広辞苑 | ||||
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大言海 | ||||
辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
日本国語大辞典 | 助詞 |
〘間投助〙(語源については補注参照) ① 言い切りの文を受け、あるいは文中の文節末にあって、聞き手を意識しての感動を表わす。間投助詞「な」に近い。 |
※神楽歌(9C後)小前張・磯良崎「〈本〉磯良が崎に 鯛釣る海人乃(ノ) 鯛釣る海人乃(ノ) 〈末〉我妹子がためと 鯛釣る海人乃(ノ) 鯛釣る海人乃(ノ)」 ※虎寛本狂言・文相撲(室町末‐近世初)「イヤ、さうは云まいがの」 |
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② (①から転じて、短い句を重ねて用いる場合、それぞれの句の下に付けて) 並列関係であることを表わす。 | ※史記抄(1477)八「日本には裳のひの袴のなんとと云てひきするは」 | |||
[補注]語源については、間投助詞「な」が中世以降「なう・なあ」となり「の・のう」ともなったもの、との説もあるが、既に古代歌謡に例が多く、また「な」とは性格もやや異なるので「な」とは別に間投助詞「の」があったと考えるべきであろう。「風俗歌」の「名取川 幾瀬か渡る や 七瀬とも八瀬とも 知らずや 夜し来しかば あ乃(ノ)(陸奥風俗)」のような例が一般に囃子詞(はやしことば)と扱われるところから知られるように、「の」は本来歌謡性が濃厚である。 |
広辞苑は同じ見出し語の扱い。「の(之)」を参照。
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