辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
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日本国語大辞典 | 助詞 | 〘 副助 〙 体言(あるいはそれに格助詞の付いたもの)や体言と同資格の語句を受け、程度のはなはだしい(軽重優劣いずれの方向にも)例をあげて他を類推させる。…さえ。すら。 | 夜の寝覚(1045‐68頃)五「后の位そら、きはめたることと覚ゆべくもあらぬに」 | |
[語誌]「すら」の転訛形で、意味・用法も「すら」に同じ。上代に多く見られる「すら」は中古の文献にはあまり見られなくなるが、院政鎌倉時代の「今昔物語集」をはじめ、説話や軍記物などには「そら」と形を変えて現われる。「そら」は中古でも口語脈で用いられていたが、室町時代には使われなくなる。 | ||||
広辞苑 | 助詞 | (スラの転か)一つの事柄を例示して他を類推させる。主として平安時代の漢文訓読口調に用いた。 | 栄華物語鶴林「不生不滅の仏―猶愛別離苦・無去無来を離れ給はず」 | |
大言海 | 天爾遠波 | すら(尙)ニ同ジ。 |
榮花物語、三十、鶴林「不生不滅ノ佛そら、(一本、すら)猶、愛別離苦、無去無來ヲ離レ給ハズ」 今昔物語、三十、十三語「畜生そら、夫ヲ失ヒツレバ、他ノ夫ヲ儲クル事无シ、云云、「 |
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