たふ（遮・断・邀）

日本国語大辞典
辞書	品詞	解説	例文	漢字
広辞苑	他動詞	ふせぎとめる。さえぎる。	継体紀（前田本）院政期点「勧むらく、 毛野臣 (けののおみ)の軍を 防遏 (タヘヨ)と」	遮ふ・徼ふ
大言海	他動詞	塞 (サ)フ。ササフ。サヘギル。支ヘ止ム。	垂仁紀、二年二月「新羅人、 遮 (タヘテ) 二 之於道 一 而奪焉」 雄略紀、十三年八月「 斷 (タヘテ) 二 商客 艖䑧 (フネ) 一 悉以奪取」 武烈卽位前紀「大伴連、將 二 數千兵 一 邀 (タヘテ) 二 之於路 一 、戮 二 鮪臣 (シビノオミ)於乃樂山 一 」 繼體紀、廿一年六月「新羅知 レ 是、密行 二 貨賂于磐井所 一 、而勤 レ 防 (タヘ) 二 遏 (ヨ)毛野臣軍 一 」 敏達紀、二年八月「鯨魚大有 レ 遮 (タヘ) 三 嚙 (クフ)船與 二 檝櫂 一 」 雄略卽位前紀「往、不意道逢 二 邀 (タヘル)軍於三輪磐井側 一 」 天武紀、上、元年五月「命 二 菟道守橋者 一 、 遮 (タヘシム) 下 皇大弟宮舍人運 二 私粮 一 事 上 」	遮・斷・邀

動詞活用表
未然形	たへ	ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形	たへ	たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形	たふ	べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形	たふる	も、かも、こと、とき
已然形	たふれ	ども
命令形	たへよ

日国は同じ見出し語の扱い。「たふ（堪・任・耐・勝）」を参照。

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附箋：下二段 他動詞