たへ(⿰木⿱耂丁)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 梶(かじ)の木などの繊維で織った布。純白で光沢がある。しろたえ。 日本書紀(720)雄略即位前・歌謡「臣(おみ)の子は 多倍(タヘ)の袴を 七重をし 庭に立たして 足結撫だすも」
② 布類の総称。 延喜式(927)祝詞(九条家本訓)「御服(みそ)は明る妙(タヘ)・照る妙(タヘ)・和(にき)妙(タヘ)・荒妙(あらたへ)に称辞竟へまつらむ」
広辞苑 名詞 ①カジノキなどの繊維で織った布。 古事記下「白―の袖着(そな)ふ」 𣑥・栲
②一般に、布。 祝詞、祈年祭「 和妙 (にきたえ) 荒妙 (あらたえ)
大言海 名詞 (タヘ)ニテ、切レズノ義カ、又、(タヘ)ナル意カ。字ハ本草云「柠實、一名、然則穀實」說文解字「紵字或从緖省、作𦂂、柠亦應𦂂、又省宀從木、作𣑥也」トアリ、緖紵ノ(ツクリ)ヲ省キ、合シテ木偏トシタルモノ〕
(一)又、たく。穀ノ木ノ絲(祭ニ用ヰルトキハ 木綿 (ユフ)ト云フモノ)ヲ以テ織リ成セル布。(甲信邊ニテ穀皮ニテ織レル布ト云フ)(シロ)𣑥、(ニギ)𣑥、𣑥の袴ナド云ヒテ、色白ケレバ、常ニ白キ意ノ語ニ代ヘ用ヰル。
雄略卽位前紀「(オミ)ノ子ハ、多倍ノ袴ヲ、七重()シ」
萬葉集、一 廿九 長歌「サヤカニ見レバ、 𣑥 (タヘ)ノ穗ニ、夜ノ霜フリ」
同、二 四十 長歌「イカサマニ、念ヲリテカ、 𣑥紲 (タクナハ)ノ、長キ命ヲ」
萬葉集、二 四十一 長歌「 布𣑥 (シキタヘ)ノ、手枕マキテ、劒刀、身ニソヘ寐ケム」
同、三 五十四 長歌「 𣑥角 (タクツヌ)ノ、新羅國ユ、人事ヲ、ヨシトキカシテ、問ヒサクル」
同、七 十七 白𣑥 (シロタヘ)ニ、ニホフ 信土 (マツチ)ノ、山川ニ、ワガ馬ナヅム、家コフラシモ」
同、七 廿一 「ヲトメラガ、オル(ハタ)ノ上ヲ、眞櫛モテ、カカゲ 𣑥島 (タクシマ)、波間ヨリミユ」
𣑥
(二)布帛ノ總稱。後ニ絹布ヲ(ニギ)たへト云ヒ、麻布ヲ(アラ)たへト云ヘリ。 太神宮式「麻績氏造 荒妙 (アラタヘ)、服部氏造 和妙 (ニギタヘ)
祈年祭祝詞「御服ハ、云云、和妙、荒妙ニ」

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附箋:名詞 物品

最終更新:2025年02月09日 16:09