辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
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日本国語大辞典 | 名詞 |
「つき(月)」をいう、上代東国方言。 ① 天体の月。 |
万葉集(8C後)一四・三三九五「小筑波の嶺ろに都久(ツク)立し間夜は多(さはだ)なりぬをまた寝てむかも」 | 月 |
② 時間の月。 | 万葉集(8C後)二〇・四四一三「枕大刀(まくらたし)腰にとりはきま愛しき背ろがまきこむ都久(ツク)のしらなく」 | |||
語素 | 名詞の上に付いて月の意を表わす。「つく夜」「つくよみ」など。 | |||
[補注]ツク単独の例は奈良時代東国方言形に見られるだけである。中央語にツクヨ、ツクヨミなど名詞に前接して月の意味を表わす形が用いられており、ツクの形がツキ(キは乙類)よりも古い時代の面影を残すものか。 | ||||
広辞苑 | 名詞 | ①「つき」の古形。他の語に冠して、複合語に用いた。 | 「―夜」 | 月 |
②(上代東国方言)つき。 | 万葉集14「うら野の山に―片寄るも」 | |||
大言海 | 名詞 | つき(月)ニ同ジ。 | 萬葉集、十四 三十四 「彼ノ子ロト、寢ズヤナリナム、ハタススキ、ウラ野ノ山ニ、都久カタヨルモ」 | 月 |
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