てこ(梃)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 支点のまわりに回転しうる棒。力のモーメントを利用して、小さい力を大きい力にかえることができる。機械や工具の一要素として広く利用される。槓杆(こうかん)。てこじ。 〔日葡辞書(1603‐04)〕
雑俳・たから船(1703)「どこまでも恋の車に文の手杵」
梃子・梃・手子
② ある大きな目的を達成するための、有力なとっかかりや手段。
③ ⇒てこ(手子)
広辞苑 名詞 ①重い物を手でこじ上げるのに用いる棒。また、そのしかけ。 槓杆 (こうかん)。てこじ。たこじ。 〈日葡辞書〉。
「―を入れる」
②比喩的に、ある目的を達するための有力な手段。 「外圧を―にして市場を開放する」
③「てこのしゅ(手子の衆)」に同じ。
大言海 名詞 〔手木ノ義ト云フ。沖繩ニテ、てく〕
物ヲコジアゲナドスルニ用ヰル棒。(カナ)梃、梃(スキ)ナドアリ。又、物理學ニテハ、支點ト稱スル一點ヲ支持シタル丈夫ナル棒ニテ、其支點ノ周圍ニテ、自由ニ廻轉シ得ルモノ。テコボウ。梃子。木梃 槓杆
和漢三才圖會、廿四、百工具「梃、テコ、鐵梃、カナテコ、案、梃(天古)、手枴也、有木梃、有金梃、運材木及石者、使之搖行也」
薩摩歌(元祿、近松作)中「カウ竝ンダ妹背ノ中、云云、千人萬人妨ナシ、手こヲ入レテモ、離レハセヌ」
見聞集(慶長)九、唐船作らしめ給ふ事「石ヲバ臺ニ載セ、云云、手こぼうヲ持テ石ヲ押シヤリ」

検索用附箋:名詞物品

附箋:名詞 物品

最終更新:2025年05月03日 16:05