つな

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 縄(なわ)や紐などの太く強いものの総称。植物の繊維や針金などを太く長くより合わせて丈夫にしたもの。 播磨風土記(715頃)餝磨「綱(つな)落ちし処は、即ち藤丘と号け」
枕草子(10C終)二七八「御輿の帷子の色つやなどのきよらささへぞいみじき。御つな張りて出でさせ給ふ」
② ( 比喩的に ) すがってたよりとするもの。助けとなるもの。また、その人。 西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)一「鼠い此の梯を縁(ツナ)として上りて」
源氏物語(1001‐14頃)東屋「その方ならで、おもほし放つまじきつなも、侍るをなむ、とらへ所に、頼み聞えさするな」
③ 相撲の、横綱のこと。
④ ⇒みつな(御綱)の次官(すけ)
広辞苑 名詞 (「つた(蔦)」と同源)
①植物繊維または針金などを太く長く()り合わせたもの。物を結びつなぐのに用いる。
万葉集14「津にをる舟の…―は絶ゆとも」
つた 万葉集6「(いわ)―のまた 変若 ()ち反り」
③すがって頼りとするもの。 源氏物語東屋「おぼし放つまじき―も侍るを」。
「命の―」「頼みの―」
④相撲で、横綱の力士が締める 注連縄 (しめなわ)
大言海 名詞 強繩 (ツヨナハ) 連長 (ツレナガ)カ、(ツタ)ニ通ズ〕
(一)繩、紐ノ太キモノノ稱。藁、棕梠ノ毛ナドニテ()ヒテ作ル。(古ヘ、綱ト云ヘルハ、槪ネ 藤葛 (フヂカヅラ)ヲ以テ作ル)鐵線ナルモアリ。
萬葉集、十五 十八 「アキハギニ、ニホヘルワガモ、ヌレヌトモ、君が御舟ノ、都奈シトリテバ」
後拾遺集、十六、雜、二「綱タエテ、ハナレ果テニシ、陸奧ノ、ヲブチノ駒ヲ、昨日見シカナ」
貫之集、上「つなハヘテ、モリワタリツル、ワガ宿ノ、ワサダカリガネ、今ゾナクナル」
新六帖、二「峯ゴシノ、谷ノ杣木ノ、つなヨワミ、アガラデステシ、名コソヲシケレ」
綱・索
(二)(スガ)リテ、賴ミトスルモノ。 源、四十九、東屋 四十九 「オボシ放ツマジキつなモ侍ルヲ、トラヘ所ニ賴ミキコエサスル」
「命ノ綱」

検索用附箋:名詞物品

附箋:名詞 物品

最終更新:2025年03月30日 14:50