ちち(乳)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ( 「ち(乳)」を重ねた語 )
① 哺乳動物が分娩後に、子を育てるために乳房の乳腺から分泌する乳白色不透明の液体。ちしるちちしる。にゅうじゅう。
狂言記・子盗人(1700)「うばがちちをしんぜませふ」
収穫(1910)〈前田夕暮〉上「風暗き都会の冬は来りけり帰りて牛乳(チチ)のつめたきを飲む」
② 乳房(ちぶさ・にゅうぼう)。 浮世草子・西鶴織留(1694)六「心をしづめて食なと喰れたらば乳(チチ)もはるべし」
③ 植物の茎や葉に傷をつけたとき出る白色の液汁。ちちしる。
④ ( 幹や枝から下垂する気根が乳房状になるところから ) イチョウの気根の俗称。
⑤ 茶壺の肩部に付けられた耳をいう。四耳が一般的だが、蓋を抑える紐を通すためのものと考えられている。
広辞苑 名詞 (「()」を重ねた語)
①哺乳類が、分娩後に乳腺から分泌する乳白色不透明の液体。蛋白質・脂肪・糖などを多く含み、子は初めこれによって養われる。乳汁。ちしる
②乳房。
③植物の葉・茎を傷つけた時に出る乳1に似た液汁。
大言海 名詞 ()ヲ重ネタル語。小兒ノ語ニ起ル〕
(一)ちしる(乳汁)ニ同ジ。
狂言記、子盜人「此方ヘゴザレ、此方ヘゴザレ、ウバガ、 ヲ進ゼマセウ」
(二)ちぶさ(乳房)ニ同ジ。 織留(元祿、西鶴)六「心ヲシヅメテ食ナド喰ハレタラバ、乳モハルベシ」

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最終更新:2025年03月02日 14:33