つか(握)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ( 「つかねる(束)」「つかむ(掴)」と同源 )
① 長さの単位。手でつかんだほどの長さ。すなわち、指四本分の幅にあたる。古代の単位で和数詞について「八束(やつか)」「十束(とつか)」などと用いる。後世は、矢の長さの場合だけに用いる。ただし、音読して「そく」という。
② 古代、稲の量をはかるのに用いた単位。重さ一斤の稲を一把とし、一〇把を一束という。 日本書紀(720)大化二年正月(北野本訓)「段(きた)ことに租(たちから)の稲、二束(ツカ)二把(たはり)」
③ 紙をたばねたものの厚み。転じて、本の表紙を除いた中身の厚さ。書物の厚さ。 〔現代語大辞典(1932)〕
④ 「つかばしら(束柱)」の略。 〔日葡辞書(1603‐04)〕
広辞苑 名詞 ①握ったとときの四本の指の幅ほどの長さ。 太平記25「其の尺僅かに十―なれば又十―の剣とも名付けたり」
②たばねた数の単位。 孝徳紀「(きだ)ごとに(たちから)の稲二―二(たばり)
③短い垂直の材。 束柱 (つかばしら) 日葡辞書「ツカヲカ(支)ウ」
④紙をたばねたものの厚み。転じて、書物の厚み。
大言海 接尾辞 (ツカ)ム義〕
(一){四指ヲ合ハセテ握リタル長サノ名。幾握リト(ハカ)ルニ云フ。(ソク)
神代紀、上 十二 十握 (トツカ)ノ劒」
古事記、上 五十四 「十(ツカ)劔」
神代紀、上 十五 「素盞嗚尊、年已長矣、生()(ツカ) 鬚髯 (ヒゲ)
古事記、上 十七 八拳須 (ヤツカヒゲ) 心前 (ムナサキ)
(二)たば(把)ニ同ジ。 神代紀、上 三十三 「諱 束草 (ツカクサ)以入他人家內
孝德紀、二年正月「租稻二(ツカ)
(三)束柱 (ツカバシラ)ノ略。其條ヲ見ヨ。

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最終更新:2025年03月15日 14:43