」。
平家物語8「源平両方(とき)を作り、矢合して、互に舟ども推合せて―・め戦ふ」。
「敵陣を―・める」「相手のゴールを―・める」
大言海 他動詞 前條ノ語意ニ同ジ〕
敵軍ヲ襲ヒテ、戰フ。戰ヒヲ爲掛ク。(防ぐニ對ス)
欽明紀、廿三年七月「欲新羅( ムル)任那之狀
「城ヲせむ」
動詞活用表
未然形 せめ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 せめ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 せむ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 せむる も、かも、こと、とき
已然形 せむれ ども
命令形 せめよ

検索用附箋:他動詞下二段

附箋:下二段 他動詞

最終更新:2024年12月08日 19:09