てて(父)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 父。ちちおや。 宇津保物語(970‐999頃)俊蔭「この手、母にも勝り、母はてての手にも勝りて」
② 遊女屋の主人。 〔随筆・異本洞房語園(1720)〕
③ 下男のこと。 御伽草子・月日の本地(室町時代物語集所収)(室町末)「よくよく、しゅごし申せとて、御ててにぞめされける」
広辞苑 名詞 ちち」の転。 宇津保物語俊蔭「母は―の手にもまさりて」
大言海 名詞 〔ちち(父)ノ轉〕
(一){ (チチ)ニ同ジ。
宇津保物語、俊蔭 四十八 「琴ノ手、母ニモマサリ、母ハててノ手ニモマサリテ」
大和物語、下「ててハハノ(カナ)シクスル人ナリケレバ」
宇治拾遺、一、第十三條「田舍ノ(チゴ)ノ、云云、我ガててノ作リタル麥ノ花散リテ、實ノ人ラザラムニ思フガ、ワビシキト云ヒテ」
父親 (テテオヤ)
(二)遊女ノ 親方 (オヤカタ)。遊女屋ノ主人。オヤヂ 異本洞房語園(享保、庄司勝富)上、四「君ガ 親方 (テテ)、又、 遊女長 (キミガテテ)、傾城屋ノ亭主ヲサシテ、古來、大人ノ仰セラレシ言葉ナリ」

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最終更新:2025年05月11日 13:12